おたんこなす ２００８−６
デルゾー（高○）氏は、高校でラグビー、（京都）大学で水泳部だった。スクラムで首が
凹んで、平泳ぎでガニ股になったのだろうと皆は勝手に噂していたが、黙って立っている
と白髪のプロレスラーのようで恐い人に見えるが、心根は優しい。
お客様のチヨン様と私の三人が、浅草・六区でタクシーを降りて二件目の「ジャズのジ
ャノメ」を目指し歩き出すと、彼が急にピタリと足を止めた。振り返って見ると、
「おしっこ」（と目が据わっている）
「ん、前の店でしてたじゃないか？」
「帰り際はしてない・・したい」（動くと出そうな雰囲気）
「我慢できないか？あと３分」
「で・き・な・い」（目を閉じて我慢してる）
「・・・・」
「バクハツ・・しそう」（ギョロ目で睨む）
「どうなってるんだ」
「・・・」（口をへの字にしてる）
「ここでするか？」（街路樹の根本を指差す）
「う〜ん」（腕を下に伸ばしたまま手を開いて小さく振る）
「牛丼屋には多分トイレありますよ」（と、チヨン様が二軒先を指差す）
「行く！」（と、ガニ股で突進していった）
彼がトイレに突進してる間に、チヨン様は牛丼を一つ注文していた。心遣いのあるお客
様であった。
白髪鬼 ビール飲んだら すぐ出るゾー
ほっぺたが太って、ますます三角のおむすび顔になった藤○・・元○合委員長が、「こだ
まさんのハンチング（帽子）はグーですね。グーグーググー」とお世辞を言うので、じゃ
被ってみたら？と渡すと、ごま塩の坊主頭にちょこんと乗せた。
おむすびの ゴマ塩頭に 海苔ついた
課長研修で、メンタルヘルスについてカウンセラーから二時間半の講義を受けたとき、最後に
私が手をあげ質問した。
「ゆううつ、食欲減退、寝不足、遅刻・欠勤、イライラ、集中力低下、無気力感、人付き合いが億
劫、、悲観的・自責的な考え・・・って、私はほとんど毎日あてはまっている。前の晩遅くまで飲んだ
翌日がこうなるが、私は躁鬱なのか？」
「こだまさんの場合、回復するので鬱ではないでしょう」
「微妙ですな」
二日酔い 回復せぬ間に 酒で麻痺
居酒屋のメニューの「さつま宝山」（一升４５００円）を半額で飲ませろ、と交渉したが
３５００円にしかマケテもらえなかった。返品用に倉庫の奥に仕舞ったものを持ってこさ
せて飲んだが、「完全蒸留の焼酎だから、事故米の影響は理論的にはないはず」と言うのが
私たちの根拠であった。
事故米が 事故を起こして ジコジコ米
福姫様は、尊敬する大先輩（福王様）のお嬢様である。新日○財務のスーさんが連れて
きた。というより、スーさんがお伴の家老のようについて来た。福姫様は黒龍が大好きと
いうので、例の「肴菜屋」に連れて行って「黒龍飲み放題１３００円」を注文したが、一
口飲んで「これは黒龍ではない」と否定した。お店の人に聞こえるようにいう。仕方がな
いので、福姫様だけ別料金の十四代を飲ませた。家老のスーさんの酌でグビグビ飲んで、「ほ
んと、最近の男はやることが小さいわね」とそこに居ないある男を叱っていた。
酒飲めば 娘だんだん 父に似る
福王様が八○製○所長に赴任されるとき、鉄海経理室長だった私が事業部長室に呼ばれ、
「お前は良くやってくれた。沢山提案してくれた。一緒に八幡に行かんか？連れて行って
もいいぞ」と言われた。しばらく考えて私は、
「是非、いつかＥＮ本にお帰りになってください。私はＥＮ本が好きです。ここでお待ち
します」と言ってお断りした。自分でも格好いいと思った。
福王様は、「じゃ、これもってけ」と一升瓶をくれた。芋焼酎であった。丁度その日、経
理室の歓送迎会であったので皆で飲んだら、大変評判良く女性までが「美味しい、美味し
い」と飲んでいた。
翌日、焼酎のお礼に福王様を訪ねると、「ば〜か、幻の焼酎‘森伊蔵’を知らないとは、
お前は何も知らんやちゃのう。あれは、一人でじっくり飲むものぞ」と叱られた。事業部
長室の端にあと二本「森伊蔵」が残っていたが、それくださいとは言えなかった。
森伊蔵 そんなに偉いと 知らなんだ
邪馬台国は、沖縄にあったはず・・・と言う珍説を、少し酔った斉藤さんが主張してい
た。大和の国の人たちが、遠すぎるので宮崎に変えたんだって。
邪馬台国 もとを辿れば 那覇台国 （ナハ、ナハーッ！）
沖縄・宮古島出身の宮里さんは、小学校に入学してランドセルを買って貰ったのはいい
が、赤い真っ赤なランドセルであった。
島には牛が放し飼いで沢山いて、道路にもいて、ジロッとこっちを見るので、鞄を隠し
てそっと歩いて、通り過ぎると必死で家まで走って逃げて、毎日大変だったって。なん
とも可愛らしい話である。
牛がいて 赤いランドセル モウ〜嫌だ
うまさん杯
パートナーは、鎌タリーノ、柴ヤッコ、三Ｂコローの４人でスコアー５００は超えそう
なへぼの集まりであった。キャディは相当年配で、狩り出され組みのおばあさんで、「ボー
ルを良くみろ」「頭を動かすな」「力を抜け」といちいち我々を指導する。
で、鎌タリーノ氏は「はい、ヘッドの重みでゆっくり振りま〜す」といいつつ、大空振
りの１回転半ひねりをやっていた。
柴ヤッコは、「力は一切いれません。ボールをじっと見ま〜す」と、思いっきりの２０ヤ
ード先にＯＢしていた。空振りは２回に留まっていたが、この男は９０〜１６０ヤードを
全て９番アイアンで力いっぱい打つ変な男である。ドライバーからパターまで、どれも精
一杯・・力任せに振る。
三Ｂコローは、時々プロ級のドライバーで、先行く人々やキャディを驚かせていた。ド
ラコンホールでも一番飛んでいたが、全てラフかＯＢであった。
三人のあまりのひどさと頑固さに、後半、キャディはアドバイスを全くしなくなった。
私にとって、腰痛で１年ぶり、一生で最後になるかもしれないゴルフであったが、なにし
ろ無事に終ってよかった。
ヘッドより 顔のスピード 速すぎる
老キャディ 口数減って へぼゴルフ
京急線の羽田駅で降りましてエスカレーターで上にあがると、いつものＪＡＬカウンターが並ん
でいる・・と思ったのにＡＮＡしかない！ＪＡＬがなくなっている！！
バカヤロ、いつ引っ越したのだ、ＪＡＬは潰れたのかと探すがない・・案内の女性に聞くと「こちら
第二ターミナルで〜す。ＪＡＬは第一ターミナルの方で、無料区間バスがありま〜す」とバカにし
たような言い方！どこでどう間違ったか、全く思い出せないので・・・やはり仕方ないのだろう。
概ね お年寄りが 間違われま〜す
（放生会と妹夫婦）
ホウジョウエとは、「殺生を禁じ、飼っている生き物を解放し、海や山の幸に感謝する福
岡の祭り」で、善男善女が博多の箱崎神宮をお参りする。妹夫婦がお参りに出かけ、義弟
の広い額にやぶ蚊が止まっているのをみて、思いっきり「ピシャ」と叩くと見事命中で、
夫の額に血まみれのやぶ蚊の死体が張り付いた。
（妹） 放生会 夫の額で 蚊を殺す
（義弟）このオレも 解放されたや 放生会
地デジに変えたばかりのテレビの音が出てこなくなった。電気屋さんにご足労願うと、
「消音ボタンを押してるから「音」は出ない。事前に説明書よく読んで」と叱られた。
説明書を読んで操作できるなら、電話しとらん！と頭にきた。（みいちゃんより）
説明書 日本語で書け コンチクショウ
栗の渋皮煮は、煮るのが大変なので、シャトル鍋という鍋を使って煮ます。
最初の温度を上げる時は、ガスで煮なくてはなりません。今日もタイマーをかけて煮ていると、人
が訪ねてきました。話し込んでいるうちに、すっかり鍋のことは忘れてしまいました。間の悪いこと
に、電話がかかって対応していると・・・・なんか臭い・・・あッ！！
急いで飛んで行くと、栗の形したままの炭が出来ていた・・・あちゃ、やっちまった。でもまぁ、よく火
事にならなかったと感謝！！そうだ、私今日星５つのラッキーディだった。（みいちゃんより）
鍋ひとつ 焦がして無事な ラッキーディ
（みいちゃんコーナー）
ねん金の 話でうっかり 歳がばれ
うちの子と 言われてみれば 犬だった
体重計 片足だけで そっと乗り
ナイスボディ 霜降り入った 国産品
親孝行 させたい時には 近寄らず
昼寝さす 子よりさきに 大いびき
エコバック 実家にかならず 持っていく
道祖神 背中合わせの 倦怠期
（「今恥苦笑」の帯・・表４側のコメント）
ある先輩から「ガン闘病記を自費出版したので、最低五冊買え！」と買わされた。その
が、また入院して今度は「糖尿闘病記を書く」と張り切っていると聞いて、思わず治ら
ぬよう祈念してしまった。
自費出版 自慢話の 押し付けだ
「最近、やたらと本を買わされて困まる。読むのも大変」と自費出版は評判が良くない。それを承知で何故？と聞かれると困るが・・・、
コンチクショウ 面白いから 買ってみな！
（推薦者は北野大氏でなく、俳優でコラムニストの神足裕司氏になってもらいました。
年齢、風貌その他似ていると言われました）
乞う、ご期待！