12/20 2006掲載

ザルツブルク工芸・・・・・yoko
 
福岡市やその近郊で「リビング福岡」というタブロイド版の情報新聞が毎週金曜日に
配られており、女性を対象とした講演会、お食事会、旅行、そして手芸の講座などの
募集があり、私はいつも、何か参加できる面白い企画はないものかと、目を凝らして
みております。
 
12月1日に甲斐先生の「ザルツブルク工芸」の講座がありましたので、参加して
まいりました。
ザルツブルク工芸についての詳しい説明は、マリアさまがかつて西先生の「ザルツ
ブルガー・ゲシェンク」を紹介されていますので、そちらをご覧いただければこの
工芸の素晴らしさをお解りいただけるかと思います。
マリアさま、勝手に引用させていただき失礼いたしました。  2002.10/18、11/29
いろいろ説明するのが面倒だったもので、すみません・・・
 
 
先ず教室の入り口で「どちらかお選び下さい」と、緑の実の束と青い実の束を見せられました。
まぁ、お土産をくださるのかしら。気前のよいこと。ラッキー! どこに飾ろうかしら。
どちらがいいかしら。と、結構迷う性質なもので考えた挙句、シックな緑を選び戴きました。
席は自由でしたので前のほうに座り、緑の実はバッグにしまい込みました。
すると私の前に座られた方が「あなた、こちらを戴かれなかったの?」とおしゃいます。
ヒェーッ これってお土産ではなくて材料だったの!?そうならそうと受付の人も言ってよっ
ね――
 
持参する道具は、筆記具、ラジオペンチ、はさみ、定規です。
 
今回のクリスマスリースは、できあがりの直径が12センチのとても小ぶりなものです。
初心者が2時間半で造るには難しすぎる作品らしく、すごいスピードで各工程が進んでいく
のであります。
造りながら工程を写真に納めようと意気込んでおりましたが、もうっ、そんな暇はなかった
のであります。家で造った二作目の写真をご覧下さい。これは青い実バージョンです。
もちろん筆記もできません。そんな暇、ほーんとになかったんだから。
 
材料は左上から ミニツガ カシュリナ タラコッタ その右に シナモン パール 
グローブ あとはワイヤやリボン、巻いていく粘着性の茶色のテープなどです。
 
 
 
第一工程  木の実にワイヤを巻きつけたり、パールに通したりして、組み合わせられる状態に
      します。
それぞれワイヤの巻き方がビミョーに違います。説明される先生の手元は離れていてよく見えないし
教えてくださるのは先生と助手3名。テーブルは5,6ありましたので、ひとテーブルにひとりの
先生を配置していただきたいものだと思いました。
 
 
 
とても細かい作業です。最初は要領もわかりません。まだ、ひとつの種類巻き終わっていないのに
「では、次いきまぁ〜す」と、どんどん進んでいきます。何しろ時間が限られているので先生も
お急ぎです。私の隣の席の方の早いこと早いこと・・・私の1,5倍のスピードで仕上げていかれます。
私ときたら 高倉健 高倉健 高倉健・・・・・・
(不器用ですから。ということよ。CMみてない方には解らないわね。)
 
私の母は、それはそれは器用で手芸全般なんでも上手に出来る人でして、私は子供の頃から
「yokoは不器用なんだから。」と云われ続けて育ちました。イマドキのことばでいうならば、まぁ
よくこれがトラウマにならなかったものだと思うほど云われましたが、本人あまり気にしていません。
家庭科の成績もよかったし(エッヘン!)手付きは悪くとも、結局のところ完成できればよいのだ。
「仕事きっちりー」をモットーにやっておりますです。
 
こういう母の強烈な思い出では・・・私は子供の頃、なんでも直前にならないと云わない子だった
ようで、小学校一年生だったか 「明日、ブックカバーを持っていかないといけない。」と寝る前に
なって母に伝えたところ 「どうしてもっと早く云わないの」 と叱られたものの、翌朝、カーネー
ションの刺繍が施されている立派なブックカバーを母が縫ってくれていて、子供ながらに驚いた記憶が
あります。親って有難いものですね。
 
今回、二作目の材料を戴いて帰ったのですが、家で材料をチェックしたところ、ワイヤが足りませんでした。
えーっ、ちゃんと材料費払っているのに・・・わざわざ戴きにいくのも時間の無駄だし・・・そしたら
母がかつてアートフラワーを習っていたときの材料のなかに使えそうなものがあり、事なきを得ました。
ほっとしたわぁ。
 
と、話はそれましたが、隣の席の方がとても親切な方で、こちらが解らないところは見本にご自分のを
見せてくださったりして、ちょっと遅れながらもいよいよ次は組み立てにはいります。
上から先ず、実、ミニツガ、カシュリナを細い針金のようなもので巻いて固定させ、針金が見えない
ように茶色のテープを巻きます。その次はクローブ、ミニツガ、というように少しずつ針金で固定しては
テープで隠し・・・を繰り返していきます。
 
 
 
すべて巻き終ったらそれを丸い形に整えて完成です。はぁ〜ほっとしたぁ。
出来上がったのは・・・ドベ(この言葉、博多弁ですか)から二番目。ゴルフだったらブービー
で賞品がもらえるところだったわ。
 
左の緑が一作目で直径10センチ。
二作目のほうがきっと仕上がりがよいに違いないと思いながら造った右は、どうも納得いかなくて
なかなか難しいものですね。三作目こそはーと思いますが、もう当分やる気はありません。
最後の工程で組み立てていくのに、そこそこ力がいるので指が疲れます。
 
 
シナモンやクローブのよい香りのするこのリースは、魔よけにもなるそうです
出来はどうであれ手造りの達成感と、もう少しここが、あそこが・・・との向上心!?からちょっと
がっかりな気持ちがない交ぜになった今回のザルツブルク工芸でした。

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