4/22 2003掲載

by ハナパパ 

ハナの出産

ケアンズに行っている間にハナは発情期になり、よく樋井川の河原であそんでいる
ビーグル犬と出来てしまったようです。
2月の末頃になってなんとなく乳首が大きくなっているようで、もしかしたら妊娠して
いるかもと、思うようになりました。ただほとんどおなかが大きくなりませんので、も
しかしたら想像妊娠かもしれないとも思っていました。
3月中旬過ぎてから、なんとなく動きがにぶくなって来ていましたが、相変わらず散
歩に行きたがるし、連れて行けば行ったで、長時間歩いても嫌がりもせずについて
来るので、毎日普通どうりに接していました。
3月27日、前の日から東京の友人が
来て我が家に泊まっており、其の日の午後に帰るので朝
10時頃に小雨の中オオ
ホリ公園から城内まで桜を観に出かけました。出かけようとするとエレベーターに乗
り込んできたので一緒に連れて行きました。
2時間近く歩いたでしょうか、、。帰って
きてからは、いつものようにお気に入りの倉庫のかたすみで寝ていました。
4時ごろ
嫁さんが外出しようとすると又エレベーターに乗り込み一緒に出かけようとします、
今日はもう十分散歩をさせたので連れて行くなといいましたが、降りようとしませんし、
すぐそこまでの買い物だから、と言う事で一緒に出かけました。
4500メートルほど
行った所でなんとなくいつもと様子が違うという事で、近くのマンションの駐輪場につ
ないで急いで買い物を済ませてつれて帰ってきていつものように玄関のところで待た
せて裏に自転車を止めに行って戻ってきたらその
1分ほどの間にハナが居なくなった
ということです。たまたま引越しがあっていて玄関の所に引越し屋のお兄ちゃん達が
作業をしていて中に入れずにいたことも原因でした。状況的に考えて、急に産気づい
て何処かにもぐりこんだとしか考えられません。また、とても遠くに行ける時間的な余
裕も無いはずです、すぐに嫁さんと手分けをしてもぐりこめそうな所を片っ端から探し
回りましたが見つけることは出来ませんでした。名前を呼んでも出て来られるような
状態でもないでしょうが、それでも子犬の鳴声でもしないかと夜遅くにも回ってみまし
たが無駄でした。ご近所の方から出産後は2〜3日は何も食べないし、ハナのことだ
から、お腹がすいて食べなければいけないようになったら、必ず帰ってくるから、と慰
められ、それしか方法も無いので、心配しながらも待つ事にしました。翌朝もひと回り
してみましたが、状況は一緒でした。ただ我が家から50mほどのところでマンションの
建設工事が始まり、そこに常駐のガードマンが立っているのでそのオヤジさんに状況
を話して名前と住所を言って置いたのが後で子犬を探し出すのに役立ちました。

3日が過ぎ4日が過ぎてもハナは帰ってきませんただ晴れの日が続いたのが救いでし
たが、たまらない毎日が続きました。丁度いなくなって一週間後の2日の朝インターホ
ンが鳴り、犬の散歩をさせていたご近所の奥さんが、ハナをすぐ近所で見かけたから
すぐ降りてきてとのことです。家を飛び出したら路地から出てきたハナと鉢合わせしました。
すぐに家につれて帰り食事をさせ、子犬を探さなければいけないので、リードをして外に
連れ出しましたが、子犬の所へは連れて行きません。2時間ほどして今度は嫁さんがリ
ード無しで連れ出しましたがやはり同じでした。時間がどんどん過ぎて気が気ではありま
せんでした。5時近くになりどうしようかと考えていた所に再びインターホンがなり、全く面
識の無い奥さんから、お宅の犬が其の方の向いのお宅の床下に子供を生んでますよ、
と連絡をしてくれました。ハナを連れて降りていくとこの犬、この犬と言って、すぐそこへ連
れて行ってくれました。ハナも其の近所まで行くとリードを引っ張って床下にもぐりこみました。
古い家で床下が空いており、路地の奥の行き止まりのお宅で出産場所としては申し分な
い場所でした。よくわずかな時間でこんな場所を探したものだと感心しました。またここは
すぐ近くを何度も探した場所ですので、ハナには私達の声は届いていたはずです。30セン
チ程の薄暗い床下にハナがおりブチの子犬が乳首にすがり付いているのが見えました。

何とか腕が届きましたのでとりあえず取り出しハナも出てきましたので一旦家に連れて帰り
犬小屋へ入れて、懐中電灯を探していた所、インターホンが鳴り其のお宅の奥さんがもう一
匹奥の方に居ますよと知らせに来てくれました。床下にもぐり込めるような服に着替え出かけ、
腹ばいになり奥のほうでキーキー泣いている白い子犬を連れ出すことが出来ました。二匹と
も7時間以上ほったらかしにされてよほどお腹がすいていたのでしょう、犬小屋の中で随分長
いこと乳首にすがり付いていました。ガードマンのオヤジさんが、私が犬を捜していたことを
言ってくれた事が、子犬の救出につながりました。翌日から他のガードマンに変わり、まだお
礼を言ってないのが心残りです。翌日子犬の事を知らせて下さったお宅、床下を貸して下さっ
たお宅に挨拶に行きましたが、ドッグフードや水をハナにやって下さっていたそうです。

ご近所の善意で今はハナも子犬たちも元気で過ごしています。



これが多分27日に生まれたであろうと言う顛末です。
届を出していた、動物管理センターや、警察の遺失物係りに戻ってきたことの連絡を入れ、
安心して旅立つ事が出来ました。

4/23 赤ちゃん写真入手

こちらは毛並みが母親似のほう
顔は全く違います
まだ名前はありません

父親似のほう。
約一月で2倍くらいの大きさに
育っています。

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