1/9 2007掲載

明けましておめでとうございます。

今年一番の投稿は郷土の伝統あるお祭りです・・・・・v.K.

久留米市大善寺(大字)にある玉垂宮は長い間神社と仏教寺院が一体となった、いわゆる神仏習合の
神社でしたが、明治初期の廃仏毀釈の波の中で大善寺は廃寺され、玉垂宮のみ今に残っています。
毎年正月元旦から鬼会(おにえ)と呼ばれる神事が行われ、一月七日夜はそれを締めくくる鬼夜が古式に
従い、勢いよく勇壮に、明るく輝くように執り行われます。
 
午後8時頃神社前の広川で汐井取りが行われます。長ふんどしを締め込んだ氏子代表が川に入り川の
水を桶にくみます。広川は筑後川の支流です。筑後川下流や有明海に近い佐賀−筑後平野では、有
明海の潮の干満に従って海水がクリーク内に流れ込み、海水がクリーク下層、アオと呼ばれる真水が上層
に別れ、自然の摂理によるクリークの浄化が行われます。しかし大善寺まで海水が流れ込んでくるのか、そ
れを汐と言っているのか、どうなんでしょう。
 

汐井取りは暗くて写真を撮れませんでした。これはその直後。


参道を進む氏子さんたちの格好。この日を待ってましたと言わんばかりのおじさん。


本堂前にしつらえた台に松明の先をこすりつけてゆく。
氏子は総勢300人余。この行事は地区ごとに十余りのグループに分かれ、これで終わりかと思うと次のグループが。
松明が前を通ると暖かい。とたんに周囲の空気が勢いを呼び、明るく輝きます。
 

境内の照明が消され、真っ暗になった中、突然鬼の堂前に並べられた六基の大松明に火がつけられます。
 

こちらに三基、あちらに三基。右端には由緒ありげな櫓も。
 

鬼の堂前では鬼面の祭神が妖族退治をします。
 

これが鬼面の祭神です。
 

大松明からは盛んに火の粉が降りかかる。
 

このように火の粉がたくさん降りかかると、良いことがたくさんあるそうです。
 

ン?模様と紛らわしいな。でも火の粉もたくさん降っている。
 

大松明が動き始めました。
 

まるでレンブラントを見るような、、。
 

だとするとこれはルーベンスかな?
 

皆様にも良い年になりますように。
 
なお、参考資料には
http://kurumenmon.com/oniyo/oniyosetumei.htm
をお薦めします。
 

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  von Koenigswert
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