穐吉です

 
7月初旬に、トヨタ自動車関連の《トヨタファイナンス》という会社の情報誌『ハーモニー』に掲載のための取材がありました。
その雑誌が先日とどきましたので、その一部を転載します。
 
『月見の献立』というタイトルでしたが、材料は、7月の物で雰囲気だけでもということになりました。
 
 
 
 
 
 

 
和食が奏でる
 美の余韻
 
浄水茶寮の「枝豆ともろこしのかき揚げ」がたべたい。
あつあつの衣をかじると、もろこしの甘みと枝豆の青い香りが口の中にじわりと広がるあの感動を、もう一度味わいたい。
 
そう思った瞬間、浄水茶寮のオーナー、穐吉さんの言葉が頭を巡った。
 
「本当においしい料理は、家に帰って2〜3日してから、また食べたいと思わせるような余韻を残すものです」
 
大のクラッシク音楽ファンである穐吉さんにとって、料理は音楽と同じだという。
 
そして、その心は料理の舞台である器から始まる。
 
浄水茶寮で使用する器は、主に織部焼、備前焼等といった有名な焼物ではあるが、
 
その色艶や形の美しさは素人目に見ても一味違う。
 
技術や質だけではなく、その器が持つ「力」を感じるのだ。
 
「私が器に求めているのは、作者の人間性です。器からは、作者のものの見方や気持ちが、
 
ストレートに伝わってきますからね。器にも魂が込められていないと、料理が死ぬだけですから」
 
よい演奏をするには、それにふさわしい広さや音響、雰囲気を選ぶ。
 
それは料理の舞台にも通じることなのであろう。
 
そして、主役の料理は、厨房にいる若いスタッフたちの手で作り上げられる。
 
穐吉さんは全体を見渡して料理の波を作る、オーケストラで言えば指揮者の役割だ。
 
「最初から最後まできらびやかな音楽は疲れるでしょう? 途中に眠くなるような旋律があってこそ、サビが生きるんですから。
 
料理においても、起承転結は大切なのです。驚き、喜び、感動・・・・・・食べる人の心をくすぐる展開をしたいのです」
 

「トヨタファイナンス発行のクレジットカード、TSキュービックカードの会員誌」より抜粋


穐吉 陽一郎
 
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