6/4 2002掲載

by 歌華人

「夢のつづき」の折の歌です。


 奥駆けを終えたる人と会う朝道は芽吹きの匂いのつつむ


 幡ゆらす風に花びら舞い込みぬ仏も人もほほえみ受けん


 杉苔のやわらの上に色保つ九重桜の散りし花びら


 並び立つ杉奥深きひとところ明るみて咲く山吹の花


 しゃがの葉の艶めく中より伸び立ちて北山杉は平行保つ


 ライトアップされたる林に影長く伸びし竹の子選ばれし子は




蕎麦膳に関わる歌


 
子供の日に集いくる友等の五十路なる酒と蕎麦とが幼日を呼ぶ


 母の日に友が我が家の犬の名で優しきレースのエプロン送り来


 犬の名の受信送信メールなる子のなき我に母の日給う