10/17 2005掲載
秋の立山・弥陀ヶ原を訪ねてーその3
明けて、いよいよ、この旅の最終日です。
まだ夜も明けきらぬ内から、たるみ教授が起き出し、玄関まで偵察に行ってくれたようで、
「さっきまで星が出ていたが、もう少しすると雲が上がってくるかもしれない」という情報を仕入れてきてくれました。
それでは、天気の良い内に出かけようということになり、まだ5時前というのに散策の準備完了。
窓から外を見ると、どうやら下界の明かりが見えています。
こりゃー期待が持てるぞと、テレビのスイッチを入れると、飛び込んできたのは天気予報。
なんと、昨日まで好天だった太平洋側の天気が悪くなり、ここ富山県だけが晴れのマーク。
これは、前線が南へ下がったぞと歓喜しました。そしてやっぱり、「僕は晴れ男」と。
だんだん、外が白んできて、景色が見え始めます。
女性陣をたたき起こして、出発です。山の行動は夜明け前に限るのです。このために、弥陀ヶ原に宿泊したのですから。
なんといっても、山は明け方が最高。昨日とは打って変わって、すばらしい景色ではありませんか。
餓鬼の田もこのように美しい。
ヤッホー、これで全員揃いました。
まだ、6時前ですので太陽は昇っていませんが、空は既に明るく、草紅葉も見事です。
後方の山は奥大日岳
お二人さん、楽しそうですね。高原の秋を満喫。
これは大日連山のパノラマ写真です。左から標高2498mの大日岳、中大日岳、2606mの奥大日岳です。
弥陀ヶ原の散策はこのような木の小径をたどります。決して、小径からはずれて、周囲の環境を損なってはいけません。
赤く染まった「ななかまど」と黄色の「峰かえで」のコントラストが実に美しい。
ホテルの部屋から見る弥陀ヶ原の壮大な景色。
向こうの山は、織田信長の部将だった佐々成正の埋蔵金が眠るという鍬崎山です。
そして再び大日岳
りんりん・らんらんのご両人、寝起きのツーショットでごめんなさい。けれどもとても楽しそう。
好天に恵まれた早朝の散策、幸せな気分になりました。見事な紅葉の中、山を見て、美味しい空気を吸って、気分爽快です。
一旦ホテルに戻って、朝食を頂いた後、再び出発、立山カルデラを見に行きます。この頃になると太陽も高く上がり、山や色づいた
木々もきらきらと輝いて見えます。
立山カルデラです。昔火山が爆発して、吹き飛んだ跡
そして、立山の主峰、大汝山(3015m)と雄山(2992m)です。
大汝山、雄山、そして今から400年あまり前の戦国の世、佐々成正が厳冬の中、徳川家康に援助を請うために命がけで越えたという
ザラ峠、鷲岳、鳶山、越中中岳を経て、右端の高峰、薬師岳までの大パノラマです。
おおしらびその林から見る大日岳。山肌が紅葉しているのがよくわかります。
昨日の悪天候があればこそ、晴れ上がった青空の下の弥陀ヶ原になおさら感激し、充実した散策でした。
そして、いよいよ弥陀ヶ原ともお別れ、全員の記念撮影です。
再びバスで美女平へ、そこから来る時乗ったケーブルカーに乗り、立山駅へ一気に下ります。
もうあまり時間がありませんが、旅の最後の目的地として、前日室堂へ向かうバスの中から見た、日本一の落差を誇る称名滝を
直下から見に行きます。この滝は4段に別れていて、一番落差の大きい4段目が120mあります。しかも、滝つぼの直径は
60mという巨大な滝。しぶきがかかる展望台まで来ると、大量のマイナスイオンを浴び、荘厳な気持ちになります。
あまりの高さに最上段は一部が雲に覆われることも。
さあ、これで楽しかった旅も終わり、立山とも別れ、北陸自動車道、そして名神自動車道を一路京都まで一気に走ります。
京都駅では、またの再会を約して、福岡へ
岡山へ
そして、大阪・奈良へ
とそれぞれ、帰路に着きました。
完