11/5 2003掲載            

 
由布岳に登ってきました  川島道子
 
先日恒例の秋の登山に、妹夫婦と大分の
由布岳(1584m)に登ってきました。由布岳は
観光地湯布院のシンボルとして、頂上部に西峰、
東峰の双耳峰をもつ優美な姿から「豊後富士」
と言われ、古くから神の山と崇められ「豊後風土記」
や「万葉集」にも登場する山です。
 
快晴の空にくっきりと際立つ由布岳の双耳峰です。
 
三ヶ所ある登山口の正面登山口で、これからの
登山について知らぬが仏のスタートです。
花好きな妹が早速花を撮っています。
 
可憐なやまらっきょ。あちらこちらで見かけました。
 
つるりんどう。
 
案内板を見ながらどちらが楽か思案中。
 
樹林帯を登っていきます。道はなだらか
ですが、大小の石に足もとが不安定です。
 
見上げると紅葉が美しくほっとします。
 
樹林帯を抜け出て見上げると
 
双耳峰が見えてきてこの当たりから傾斜が
きつくなります。
 
あまりのきつさに私が先頭になって、私のペースで
登っている所です。
 
所々四つんばいになる所もあり
 
疲労のせいか(年のせいか)たちくらみの状況も出て
休憩の連続です。
 
傾斜のきついがれ場のような道に、頂上よりも
目前の鞍部をひたすら目指します。
 
西峰と東峰に分かれる鞍部に到着。由布岳は
独立峰のためこのあたりは強風で、帽子を
押さえながら万歳。ここで昼食。
西峰は鎖場のある険しい登りに私たちは敬遠
しました。
 
昼食をすませ少し体力も出てきましたので、
リュックも軽くして東峰を登り始めました。
 
大小の岩を踏みしめながら一歩一歩登ります。
 
やっと頂上に着き2回目の万歳です。
登山口から時間がかかり過ぎたため(約5時間)
写真を撮ったらすぐ下山しましたが、がれ場の
ような山道、降りは緊張の連続でこれほどの降り
は初めての経験でした。
下山中、日がかげり西の空の黄金色の美しさと
夕日に映える山々の紅葉の美しさは、「秋の夕日
に照る山紅葉」を思い出す幻想的な光景でした。
翌朝宿泊先の「湯布院ハイツ」から見た名物の
朝霧です。大浴場からは朝霧と由布岳が同時に
見えてました。
再度登山口に行き山を見ながら、よくまああの山に
登り、無事下山できたものだと妹と話し、由布岳に
別れを惜しみました。
「湯布院ハイツ」から見た由布岳です。
平均年齢70歳近い私たちが今年も無事山に登れた
ことは、体力もさることながら義弟のおかげと
感謝しているところです。写真は妹夫婦の
協力によるものです。
 
             川島道子
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