9/18 2008掲載
スコットランド・イングランド紀行 ―その2− 手打ち庵
3日目、いよいよ車でのブリテン島南下の旅の始まりです。
まずは、ウェイヴァリー駅構内にある、ヨーロッパカーの事務所に行って車を受け取りに行きます。
駅は道路も店もプラットホームも同じフロアにありますので、改札ゲートなどありません。
切符は乗ってからチェックするのでしょうね。
駅構内にあるスーパーに寄って、昼食用のサンドイッチや飲み物を仕入れて行こうと立ち寄ったのですが、寿司を
見つけて、口に合わないサンドイッチよりも・・・と思ってつい買ってしまいました。
しかし、味は先日の速報のとおり・・・・です。
そして、いよいよ車を借りて、スタートしたのですが、23年振りの運転という慣れないマニュアルシフトと初めての
押しボタン式パーキングブレーキとで、この坂を上がって駅構内を出るのにエンストはするは、坂の途中の発進で後
退しかけて後ろのタクシーにぶつかりそうになり、ひやひやものでした・・・
運転は直ぐに慣れて2日目あたりからは順調でしたが、カカーナビは私以上に肝を冷やしたらしく、電車で行った方が
ましだと言うし、「毎日胃薬が必要で、はなママさんが出したムンクの絵のようにげっそり痩せてしまう」などとロン
ドンに着くまで言っていました。
エディンバラを発って、A702という一般道路からM74という高速道路に入り、カーライルを目指します。
M・・という道路はMotorwayのことで、制限速度は時速70マイル(114km)で日本の高速道路とあまり差が無いのですが、
A・・という名の付いた一般道路は片道1車線(対面交通)では60マイル(96km)、Dual
Carriagewayという片道2車線
道路ではMotorwayと同じ70マイルですので、かなり飛ばしているという印象です。おまけにランダバウトというイギリス
特有の交差点システムが慣れないとやっかいですが1週間走っていればなんとか慣れました。
イングランド北端に位置するカーライルまでのスコットランドの景色です。
行けども行けども羊の放牧場だけ・・・
羊毛とウィスキーの国です。
途中で弁当。例の寿司です。1パック5ポンド位ですので、味とボリュームを考えるととんでもない値段??
カーライルから20kmほどのところにあります。ハドリアヌス城壁を見に行きました。ほんとはもう少し大きな遺跡が残って
いる場所まで行くつもりだったのですが、雨だし、これからあと100km近くドライブして湖水地方のアンブルサイドという町
まで行かねばならないので、近くにあるところで済ませました。あとで気がついたのですが、THさんが訪れたところはすぐ
近くだったようで、もう少し先まで行けばよかったと後悔です。
しかし、写真のように城壁の遺跡は十分見ることが出来ました。
城壁跡から見るスコットランドとイングランドの国境あたりです。ローマ時代もこのように見えたのでしょうか?
トライアヌス城壁跡から湖水地方へと遣って参りました。あいかわらず天気はよくありません。
この地方は氷河の侵食で生まれた無数の湖が点在するところで、イギリス屈指のリゾートエリアということで、人気があるそう
ですが、我々日本人にとっては、このような自然は比較的眼にすることが多いため、私達はあまり感動しませんでした。
しかしながら、荒涼たる谷あいに延々と石垣を築いて牧場としているイギリス人には感心しました。行けども行けども、このよ
うな石積みの柵があります。
夕刻、本日の目的地、湖水地方アンブルサイドのホテルに到着です。ウィンダミア湖という大きな湖のほとりに建つ美しいホテルでした。
少し天気もよくなってきたので、ホテルの周りを散策です。 まあ日本では十和田湖といったところでしょうか。
湖の見えるレストランで夕食。
前菜のサーモン
スープ
メインディッシュはシーバスに
チキン
結構なお味でした。
翌朝の朝食はどこでも同じイングリッシュ・ブレックファーストです。
ビュッフェスタイルですので、食べ放題ですが、種類はどこへいっても大体同じ。
ホテルの玄関です。 花はどこでもこのように美しく飾ってあります。
このあたりの中心の町、ウィンダミアです。 リゾート地らしくおしゃれな店が並んでいます。
しかし、この日も雨模様、しかも気温は10.5度です。 早々に町の散歩は切り上げて、次の目的地ヨークに向うことにしました。
中学時代習ったヨークシャー地方です。羊毛の産地でしたな。
ヨークへの途中、立ち寄ったKirkby Stephenというごくごく小さな町。
しかしこのような小さな町にもツーリストのための観光案内所があり、近くの名所旧跡を教えてくれます。
ここは肉屋
そしてイギリス流民宿 B&B
真東に向かい、ヨークに入ってきました。
ヨークは歴史ある城塞都市で、1世紀にはローマ人によって城壁が築かれていたということです。
ヨークの名前の由来は、9世紀のバイキング王国の首都として、ヨーヴィックと呼ばれていたことによるということ。
正面が城壁の門です。
今宵の宿、城壁内にあるホテルに到着です。 ここはTHさんに教えていただきました。
すぐ前にイギリス最大のゴシック大聖堂、ヨーク・ミンスターがあります。
部屋の窓からはミンスターを望むことが出来、30分おきに時を告げる鐘の音が聞こえてきました。
翌日は、車を置いて、終日ヨークの町を見て回ります。もちろん歩き・・・
その3へ続く・・・・