9/6 2004掲載

風の盆&能登 旅日記―其の1  手打ち庵

以前、岡山でたるみ教授とさすサラさんと飲んだ時、今年は富山の八尾の「風の盆」に行くベー。
ということになって、興味ありそうな面々に声をかけたところ、らんらんさん、はなママさん、
たるみ教授夫妻、さすサラさん、それに我々夫婦が参加して、「風の盆&能登半島の旅になりました。

 

まずは、新大阪駅に集合。(00)

さすサラさんは久しぶりのラッシュアワーの電車に乗ったとあって、すでにお疲れさん。

「もう、東京や大阪では勤められんけん・・・」

ここからレンタカーで一路北陸へと、出発したが、名神高速道路に入ったととたん大渋滞。

原因は大山崎ICの近くで事故。2ルートある名神高速のうち1ルートが閉鎖。
まったく事故は当事者だけでなく、大勢の人に迷惑を掛けるのです。皆さん気をつけましょう。

なんとか、渋滞を抜けて、米原から北陸自動車道に入り(こちらはスイスイ)、福井県今庄ICで
降りて昼食。やっぱり「蕎麦屋」へ直行。今庄は「おろし蕎麦」で有名なところ。ICゲートのお
じさんにどこが美味いか聞いて、やってきたのが「おばちゃんの蕎麦屋」。

さすサラさん撮影のおばちゃんの蕎麦屋の「おばちゃん」

蕎麦は少し太めの田舎そば。手打ち庵の蕎麦ほど上品ではないけど、わさび蕎麦が美味かった。

お腹を満たした後は、再び車に乗って次に向かったのが、世界遺産に登録されている「合掌造りの五箇山」。
途中、富山県西部に広がる砺波平野の美しい散居村の景色を車窓に見て、五箇山に着きました。ここは平家の
落人の村。

五箇山には合掌造りの村が保存されているのが、この菅沼と相ノ倉の2箇所あり、世界遺産の登録されている。
そしてこの五箇山がすばらしいのは飛騨の白川郷と違って、今も人々がこの中で生活していることです。
この日も爽やかな風が吹いていました。このすばらしい写真はらんらんさん撮影。

41年修猷卒同級生。

ほのぼのたるみ夫妻。

後姿の二人。

さて、ここで問題です。
この建物は何でしょう?

五箇山を後にして、今夜の夕食処、庄川の鮎料理の店「川金」へ。
左端はここの美人女将。

早速、乾杯です。

ここ庄川の鮎は「柳葉あゆ」といって、ほっそりとして、淡白で、頭からそのまま食べられるので有名。
そのためには水が綺麗でなくてなくてはなりません。

これはお造り。

珍味の鮎の心臓。

そして、子うるか。

マリネもあります。

これは釜飯。

このほかにも天麩羅やから揚げなどいろいろあって・・・

それぞれ美味しいが、やっぱり鮎はこれ!!
串での塩焼き。

「こんな鮎食べたことがない!」と皆さん、がぶり。


さすサラさんはいつもの如く美人女将とツーショット。

ホントはもっとゆっくり酒を呑みながら鮎料理を堪能したかったが、これから八尾の「風の盆」に行かねば
なりません。後ろ髪を引かれる思いで、川金を後にして、砺波平野の夕陽を見ながら八尾に向かいました。

八尾に着くと既にとっぷりと暮れ、町の行灯が我々を迎えてくれます。

まず、向かった先は「曳山展示館」。ここで、最初に「おわら」の踊り方の勉強。

舞台の先生の動きに合わせて、皆、手をかざします。

それが終わると舞台では、前の晩に町流しをした町の踊り手さんが模範演技。

もちろん、唄とお囃子(胡弓と三味線)もその町の人達。すばらしいのどを聞かせてくれました。
なんともいえない哀愁のある音と唄声です。


女性の踊り手の顔は笠に隠れて普通は見えないのだが、はなママさんが、舞台のかぶりつきからアップで撮影。
貴重な写真。

この曳山展示館には、毎年5月3日の祭りに町を練歩く曳山が展示してあります。撮影禁止でしたが、
はなママさん、気づかずにパチリ。

そして、いよいよこの旅のメーンエベント、町流し見物に行きます。この日は前夜祭ですが、かなりの人出。

「風の盆」本番は9月1日から3日まで行われるが、この小さな町に3日間で30万人と云われるほどの大変な
人出になります。そこで、我々は比較的ゆっくりと見物できる前夜祭に出かけたのです。前夜祭は八月の末の
11日間、11ある町の一つ一つがそれぞれ町流しを行うので、いわば11分の1の規模。しかし、かえって
このほうがゆっくりと情緒を味わうことが出来ます。数年前までは前夜祭は地元の人だけが参加する行事だっ
たそうだが、今や前夜祭すら多くの観光バスで大勢の人がやってくる。

そんな中で、我々も適当なところに陣取って行列を待ちます。

行列の先頭は小さな子供達。
らんらんさんの秀作。

その後、まだ笠を背中にかけたままの少し年長の子供達がやってきます。

次に胡弓と三味線のお囃子と唄い手。この町の唄い手の1人は女性でした。

そして、最後に笠をかぶった主役達。まずは男踊り。

次に女踊り。

 

不文律として、踊り手は男女とも25歳以下の未婚ということです。

町流しを見た後、町の入り口の川に架かる橋まで散策。ネオンサインなど無い町に行灯のライトアップが美しく
映えていました。

川面をのぞくらんらんさん。

この橋には踊りの彫刻が施してあります。そこで記念撮影。

夜遅くまで、楽しんで楽しんで長い一日が終わり、今夜の宿、砺波ロイヤルホテルへ戻ってきました。露天風呂の
温泉で汗を流したあと、また皆でワイワイがやがや、夜は更けていった。

 

其の2へ続く・・・

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