5/21 2004掲載

信濃路を尋ねてー其の3
 
今回の旅もいよいよ三日目です。一日目、二日目と好天に恵まれましたが
今日は朝から雨模様。それでも、私、手打ち庵の「晴れ男」の神通力のためか
どうかは判りませんが、週間天気予報によれば三日間ともあまりよい天気では
なかったのが、最初の二日間は見事に晴れてくれました。
これで、三日間とも晴れれば、罰が当たるというものです。
 
朝はしっかりと朝食を食べましょうと食堂へ。
 
出発前のひと時、ホテルの庭を散歩してみましたら、
赤松や白樺、それに雨に洗われて瑞々しい苔が見事なまでに美しい。


 
ここで、ハプニングがありました。昨年は手打ち庵が宿のキーを持って来てしまう
というチョンボをしましたが、今年はあやうく、リワキーノが大事なスポーツシャツを
忘れるところでした。まず、駄才さんがリワキーノに注意されていたにもかかわらず
出発間際に、部屋にデジカメを忘れたことに気がつき、取りに帰りました。
普通はここで、一件落着ですが、デジカメと一緒に駄才さんがリワキーノのスポーツ
シャツを持ってきてくれたのです。何事にも慎重な駄才さん、他に忘れ物がないかと
クローゼットの棚まで再点検してシャツを発見。リワキーノも人のことは言えませんよねー。
 
快適なエクシブ軽井沢を出発して、最初の計画では小諸の「懐古園」を尋ねる
予定でしたが、雨のため予定を変更して、来るときに八千穂町で見つけた
「奥村土牛記念美術館」に行ってみようと相談がまとまりました。
これが、大正解!
奥村土牛の作品は撮影禁止で写真はありませんが、ここの庭がなんとも美しかった。

 
特に今が盛りの藤は見事な房を垂らしていました。 

 
この美術館は奥村土牛が疎開していた処で、民家(かなりの豪邸でした)を
展示場にしてあり、展示されている絵は全て奥村土牛の下絵ばかりです。
 
美術館のコーナーでアジサイとなにやら嬉しそうならんらん。
 
美しい花をバックに、モデルを前に撮影会??  
 
八千穂町から八ヶ岳の北麓を走るメルヘン街道を通って蓼科高原に戻ってきます。
メルヘン街道の途中にある麦草峠は海抜2127m。晴れていれば、北八ヶ岳が美しい
はずなのだが、無念の雨。
 
それでも、高度を上げていくにつれて、白樺から岳かんばの林に変わっていく車窓からの
眺めは見ごたえがありました。
麦草峠の岳かんばを背にして記念撮影です。
 
八ヶ岳に別れを告げ、再び諏訪に戻ってきました。諏訪ではアールヌーボーとして有名な
ガレの作品を展示した北澤美術館へ。
一階ではガレ、2階では東山魁夷をはじめ現代日本画家の作品が展示してあります。
 
これらは、ガレの作品のランプです。 

 
ここから、いよいよ今回の旅の最終コース。駒ヶ根にある福寿美という蕎麦屋さんにやってきました。
地元の商店街の奥さんに場所を尋ねても「知りません」と言われて、ほんとに美味い蕎麦屋かな?
と心配になりつつ、見つけた店がここでした。
 
お昼の部の閉店間際だったので誰も客はいません。小さなテーブルが4個しかない
狭い店ですが、壁という壁は来店したことのある有名人のサイン色紙で一杯。 
 
早速、ビールとお酒を注文。 蕎麦には酒です。 
 
出てきた蕎麦は地元の粉を使った、外割の九割蕎麦。これが蕎麦好きの面々が納得する
一品でした。
 
リワさんは鴨蕎麦を注文。暖かい蕎麦もたまには食べてみたくなるものです。
 
なんと、今回の旅では昼食は全て、そば、そば、そば。
蕎麦どころ、信州満喫でした。
 
そして、楽しかった旅も終わり、名古屋空港へと帰ってまいりました。
またの再会を約して、それぞれの家路に着きました。 

 

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