4/18 2002掲載
by Yoko
ボストンマラソン
マサチューセッツ州では、1775年4月19日アメリカ独立戦争の火蓋を切ったレキシント
ン・コンコードでの戦いを記念し4月の第3月曜日をペイトリオッツデイ・愛国者の日と
定めており、ボストンマラソンを始めとする様々なイベントを行なっている。
今年のペイトリオッツデイは4月15日。レキシントンでは前日の14日午後に、イギリス軍
の侵攻をいち早く知らせるため、ボストンの町からレキシントンまで深夜馬で駆け抜けた
”ポール・リビアの真夜中の疾駆”がポール・リビアに扮した人により再現される。
15日は朝6時からレキシントン・グリーンで、当時の扮装をした人々により、戦いの模様を
再現したショーが行われる。
ボストンマラソンは、当初イギリスが進軍してきたボストンからコンコードまでのコースで行な
おうというアイデアだったが、公式マラソンの42,195キロに距離が足りないため、現在のホプ
キントンからボストンのダウンタウン、コプリーまでのコースとなった。
今年のボストンマラソンは106回目。連続して続いている公式マラソンとしては世界で一番
古く伝統あるもの。(本土決戦のなかった国ならではか)
ボストンマラソンの特色は
1.折り返しがない。
2.起点となるホプキントンとゴール地点のコプリ―との高低差が141メートル。
始めは下り坂が多く、ゴールに近づいてきてから”心臓破りの丘”と呼ばれる急な上り坂
をむかえる。
昨年、ボストンマラソン前々日に、ホプキントンから心臓破りの丘まで走ったときの写真があ
りますのでご紹介しましょう。走ったのは、もちろん車で!
ホプキントン
参加選手は主催者側が準備したバスで、ここホプキントンまでやって来る。
この公園には、ボストンマラソン記念のTシャツ、帽子などを販売する店が出ている。
なんということもない田舎町。先日買ったトマトは、ホプキントン産だった。
11:45に車椅子のランナーがスタート。一般ランナーは、正午ちょうどのスタートだ。
ホプキントンを出発後は、アッシュランド、フラミンガム、ネイティック、ウェルズリー、
ニュートン、ブルックラインを経てボストン・コプリ―へ。
アッシュランド辺りには、樅の木の目立つ造園業が多いようだ。
フラミンガムでは工場をいくつか目にする。道端にポツンと置かれたマラソン観戦者用の
簡易トイレ、名付けて”ポツントイレ”
ネイティックに入ると住宅も増えてくる。
ヒラリー・クリントンの母校”ウェルズリーカレッジ”
広大な敷地。伝統ありげなキャンパス。落ち着いた美しい空間であった。
ウェルズリーカレッジ入り口にも”ポツントイレ”が。
観戦者が増える町に近づくほど、ポツントイレの数も増えていく。
いよいよ、コモンウェルス通り”心臓破りの丘”へと入る。
この通りには、立派なお屋敷が目立ち、走っていても興味深いところ。
少し南のChestnutには、高級モールがある。
道の先の方の急勾配がお判りでしょうか?
この心臓破りの丘を過ぎると、ブルックライン・ボストンカレッジの傍を通って、いよいよ
ゴール地点のコプリ―へと近づいていきます。
ロンドンマラソンに押され気味なのか、最近で目立つ日本人選手といえば有森裕子さん
ぐらい。私の中では、なんとなく盛り上がりに欠けるボストンマラソンなんである。
現在4月17日午後3時。記録的な暑さでして気温が34℃近く。思考能力がないので
これにて失礼致します。
レキシントンより