11/25 2003掲載
橋桁に蔓をあそばす蔦紅葉陽のさす色を水に流せり
たわやすく七人の足を並ばせて湯村の足湯に笑顔一列
港内の烏賊釣り船の真昼どき並ぶランプに日差し遊べり
等間隔に魚の干物乾きゆき昼間の漁村に潮風抜ける
想い出の苦さは風紋と消し給え砂丘の上に連凧あがる
友の背の点となりゆく砂丘の空にたこたこ上がれ天まであがれ
鉄骨の量と空間の創り出す餘部鉄橋幾何学模様
陸橋の幾何学模様にそそり立ち餘部の駅山上となる
車窓より手を振る我らと撮る友と餘部鉄橋上下に分ける
故郷の川も注げる円山川旅人われに芒穂まぶし