4/3 2008掲載

by T.H.

 
花冷えの4月2日夜、住吉神社能楽堂で行われた、福岡市民狂言会に行きました。
 
偶然行き合わせたりんりん、らんらんさんのお2人。 先日の還暦祝賀会にはここの拝殿へ
皆で参拝したのでしたね。 その節はいろいろとお世話になりました。
 
今日はまた、紬のお着物がよくお似合いです。
 
 
 
住吉神社能楽殿は昭和13年(1938年)に落成奉納されました。 戦火に会わなかったため、西日本有数の能舞台として
多くの演能を支えて来ましたが、昭和61年(1986年)の大濠公園能楽堂の落成以後はその役割から遠ざかっています。
 
近年、その総檜造りの舞台の音響のよさや、雰囲気などの伝統的特質が再評価されて、平成11年(1999年)に
福岡市有形文化財に指定されました。
 
 
 
さて、この日の出演者はよいよい会のメンバ−、プロの呼び声高い方です。
登場してきました!
 
 
築70年の立派な舞台での演目は、大蔵流「佐渡狐」です。
 
 
 
 
 
 
4組の篠原太一さんです。 よく通る声です。 なかなか堂に入ったもの。
 
 
    
 
納税に来た、佐渡のお百姓に扮して。                               
 
 

相手は領主の取次ぎの奏者。 狸爺です。
 
礼を尽くして取り次いでもらい、納税した後、何やら頼みごとと寸志を。
 
 
 
 
こちらは同じく納税に来た越後のお百姓。
 
 
 
実はふたりは「佐渡に狐が居る、居ない」で口論となっており、ついに刀を賭けて・・・
 
 
 
 
奏者に判定を委ねに来たのです。 
 
 
 
奏者を買収し、賭けには勝ったものの、うっかり刀を取られて、「やるまいぞ、やるまいぞ」と追いかけます。
 
 
どの演者の方たちも、素晴らしい声、演技、衣装で、格調高く狂言の世界にいざなってくれました。
 
篠原さん、ありがとうございました!!