7/24 2003掲載

尾瀬の花を妹と合作でつくりました・・・・・川島道子 
 
尾瀬の花々
 
尾瀬といえば水芭蕉が有名ですが、7月に入ると
ニッコウキスゲやワタスゲのような、大群落の花から
タテヤマリンドウやトキソウのように湿原にひっそりと
咲く花など、次から次と咲き競う様は花好きな方には
必見の場所になります。
 
 
「ワタスゲ」これは花ではなく実で、爽やかな風に無数の白い穂が
揺れる光景はすがすがしいです。
 
 
「ニッコウキスゲ」一日花で夕方には萎れてしまいます。
水芭蕉と並んで尾瀬の代名詞になっている花です。
 
 
「カキツバタ」この花とよく似た「ヒオウギアヤメ」の写真を
残念ながら撮ることができませんでしたが、「ワタスゲ」と
「ニッコウキスゲ」と「カキツバタ」「ヒオウギアヤメ」が同時
に咲いているのは珍しいそうです。
 
 
「オゼコウホネ」尾瀬で初めて発見されて命名された、
珍しい花で他に山形県の月山にあるだけで絶滅危惧の種
になっているようです。尾瀬でもその減少が危惧されている
ようです。
 
 
「ハクサンチドリ」白山に多く、千鳥の飛ぶ姿に似ている
ことから名付けられています。
 
 
「クロバナロウゲ」地味で目立ちませんが、この花が好き
で尾瀬に通っているという人に出会いました。尾瀬が
南限の花です。
 
 
「ギョウジャニンニク」ものの本によれば奥山で修行中の
行者が疲れをとるために食べ、ニンニク臭があることから
名前が付いたようです。
 
 
「ヤナギトラノオ」葉が柳の葉に、花穂を虎の尾に見立てて
命名。寒冷地の湿原にまれに見られる貴重な植物でそうです。
 
 
「オゼヌマタイゲキ」尾瀬特産の植物です。
 
 
「イワカガミ」千畳敷カールにも咲いていました。
光沢のある葉を鏡に見立て名前が付いたそうです。
 
 
「オオレイジンソウ」花の形が舞楽の演奏者のかぶる
冠に見立てて名付けられたそうです。
 
 
「ノアザミ」尾瀬特産のオゼヌマアザミやタムラソウと
よく似ています。
 
 
「ミズチドリ」香りが良いためジャコウチドリとも言われています。
 
 
「ツルコケモモ」高層湿原の水こけの多い所に咲いて
います。
 
 
「トキソウ」花の色から名付けられました。
 
 
「タテヤマリンドウ」1cmぐらいの小さな花でトキソウと
同じように湿原にひっそりと咲いています。
以上ここで紹介した花は尾瀬に咲く花のほんの一部
ですが、写真と花の名前は妹の橋本孝子が調べ、文は
私が書きました。姉妹の合作になりました。
「高山植物を見たとき、その植物がたどってきた長い道のりや、
環境の変遷に耐えて生き延びてきた過程を想像してみて
ください。「まあきれい」というのとは別の、慈しみの気持ちが出て
くるのではないかと思います。」ある専門家の言葉に共感しました。
 
レポート正確を期したつもりですが、お気ずきの点があれば
ご指摘くださると嬉しいです。

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