11/7 2008掲載
私の九重の秋 川島道子
今年の秋の恒例の登山は、11月4、5日に妹夫婦と九重の猟師山(1423m)に
登ってきました。年令が高くになるにつれて山の標高が低くなってきました。
快晴の空に湧蓋山が美しいシルエットを見せています。遠くからでもその
紅葉が楽しめました。
色彩ロードの途中の渓谷の紅葉が朝日に輝いていました。
目的地の猟師山は牧の戸と道一つへだてた所にありますが、前方に見えるのは
猟師山へいたるピークで、右手前の標識から登りはじめます。
登るにしたがって九重の山々が姿を見せ始めます。左が三俣山、右奥が星生山。
眼下には一面の紅葉が広がっています。道路はやまなみハイウエイ。
高度が上がるにつれ三俣山がしだいに姿を現はしてきます。
Capt.Senohさんが登られた北峰が見えますね。
前方に見えるのが猟師山です。
お隣の黒岩山(1502m)最近よく登る山です。黒岩山も猟師山も
やまなみハイウエーにそって九重の主要な山と向き合っていますので
展望台の役目をはたしているようです。
いつもの頂上での万歳ですが、標高差180mですので迫力がありませんね。
登りはきつく降りは慎重に、山は低くても私たちには真剣な登山です。
下山の途中でであった紅葉の美しさに思はずシャッターをきりました。
猟師山のあと余力がありましたので大船林道を少し歩きました。
坊がつるから流れる鳴子川の両岸も紅葉が美しかったです。
作年の秋「暮雨の滝」を訪れたとき出会った駐車場の管理人兼食堂の女主人と
義弟が年賀状のやり取りをしていました関係で、その方のご主人が亡くなら
れたことを聞き訪ねました。今冬、山に猟銃を持って出かけて遭難された
とのことに驚きましたが、登山のお客さんに励まされてようやく元気に
なられたとのことで私どもも安堵しました。
長者原の湿原から眺めた紅葉は、夕日に映えて美しく、三俣山はかすんで
いましたが、その雄姿に今年もこの山をまじかに見れて幸せでした。
湿原には可憐な秋のリンドウが咲いていました。
宿泊先のホテルの裏山も全山紅葉で、このホテルの露天風呂からは夕日に
輝く三俣山が、陽が沈むにつれて山ひだが深くなる様子を見飽きず眺めて
いました。
翌朝ホテルの窓から由布岳がくっきりと見えていました。
帰途国道から見える滝に惹かれて、車から降りて滝の淵まで見に
いきました。「慈恩の滝」(天瀬町)は2段になって水量が豊富で
なかなかの迫力がありました。
今年の秋も義弟のお陰で九重登山が楽しめました。今年の紅葉ほど素晴らしい
のは、私たちには初めてでした。九重は年令相応に楽しめる場所がいたる
ところにあり、飽きることがありません。
猟師山は「オオヤマレンゲ」(6月)で知られる山ですので、来春のミヤマキリシマの
咲くころ再び訪ねたいと妹と話しています。