5/10 2002掲載
ヴィーンの旅 T
グーテン・タークこんにちは Maria von Koenigswert です.
ン年ぶりのヴィーン訪問はなぜか墓巡りから始まりました.
wn1 ベートーベンの墓
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モーツァルトの墓(があるんですよ.どこに埋葬されたか分からないはずなのに)
wn3 シューベルトの墓
wn4 ベートーベンとシューベルトの墓があるのは中央墓地.ものすごく広いんです.
そして公園みたいに美しく整備されている.映画「第3の男」の最後のシーンにもなりました.
あのシーンは冬枯れの明るい日でした.並木にもたれて待っているジョセフ・コットンを完全
に無視して足早に去って行く女,私少しだけそんなかっこいい女になった気分で,,.
wn5 ヴィーン都心
wn6 有名なレストラン,グリーヒェンバイスル Griechenbeisel.
12世紀頃の城壁の一部に設けられた建物だそうです.映画「第3の男」で有名になった
民族楽器ツィターの美しくもどこかもの悲しい調べ,それに生粋のヴィーン料理.六つの
小部屋に分かれており,「サインの間」では壁と天井一杯にベートーベンやシューベルト
などの有名人の署名があります.
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エゴン・シーレのサインがあった.これだけでこの店に来た思い出が出来ました.
wn8 仔牛肉をたたいて薄く伸ばしたヴィーナー・シュニッツェル(仔牛カツレツ).
ウィンナー・ソーセージが無国籍になった今,オーストリアの代表的料理.レモンを
かけてあっさりと食べます.日本の3倍の大きさ,野球のグローブくらい大きい.
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食後は雨.オペラ講座の先生とヴィーンの裏通り.
wn10 ヴィーンの中央に聖シュテファン寺院という,ゴシック建築のヴィーンの象徴みたい
な教会があって,気がつくとその写真は撮ってなかったです,残念.でも一枚ありました.
説教段の下にこの説教段の作者である,アントン・ピルグラムがちゃっかり自分を彫り込
んでいました.昔はよくこうして後世に残したそうです.
wn11 ブルクガルテン(王宮庭園)にあるモーツァルト像.芝の上にはト音記号をかたどった
花が植えられています.
wn12 お菓子屋巡りもしました.これもガイドブックに載っている有名なお菓子屋さん.
そうとは知らずに行ったのですが.
wn13 ホーフブルクはハプスブルク一族の本拠地です.フランツ・ヨーゼフ皇帝が全領土に
号令を発したのも,エリザベートが窮屈さに耐えかねて逃げ出したのも,ここ.
写真は正面玄関ともいうべき部分.
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ホーフブルク.この部分は国際会議などによく使われるそうです.
wn15 ホーフブルクの中庭
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ホーフブルク領域への壮麗な入り口
wn17 有名なカフェ,グリーエンシュタイドゥル Griensteidl.19世紀は上流階級の
社交場だったそうです.各国の新聞や百科事典までそろっていて,ちょっとビックリ.
wn18 これはデーメル Demel という,別の有名なカフェで食べた軽食.ホテル・ザッハーの
カフェと同等に格式があり,ザッハー・トルテを提供できるのはこことザッハー・ホテルの2軒
だけだそうです.メランジェ・コーヒーのカップに特徴ある 「D」のマーク.野菜サラダをとりました.
wn19 その後にとったケーキ(クーヘン)ともう一度メランジェ・コーヒー
(ホイップさせたミルクを入れたコーヒー.ウインナ・コーヒーというとご当地ではだいたいこれ)
wn20 中央は国母 マリア・テレジア 像です.向こうに見えるのは美術史博物館.
広場のこちら側には対称的に自然史博物館が建っています.どちらもスゴーイ,建物も,中身も.
wn21 2日目の夜はバレエ「白鳥の湖」を見ました.何と白鳥だけで33羽!
次々と登場し,それに合っただけの男性にバレリーナ(?)が居り,スケールの大きさに圧倒され,
感動のあまり涙が止まりませんでした.
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このオデット姫の腕のすらりと長く,優雅でしなやかなこと! まさに白鳥そのものです.
後半へ続きます.チュース,Wiedersehen.