7/2 2001掲載分

Have you ever seen the rain?(雨を見たかい?)


福岡は梅雨の大雨が続いていて、うっとおしい日々です。
それでも、この2〜3日は太陽が見えて中休みというところ。
このまま梅雨があければいいけど、週末には、また雨とか。

編集長がページに思い出話を書いていたので、僕も思い出話を・・・

ものすごい「天気雨=狐の嫁入り」に合ったことがあります。

もう20年くらい前になるでしょうか、
ある夏の晴れた日、妹尾艇長の「ラサ サヤン(=インドネシア語で、とこしえの
愛という意味とか・・・)」と
僕の「アクエリアス(=みずがめ座。ヨットを買った日がそうだったから、こう名付けました。
某清涼飲料水が登場する、はるか以前です。ネイミングはこっちが先)」
の二隻のヨットは、博多湾の入り口にある小机島と大机島の間にある小さな入り江に
並んで錨泊していました。

ここは狭く、流れが速くて錨泊には危険な場所ですが、魚の種類も多くてさざえやあ
わびもたくさん”見る”ことができたので、当時、好んで行ってた場所です。
みんな泳ぎに行って、僕がラサの台所でさざえのつぼ焼きをしていたら、編集長がおお
きなタコを獲ってきました。
編集長は、コンロに近づくといきなり、
「タコの地獄焼きじゃぁ!、タコ踊りじゃぁ!!」
と言って、タコを生きたまま火の上に押し付けました。
タコはたまったものではありません、必死にもがいて真っ黒なスミをそこら中に吐き散らし
ながら、のたうちまわってくねくねと逃げ回りました。
こっちも”逃さじ!”と、押さえ込むのに必死。
もう、顔も手もシャツもパンツも室内も真っ黒。
大騒ぎしてやっとしとめました。

そのときです、真夏の晴天だったのが、我々の場所だけがいきなり土砂降りになったのです。
編集長と僕は二人して
「わー、タコのたたりじゃ〜あ」と恐れ慄きました。

以後、タコくんを獲ってきても速やかにゆでることにしています。


ラサに初めて遭遇したのは昭和52〜3年ごろの夏の日の夕方、呼子の沖でのことでした。
僕はアクエリアスで壱岐へのクルージングから福岡に帰る途中でした。

呼子の沖には瀬があって海峡がせまく、その狭いなかを本船もどんどん通るので
座礁や衝突も多く難所のひとつで航行に注意が必要なところですが、
なんと、そこでアンカーを降ろして、もぐっているヨットグループがいました。
当時はウエットスーツもなく裸での素もぐりでしたが、瀬の周りで、夢中でもぐっている。
そこは魚やあわび、さざえがいっぱいいて、もぐるには楽園。

船の往来の激しい中、仲間の甲木くんと目を合わせて
「だいた〜ん!」
と思って、ヨットを近づけて見てみるとそれがラサでした。

そのときは面識もなかったので、挨拶もしないで我々は福岡に向かいましたが、
それから、すぐにヨット仲間として仲良くなりました。
付き合いは海の上だけではありませんでした。

パソコン、釣り、美味しいもの会、ダイビング、スキー、ウルトラライト・プレーン
に手を出したことも。

編集長の思い出話に出てきたパソコンですが編集長が最初に買ったパソコンは
NEC最初の製品PC−6001で、プログラムをテープレコーダーでロードするヤツ。
このころ、編集長はBASIC(なつかしい!!)でプログラムを組んでいました。
星空に流星が流れて、消えて、最後に by Masayuki Senohというタイトルが現れる
という単純なものでしたが、なにせそんなソフトがなんにもなかった時代ですから
ベスト電器の社員が感動して、ながく天神本店の店頭に飾られていました。

あと、感心したのは昭和63年だったか、ヨットを買い換えるにあたり、
パソコン通信で香港のヨット情報を見て、”出物”を感じてすぐに香港に飛び、
英国人オーナーと直接交渉して話をまとめ、通関手続きをして輸入してきたこと。
神戸まで貨物船で運んで、そこから先は妹尾艇長が乗って自走した、それが先代のラサです。

スキーについては仲間十数名が、初心者からいっせいに始めたもんで、みんな
新品の板、靴、ウエアーをいっせいにそろえたのですが、妹尾家に集まって、家の
中でスキーをつけ、ウエアを着てストックを持って、いい年の大人たちが、畳の上で
みんな並んで滑降のフリをしながら
「や〜まは、しろがね〜」
と合唱したときには、心が広くて理解がある奥さんのさよさんも、さすがにあきれていたなあ。

このあと、30人くらいのスキーツァーを組んで信州の妹尾さんのいとこのペンション借り切って
抱腹絶倒の年末年始を過ごしたこともあったなあ。

編集長のHPには同窓生とかラジコン仲間とかヨット仲間とか、いろんなグ
ループが集っていますが中心となる編集長の進取の精神と面倒見のよさが最大
のポイントと思います。

Have you ever seen the rain?(雨を見たかい?)
は、いうまでもなくCCRの名曲ですが、(いま、日産だったかCMで流れている)
この曲のなかの”rain”は天気雨のことで

嵐がくる前には平穏な生活がつづき、そのあと、太陽のなかで雨が降ってくる。
天気雨が降れば雨が太陽でキラキラと光り、見慣れた日常生活の中にも感動が走る。
キミは人生のなかでそのような感動を覚えたことがあるかい?

そんな内容の歌詞ですが、

Have you ever seen the rain?
と問われれば
Yes. with  many friends
と答えることができますね。

もちろん、タコのたたりの”rain”のことも。

編集長に感謝

by  JE6CCR(春口のアマチュア無線のコールサイン・・・でした。
  ・・・・いまは、もう、誰も。)