8/25 2007掲載

「ヒゴタイの花を求めて」
               川島道子
 
 
花好きな妹に誘われて友人と「ヒゴタイ」の花を訪ねて
産山村(熊本県)に行ってきました。
 
 
ヒゴタイの花の名前も知らず、初めて見る花に期待しての
女性ばかりのバスツアーでした。
 
 
 
産山村の池山水源は、日本名水百選に選ばれている名水です。
 
 
 
周りは樹齢200年の巨木や樹木に囲まれて、年間を通じて
13・5cの水温、毎分30トンという豊富な湧水を誇っています。
 
 
 
湧水は支流を経て大野川に合流して、遠く別府湾へ注いでいます。
熊本の美味しい水の代表だそうです。水源のまわりはさすがに
ひんやりとしていました。
 
 
 
ヒゴタイ公園につきました。公園は九重連山の南麓に広がり、
春はハルリンドウ、夏はヒゴタイ、秋はコスモスと広大な高原には
珍しい植物が多く自生しているようです。
 
 
 
中でも高原の花ヒゴタイは、日本列島が大陸と陸つづきだった事を
証明する花として、今では環境庁も絶滅危惧種に指定しているほどの
貴重な花になっています。背景の山々は九重連山です。
 
 
 
初めて見たヒゴタイは長く伸びた茎の先にピンポン玉ぐらいの
うすむらさきの球形の花に、葉はアザミに似ていていて、色といい
形といい異彩を放っていました。
 
 
 
公園のあちらこちらに咲くヒゴタイの花たちに夢中になって
シャッターをきっていました。
 
 
 
このヒゴタイは白くて元々白いのか、変種なのか
わかりませんでした。
 
 
周りにはオミナエシやナデシコなど秋の草花がひっそりと
咲いていました。
 
 
 
可憐に咲くマツムシソウ。清楚な花です。妹が大喜びしていました。
 
 
 
南アフリカ原産のクレオメ。華やかな花です。
 
 
 
黄色いルドベキアの群生地に咲くオニユリです。
 
 
 
ヒゴタイ公園から眺める阿蘇五岳。雄大な眺めに気分も広がります。
 
 
 
振り返りますと九重連山。飯田高原から見るのとは違った姿でした。
 
 
 
次の目的地、男池水源に行きました。ここは平治岳登山の入り口として
何度かきましたが、独特のコバルトブルーの水源の神秘さと冷たい水の
おいしいこと。
 
 
 
男池はブナやナラが茂る黒岳原生林のなかに湧く、日本名水百選の名水で
年間を通じて水温12c。1日2万トンの湧水量だそうです。
 
 
 
黒岳原生林は、「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれて
いる森で、この原生林を散策するだけでも素晴らしい所です。そこに
ひっそりと咲くキツネノカミソリ。
 
 
 
近くに咲くツリフネソウ。「ヒゴタイを訪ねての旅」は阿蘇九重国立公園の
大自然を訪ねる旅になり、真夏の自然を満喫した旅になりました。
産山村の民宿での昼食の美味しかったこと、男池を訪ねるバスの中から眺めた
黒岳、平治岳、大船山の九重の山々、そして帰りのバスの中で佐賀北高校の
優勝を知らされて、みんなで拍手喝さいして喜んだことなど、この夏のいい
思い出となりました。花の写真は妹の協力を得ました。
 

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