第5弾  今 恥  苦 笑    H15.7

 

 一人住まいの食事は、日々即物的になってゆく。

学生の頃、一人で下宿していたヒデコちゃんは、寝床で布団を被ったまま、電気釜を抱え

込んでインスタントラーメンを食べていた。それを友人に目撃されてしまい、大胆な女子

学生として学内の話題になったことがある。

 そんな昔のことは時効だと主張するが、最愛の夫を無くしてしまった今、彼女の食生活

は昔に戻ってしまった、とも言われている。

 

      電気釜の    ラーメン啜る     布団着て

      タッパーを   チンして立ち食い   文句ある〜?(yuuさん)

      広告を     皿にし終えれば    ポイと捨て(yuuさん)

      愛犬に     御飯作って     分けて食べ

 

 

 

 このヒデコちゃんは、ロマンチックで官能的(?)な素晴らしい作品(七宝焼き)を沢

山作っていて、想像力豊なファンの方々を魅了し、大変喜ばれている。但し、実物の彼女

に会った人々からは「会わなきゃ良かった」と、必ず言われてしまう・・そうである。

 それ程、作品が素晴らしいと言うことでしょう、かね?

 

       美と調和    作者と作品     大違い

 

 

 

  産総研のアフリカからの留学生であるチャールズ君が、私の顔をしみじみ見ながら、

「コダマさんは、ナイジェリアでは美男子デ〜ス」と言う。これって誉め言葉だろうか?

「日本では、どうなのか?」と、問い詰めると、「ワカラナイデ〜ス」と(^_-)する。周りに

いた連中が勝手なことを言い始めたが、「コダマさんは、女装向きの顔ではないでしょう

か?化粧すると見れるかも」と、原始人みたいな顔をしたDr.蔵田が言った。

 

      お前には    言われたくないぜ    おれの顔

      ナイジェリア   行ってみたいな    モテルなら

 

              (^_-)・・・・「ウインク」押したら勝手に出てきた

 

 

 ナイジェリア出身のチャールズ君に、「君の黒光りする肌はとても美しい」と言おうとし

たが止めた。

 出張でアルジェリアに言った時、昼間から手を繋いで歩いている男同士のカップルを沢

山見た。一夫多妻制で金持ちが女性を独り占めするため貧乏な男同士がくっつくことにな

る、と聞いた。同じジェリアだが、ナイとアルでは違うかもしれないが・・・表裏一体み

たいなものであろう!

 誤解を招く発言は止めよう。

 

       街角で   男同士が   チュウッチュ チュチュ

 

 

 

 

 当社の醤油顔の代表Y君は、なんとなく上腕とか下肢とか内股傾向である。

 その彼が、ドイツでの論文発表後、疲れを癒すためサウナに行った。サウナ室で汗をか

いていると、全身毛むくじゃらのおじさんが隣に座って体を寄せてきて、突然グッっとあ

そこを握られてしまった。「ア アアアッ」と思ったが、体が硬直して動けず逃げずじっと

していると、その内オジサンは(^_-)して去っていった、という。

 毛むくじゃらが恐くて動けなかった、と言うが・・、なにが硬直していたのか、アホ!

 

    毛むくじゃら    どこにあるのか     ワカラナイ

    からだじゅう     陰毛だらけ     毛むくじゃら

 

 

 

 

 「有名人に会ったことがあるか?」と言う話になった時、新日鐵のH島部長は「自分は

阪神にいた真弓に似ている、と言われたことがアル」と言い出した。「似てない!」と言う

と、中井貴一はどうか?、と言い出す。「似ていない、あなたは全く誤解してる」と、説明

すると、インドに出張したおり、「ボンベイで山口ももえにあった」と言う。26円で身を

売っていたそうだが、H島部長はお酒を飲むと何がなんだか判らなくなる。

 

   (追伸) バンコクで   中山美穂にも    会いました(ウフッ)

 

         

 

 

 女性週刊誌によると、中井貴一はベッドで大変早く終わってしまうらしい。阪神の真弓

も秒を争う(足の)早い選手である。H島部長は、「早いとこが似ている」と、奥さんにも

言われているらしいが、奥さんは間違っている。「似ている」のではなく、「同じだ」と言

うのが正しい日本語であろう。いずれにしても、奥さん我慢強い人みたい。

 

     別れなさい    テレビに吼える     妻の声

                             (毎日新聞「川柳」より)

 

 

 

 この前の日曜日、父の日でしたが誰も何もしてくれません。いつものことですが。

でも、アレン(例のチワワに似たチクワ)が小生の乳を舐めてくれました。チチの日。

気持ち良かった。

 アレンが、妻のベッドにおしっこをしてしまいました。私のベッドでなかったことと、

私がしたくてもできなかったことをやってくれたことが、大変気持ちよかった。(ロクさん

のお便り原文のまま)

 

      愛犬家   父(チチ)にはチチの    エクスタシー

 

 

 

 

 イトケイ(昔の中学同窓生の女の子)の愛犬は、おしゃれで大変主人に忠実なプードル

であるが最近反抗期を迎えたと言う。彼女が胡弓の練習をしようと構えると、側にやって

きてチョコンと座る。彼女がギコギコ弾きだすと、「ガゥ」と胡弓を弾く右腕に噛みつく。

何回やっても「ガゥ」と噛みつくとのことであるが、正常な反応のような気がする。

 聞いていたシーちゃんが言う。

「うちの犬は、主人がおならをするとスッと立って部屋の隅に行き寝転んで(ぅぅぅぅ

ぅ・・)と主人を横目で睨みながら唸るのよ。鼻が利くから我慢できないのかしら」

 (ホントにご主人のおならだろうか?)

 

      バウリンガル※  不平不満が   ワンさ出て

                                ※ 犬語翻訳機

 

 

 

 

 痔の気は以前からあったが、突然の切迫であり我慢ならなくなった。しかしながら、病

院に行く暇はない。友人が医者であることを思い出し、携帯のカメラに患部ズームアップ

で写して添付して、「診察よろしく頼む」と、メール電送した人がいる。

 友人の診断は「バカなもの送って来ずに、近くの医者に行け!」と言うものであった、

というお便りを新日鉄鉄海のアイタミカちゃんより頂いた。特に名を秘すとあったが、新

日鉄の人ってほんと個性的だよね。

 

      鮮明に    彩(いろど)り写して    いぼ7つ

 

 

 

 

 大手町、某野村ビル地下の洋風居酒屋で同僚と飲んでいた。隣に若いOLが二人座って

ビールを飲み始めた。ミニスカートを足高く組むのも気になったが、それ以上に話の内容

が凄かった。

 「○○子ったらさぁ、今日欠伸ばかりしてるから聞いたら、朝までずーと、彼と・・○

回・・信じられる?・・」という話に始まり、会社の仲間のセックスライフを語り始めた。

私と同僚は自分たちが何を話しているのか途中で判らなくなってしまったが、聞き耳立て

ていると気が付かれないよう、ツジツマの会わない話を続けた。

 頭がクラクラしてきた。始めは得したような気がしていたが段々損した気になってきた。

 

       バカヤロー   思わず叱る   盗み聴き

 

 

 

 

会社の下川君が誘われて、神田御輿を担いだ。見るからに細い顔と体をしている君がホン

トに担いだのか?と聞くと「最初のうちは頑張ったのですが・・・」

 

       お御輿を   担ぐつもりが   ぶら下がり

 

 

 

 

 仙台の青葉城でゴルフをした。ショットは調子が良かったがパットが最悪であった。

「ミツイ・スミトモ・ビザカード」と言って打ってみたら・・4パットとなってしまった。

 

       2オンし    笑顔も歪む    4パット

 

 

 

 

 保険会社から、今年もゴルフ保険を継続するよう勧誘された。「保険が切れるとホールイ

ンワンする人が多い、そうなると大変ですよ」と、説明を受けたので「保険に入らずホー

ルに入る方を選ぶ」こととした。大変でもいい。

 

        初夢を    見忘れ朝の    二度寝かな(万照 作) 

 

 

 

 

 お酒が抜けきっていない重い体を引きずって階段を上り、JR馬喰町の地下出口をやっ

と出ると、飲み屋のおっちゃんが「ハイ、イッテらっしゃい!元気良く、笑顔で!ガッツ!

ガッツ!ガッツで行こうよ!頑張ろう!」とチラシをくれる。

 二日酔いの頭にガンガン響く。逃げようとすると「お兄ちゃん、顔暗いよ。そんなこと

ではダメダメ。さあ笑顔で今日も一日頑張ろう!」と追ってくる。私は「ウルサイ!」と

昨夜の飲み過ぎを深く反省しながら、首を振ってまぶしい太陽を見る。ちらりとみるとチ

ラシには「お酒呑み放題1500円」とある。

 

       オハヨウと  声を掛けるな    二日酔い (追蝶 作)

                      

 

 

 

 下町亀戸に「ワイルドギース」と言う喫茶店がある。

土曜の朝、11時におばさん連中が5人やってきて、5人が同時に話し出す。相手の話を

聞きながら自分も常に話している、高等技術を駆使して一時間喋り捲って12時には,サッ

ト帰る。何を喋っているのかわからないが、私は持ち歩いている耳栓をしてアメリカンコ

ーヒーを一人楽しむことにしている。

 

       「五月蝿」は   「五人女」と    換えました

 

 

 

 

 このお店は、コーヒーがすっごく美味いし60年代・70年代のポップスを聞かせてく

れる。悪いテー主と別れたおばちゃん(ママ)が一人でやっているが、何時行っても長居

の常連客がおしゃべりしたり漫画を見たりしている。静かないい店だ。 

 「五人女」達が帰った時、店のおばちゃんが、「うるさいおばちゃん達だけど、彼女たち

が来るお陰で一週間たったと判るよね。いいアンジレーションだよね」と、言っていた。 

 時の移り変わりをこのように感じる生活って・・いいのかね?

 

       常連(なじみ)客   ぽつりぽつりと   ひとり言

 

 

 

 

  

 

 

  (追伸)   そのままで   生きていいよと   おぼろ月

 

         雨の中    地球がすこし    動いてく

 

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