7/13 2005掲載

<日本建築と日本料理>
 
           2005.7.13    穐吉
 
 
西新の某銘木店の自宅での出張料理  40年卒の修猷の先輩のお宅
自宅でのもてなしはお客様にとっては最高のおもてなし。
先日リンリンさんとも陶芸ではいつもご一緒です、と言われるご婦人からのご依頼
早速自宅での打ち合わせに出かけました。

築40年は経っていると思われる日本建築 中庭の植え込み


家の中心には大きな黒松、脇には灯篭、良いですね〜〜。

玄関

玄関脇  上がり框があって式台

一刀彫りの松に鷹の結界

七宝飾りの白磁の笠

玄関脇の応接間(昔の大きな家はこれが定番でした)




重厚な佇まいですね
 
玄関を上がり広い廊下を進んで奥の座敷に進みます。
 
椋の松の廊下

北山杉?編集長これはなんと? 天井も杉?

 
本床には北山杉の絞りの柱、床框は紫檀に畳床  こういう建築はもう余り見かけなくなりました。
雪見障子もありますね。

 
欄間の透かし彫り  涼しさの演出 御簾もあります

 
座敷の設え 今日は名古屋から遙々お越しのお客様お一人
        でもお迎えするほうは緊張の時間です。
 
  我々料理方と入念な打ち合わせ もう献立は決まっていますので、あとは滞りなくゆったりとした時間を
  過ごして頂ければ・・・・・・。

 
先付けの準備をします。


 
胡麻豆腐
 
お造りは伺ってから包丁を使います

 
切り揃えます

 
拡大

 
ギヤマンの長カットに盛り付けます
お造りが出たあとは、見計らってお椀を出します

 
焼き物と八寸

後は焚き合せ、ご飯、フルーツと続きます。

 
御簾越しに歓談されている様子が窺い知れます。
 
生活の年輪が詰まった我が家でのもてなし、これぞ最高の贅沢なのですね。
料理は脇役   そっと静かにさり気無く
 
   最後に 
       梅雨の真っ只中  その家独特の匂いの中
       木の香りと土の香り   大切なお客様をもてなす心
       こういったものが渾然一体となって心和む空間が演出されるんですね。実感!! 

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