9/7 2004掲載

風の盆&能登 旅日記―其の2  手打ち庵

明けて、二日目の朝、台風が日本列島に近づいているにもかかわらず、ここ北陸は快晴。

さすがに今回はある程度台風の影響を覚悟していたけれど、我が神通力は衰えず、相変
わらずの晴れ男。

朝食はゆっくり、たっぷり食べて・・・そんなに食ったら太るぞ・・・

2日目は能登半島を巡って、和倉温泉に泊まろうと砺波ロイヤルホテルを出発。

まず、やってきたのは能登自動車道、高松サービスエリア。ん?朝鮮半島が見える??
それは無理だー!


「拉致されないように注意しような」とか「こんなおばはん誰も拉致するかいな」とか、
なんとか云いながら、能登自動車道をしばらく走ると、ここは羽咋市。「千里浜なぎさド
ライブウェー」です。直接車を乗り入れ、なぎさを走ることができる海岸。
その長さは8km。

編集長、ラジコン飛ばしたら気持ちよかろうね。

皆も海岸で水遊びは大好き。

海鳥も一緒に遊んでくれます。

なぎさドライブウェーを後にして、次にやって来たのが、海岸線が美しい「能登金剛」。

ここは、「巌門」といって、岩が波に浸食され、ちょうど門のように穴が開いてしまったところ。

侵食された穴の中に入ります。

この付近には面白い形をした岩礁が沢山。これは「機具岩」(はたごいわ)といって、機織
機に似ているところから其の名がついている。昔、なんとかというこのあたりの神様が山賊
に襲われたとき、背中に背負っていた機織機を海に投げ込んだらこの岩になったとか。


また、この辺りには多くの義経伝説があります。

ここは、寿永三年、義経主従が奥州に逃れる際、海難を避けて舟を隠したという「義経の舟
隠し」という処。

なんでも、この狭い入江に48艘の舟を入れたとのこと。

ここから少し進むと、松本清張の「ゼロの焦点」の舞台となった「やせの断崖」。

松本清張の小説の中で主人公の女性がこの断崖から飛び降りたということから、自殺の名所
になっているようで、自殺を思いとどまらせようとする看板が立っています。

能登金剛を過ぎると、其処は「門前町」ここの蕎麦は美味いと評判で、手打ち庵ならずとも
一度は食べてみたかった蕎麦。

つなぎに豆乳を使った絶品。

ビールで乾杯は女性陣だけ。運転手は蕎麦茶で乾杯。

酒は飲めなくとも、蕎麦と同じく美味かったのが、「寄せ豆腐」。アツアツの出来立ての豆腐
を食べるのです。


美味い蕎麦を食べた後は、当初の予定には無かったが、さすサラさんの提案で、隣りの
「總持寺」を観て行こうということになり、これが大正解。

境内に入ると、雄大な山門。この總持寺は曹洞宗大本山で永平寺と並ぶ大本山で、道元の4
代目の法孫にあたる榮山禅師の開創になるものだそうです。


江戸時代の創建である経蔵。

仏殿の中には、山岡鉄斎の書が書かれた襖。

ここで、朱印をお願いしていたら、「ご一行は何名様ですか?」と聞かれ、「7名です。」
と答えたところ、「それでは、この絵を差し上げましょう」と全員に1枚ずつ禅師(?)が
書かれた絵を頂きました。一枚一枚表情が異なっており、とてもすばらしいお土産になりました。
合掌。

門前町を後に、次に向かったのは、輪島。ここでは朝市が有名ですが、時間は既に午後。

そこで、朝市と同じく有名な「キリコ」を見に行きました。ここで、とんでもない勘違い。

硝子屋さんのさすサラさん「キリコ」といえば、「江戸きりこ」や「薩摩きりこ」のあの硝子の
器を想像。私も車の中でつい其の話に乗って、大きな灯明である「キリコ」が硝子で出来ている
と思いました。たるみエミさんその話を聞きながら、首をひねっていたとのこと。これが「キリコ」です。

大きなものになると高さ15m、150人で担ぐとのこと。

輪島では、お土産はやっぱり、輪島塗。皆さん記念になるもの買いました?

輪島を後に2日目の宿、和倉温泉に向かいます。

和倉温泉では、もっとも落ち着いた宿「多田屋」に到着。

早速、七尾湾に面した露天風呂に入って、能登半島に沈んでいく夕陽を鑑賞。

部屋は主室と別に和室、さらにリビングルームが付き、窓から七尾湾が見渡せるデラックスルーム。


そして、夕食。今夜の献立は何?

自家製の梅酒で乾杯。

全員揃って、さぁー飲むぞー。

この方が、多田屋の大女将。この多田屋さんは明治の創業で、この大女将のご主人のお母様、つまり
先代の女将は佐賀鍋島家のご令嬢なのです。その方が当時鍋島家の運転手(当時は車は珍しかった時代)
の方と駆け落ちをして、この和倉温泉で旅館を始められたということ。

したがって、展示室には、エジソンが作ったという、蝋管のレコードなど昔の珍しいものが揃っていました。

食べて飲んだ後は、カラオケ。このメンバーでカラオケするのはもちろん始めて。

さて、どんな歌が飛び出すやら。

まずは、はなママさん。珍道物語から。

続いて、さすサラさん、らんらんさんのデュエット。

こちらは4人で。

それでは、我々も。

女性4人のコーラスもあって。

呑ちゃん騒ぎと、大笑いの宴会でした。しかし既に寝ている人も

最後は歌華人得意の手品で締めくくり。

 

明けて、3日目の朝。皆さん目覚めはよろしいようで。七尾湾に突き出たテラスで全員揃って撮影。

朝風呂にも入って気持ちイー。

和倉温泉を後に、金沢の武家屋敷跡にやってきました。

東茶屋街では江戸時代のお茶屋に上がり、御大尽気分。


当時、お茶屋以外は2階建ては認められなかったとのことで、その2階の窓からはなママさん。

ここは、このお茶屋さんは重要文化財「志摩屋」。

いよいよ、この旅も最後のコースを残すところとなりました。

金沢の美味い寿司を食べようと、やって来たのが金沢港に程近い大野の「宝生寿司」。

金沢でしか食べられない地の魚で握った寿司。

楽しかった旅も終わりになりました。出発地の新大阪駅に無事戻り、またの再開を約して、それぞれ家路
につきます。一番遠いらんらんさんは博多まで。たるみ教授夫妻は岡山まで新幹線。そして、あとのメン
バーは地下鉄で帰っていきます。

台風16号はこの翌日九州に上陸、中国地方を横断して一気に日本海に抜け、新幹線を止めました。
将にみんなの日頃の行いが良かったのでしょう。

巨大台風を足止めにして、すばらしい好天の中での旅でした。

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