11/30 2001掲載
ひと昔まえのドイツのクリスマス風景。グリュ―ヴァインでも召し上がりながら
くつろいでご覧いただければ嬉しく思います。
ドイツでは、クリスマスの4週間前の日曜日からアドベンツ・クランツのキャンドルに
火を灯し始めます。今年は12月2日がその日にあたります。
Advents Kranz とは樅の小枝を丸く編み、四本のロウソクを立てたもので
日曜日ごとに一本ずつ火を灯していき、四本のロウソク全てに灯りが点いたところ
でクリスマスを迎えます。
アドベント=降臨節(クリスマス前4週間)
これはアドベント・カレンダー。毎日、その日のところに下がっているお菓子を
食べていく・・・・・もぉ―い―くつ寝ると―(食べると)クリスマス、の気分で!
アドベンツ・クランツの一本目のロウソクに火を灯す頃から、町の中心にある
広場(プラッツ)ではWeihnachts Markt(クリスマス・マーケット)と呼ばれる市が
始まります。
一番有名なのがニュールンベルク、聖母教会前の広場で行われるもの。
1414年から続いているそう。各地から日帰りバスツアーも出るほどです。
もう、人、人、人・・・・・凄い人出です。
デュッセルドルフ・シャドウプラッツのクリスマス・マーケット。
ここで、クリスマスのオーナメント・焼き菓子・ソーセージなどが売られていることは
言うまでもありませんが、忘れてはならないのがグリュ―ヴァイン!温めた赤ワイン
にスパイスが入っているのですが、寒い戸外でいただくと、とても身体が暖まり心地
よい気分になっていきます。日本でも予めスパイスで味をつけた瓶入りグリュ―ヴァイン
や袋に入ったスパイスだけでも手に入りますから、まだご存知ない方は一度お試しくだ
さい。さむ〜〜い日に!
デパートのショーウィンドウでは、毎年趣向を凝らした飾り付けを楽しめます。
このデパートは、毎年シュタイフ社の動くぬいぐるみのディスプレイです。
右後ろで店番をしている猫は、うちのじんろくの兄弟でしょうか?寒いのにご苦労様!
カフェ・ハイネマン。ここのシャンパン・トリュフがおいしいのだ!
ここのウィンドウも、いつも綺麗!イースターの頃も見応えがありますよ。
ではこれから、私の大好きなローテンブルクのクリスマス・イヴにご一緒致しましょう。
(写真の日付は一日ずれております)
Rothenburg ob der Tauber
中世の町の姿が、そのまま現存しているローテンブルク。
建物はこんな感じ。
さて、クリスマス・イヴ当日のマルクト・プラッツ
閑散としていました。時刻は4時過ぎ。早くホテルへ行かなくっちゃ!1分で着いちゃう
程近くなんですが、ディナーが楽しみで楽しみで気持ちが逸ります。
このマルクト・プラッツとホテル・アイゼンフートの中間に一年中クリスマス用品を売って
いるお店があり、日本でも鎌倉、軽井沢(夏期のみ)、東京の高輪に支店があります。
店の名は”Kaethe Wohlfahrt”ケーテ・ヴォルファルト。大人にとっても、夢のある空間で
見ているといろいろ欲しくなってきますが、お店が閉まっていて私は残念!同行者はホッ!
今宵の宿・ホテルアイゼンフート
玄関の上にはその名の通り鉄兜が下がっています。
このホテルではクリスマス・イヴに、キリスト生誕の劇を見せてくれます。
ホテルのオーナー主催のカクテルタイムの後、いよいよクリスマスディナーが始まり
ました。先ずは、ローストされた海老とゆでた牡蠣にサフランソース、チコリを添えて。
雉肉入りコンソメ
ゆでた鯉にポテトを添えて
ドイツの北の地方では、大晦日に鯉を食べる習慣があるとか。
鹿肉にブラックベリーソース、サボイキャベツとポテトを添えて
クリスマスプディング、ブランディソース添え
お食事と一緒に甘口のドイツワインを戴き ”ごちそうさま。そしておやすみなさ〜い。”
期待したホワイトクリスマスにはなりませんでしたが、翌朝は雪がちらつき、いい感じでした。
ローテンブルクやニュールンベルクについての詳しいことは、Funants von Koenigswert
さまのページをご覧下さい。
von Koenigswertさま。私の記述に誤りがあるときはご訂正ください。
また、ドイツのクリスマスについて補足願えれば嬉しく存じます。
上の写真の音楽隊は、木で作られている旧東ドイツの手工芸品。
丸みを帯びた幼児体型、ほわぁ〜んとした表情、かわゆい我が家の天使たちです。
最後になりましたがこのページを、クリスマス大好きな編集長とその最愛の奥さまに
捧げます。お二人らしいクリスマスを・・・・・そして、みなさまにも
2001.12.1 by yoko