第14弾
2001年4月28日
久しぶりの英国便りです。
ロンドンから私の住むウエールズのニューポートへ高速道路M4を走る途中、
高速を降りて村に入るとそこは別天地、300年〜400年前そのままの町、村が点在します。
イギリスで最もイギリスらしい風景が楽しめる「コッツウォルズ」地方です。
この地方は18世紀までウールの産地として栄えた地域でした。
19世紀に入りイギリス各地で石炭をベースとした工業化が始まりましたが、
ここでは石炭が産出されなかった為、鉄道が敷かれませんでした。
その為外部との交流が少なく、昔ながらの暮らしを守り続ける事が出来たのでしょう。
20世紀になってやっと車での交流が始まりました。
今では、イギリス人の心の故郷の観光スポットとして、多くの観光客が訪れています。
今回から連載で、その村々を訪れてみたいと思います。(18ヶ所)
村の家々はライムストーンという薄茶色の石灰岩で造られ、「蜂蜜色の村」とも呼ば
れています。
その土地で採れる石を使う為、村によって微妙に違った色合いが楽しめますし、
屋根のふき方も村々で独特のものが楽しめます。
第1回は、「カッスル・クーム」村。
この村は、「イギリスで最も古い街並みが保存されている村コンテスト」で何回も表
彰を受けています。
17〜18世紀に建てられた蜂蜜色の家並みは、当時そのままの形で現在も
見る事が出来るのです。
まるで「おとぎ話の村」に入った感覚になりました。
そしてその家々は、住宅として、お店として、今も現役で生活の場なのです。
それでは、村の写真をご覧下さい。