6/16 2004掲載

今日 苦笑    2004−空梅雨号

 

 

 

(すこし恐い話−その1)

 

 ホテルの密室にマッサージの女性を呼ぶ時は、チョッと悩む。

@ツボをしっかりマッサージしてくれる筋金入りの女性(この場合、概ね顔は恐い)

A技は全く下手だが誘惑してくるような若い美人(この場合、誘惑は断固拒否する)

B技も下手だが誘惑もしない、小太りで近所のおばさんみたい(この場合、概ね良く喋る)

の3ケースがあり、@Aはほとんどいないため、404500円のマッサージに満足した

ことがない。

 昼間、30人と面談し、資料と顔とをかわるがわる見ているうちに左首がコチコチになり、

どうにも我慢できない。やむなく、風呂に入ってすぐマッサージを呼ぶことにした。

 ドアを開けると、白い作業着に小太りのおばさんで、廊下は暗く顔はモヤがかかった

ようでよく見えないがあきらかにBのタイプ。すこぶるがっかりする。

私のがっかりは、なんとなく相手に伝わってしまったようだ。

 

       がっかりが  以心伝心   お互い様

 

 

 ベッドでうつ伏せの大の字なる私の横に、女はチョコンと座った。

マッサージは、まず首から始まったっが、やはり女の力は弱々しくイライラする。 

 

 「お客さん知ってますぅ〜?駅前のあのデパートに、ユーレーがいたんですよ〜」

 「・・・・」

 「一階の女子トイレで、だれもいないのに時々若い女の泣き声が聞こえたとか、地下駐

 車場で白い服を着た男が手招きするので行ってみると、だ〜れもいない」

 「それがどうしたの」

 「ユーレー見たさにお客が大勢きていたけど、デパートの屋上に祠を作ってお祓いした

 ら出なくなって、お客も減ってデパートつぶれてしまいました」

 「顧客満足度の話なの?」

 「わたし、割と感じるんです」

 「デパートに行ったの?」

 「ええ」

 「いた?」

 「ええ」

 

      恐いもの   見たさに集まる   おばタリアン

 

 

 

女の湿った手の感触が首から肩に移動する。

 

 「若い頃、工場の夜勤が終わって真夜中に一人で寮に帰って・・」

 「やっぱり、女子寮には若い女性ばかり・・かな?」

 「18歳の時ですけどね。ベッドに寝てると、突然金縛りにあって動けない。

  するとどこからかお経が聞こえてきて、隣の部屋の壁から白い服を着た男が

  スーッと出てきて、そのままベッドまでやってきて私の横に寝たんですよ」

 「女子寮に男か、問題だな。何かされたか?」

 「そういう問題じゃないんですけどね。そのまま眼つぶってじっとしていたら

  寝てしまって・・翌朝、いなくなっていました」

 「それだけ?何かされなかったの?」

 「いいえ」

 「そりゃ冷たい男だなぁ、ユーレーは冷たいのかな、やっぱり?

 

      出るならば  お墓でなくて  女子寮に

 

    

 

 

 「お客さん、肩すごく凝ってますね」

 「・・・・」

 「右の場合、守護霊。左の場合、悪霊がとりついているんですよね」

 「知らないねそんな話。で、どっちが凝ってるんだい?」 

 「自分でわかるでしょう」

 女は、左肩をもむ手に力を加えた。

 

 「あのさ、そういうのって私もどちらかって言うと信じたり感じる

 ほうだから、やめてくれるかな。恐いじゃん!」

 「楽しい話もありますよ」

 「・・・・」

 

 

背中をマッサージしながら、

 「これは、聞いた話ですけどね。男と女4人でユーレー屋敷と評判のところに

  乗り込んだ。玄関から入って出るまでずっとビデオで録画・録音して、

  何も起こらなかった。

  で、みんなでビデオみてると妙な声がはいっていたんですって・・」

 「・・・・」

 「玄関入るとき、小さな声でイラッシャ〜イ!って。

  出るときは、マタキテネ〜!って。

  それでそのあと、クックックッククって」

 「ユーレーが笑うのかね」

 「ええ、たまには笑うのもいるんじゃないですか?クックックク」

 「笑ってないで、ちゃんともんでくれよ〜」

 

      揉み方を   教えたくなる   マッサージ

 

 

 「交通標識で?(ハテナ)マークあるの知ってますぅ〜?」

 「見たことあるような気はするな・・」

 「あれ、ここは何か出る、という印なんですよ。

 よく出るから注意して運転しなさい、って。

 トンネルの中とか、急な曲がり角とか・・よく出ますよね」

 

 「よく見るの?」

 「たまにですけどね、振り返るとだれもいないとか」

 「こう見えてもボクは恐がりなんだよ・・」

 「え〜っ?お客さんならあっちが逃げるでしょう、クッククク」

 「バッカヤロー」

 

     顔だけで   判断するな   気は弱い(-_-)

 

 

女は腰を揉んでいる

 

 「君にはりっぱな足があったな。さっき見たし・・」

 「彼とデートして、湖に行って写真とったら写ってました」

 「何が?」

 「髪の長い女のユーレー・・」

 「もう、そういう話いいよ。気持ちわるいから」

 「腰から下はなかったんですけどね」

 「し、しつこいな!もういいって!

  一人で寝れなくなるじゃないか」

 「お客さん、朝まで延長します〜ぅ?

  一緒にいてあげますよ。クックック」

 

 

     マッサージ   手は動かずに   口ばかり

 

 

 

 

     

 

 

(すこし恐い話−その2)

 

  若い母親と5・6才と思われる女の子が手をつないで歩いていた。

 顔を覗き込むように娘、

「ママ、あと24時間しか残っていないとしたら何をする?」

 面倒くさそうにママ、

「そうね、アナタとパパを誰かに預けて一人で旅にでる・・」

「そ・そんな・・・」と立ち止まって涙ぐむ娘

 

「うっそよ!パパとさやかと三人でずっと遊ぼうね」

「う・うん、それなら嬉しいけど・・・ほんとはどっち?」

 

 

      一人旅   今日も夢みる   ママなのよ

 

 

 

 

 

(すこし恐い話−その3)

 

 銭湯の脱衣所で、若いやくざ(腕と背中に竜の刺青あり)の男が

4〜5歳の娘に下着を着せ、髪をドライヤーで乾かしていた。

父親の顔はすごくやさしい。娘もすごく可愛い。

「パパ〜ッ、パパは何じりなの?」

「なにじり?なんだそれ」

「うん、ミカは桃尻で、ママは毒尻なの」

「・・・・」

 

     ママの味   蜜もあるけど   毒もある 

 

 

 

   

(すこし恐い話―その4 日本女子バレー選手大山加奈のファンについて)

 

 喫茶店「ワイルドギース」のママが、

「時々店に来るから紹介しようか?」という。

 よく聞くと、加奈本人でなく加奈の母親が近くの○○生命に勤めていて、

 時々店に来るのだという。

 本人ならいざ知らず、「母親ならいらん」と答えたが、ある人にこのことを言うと、

「お母さんと知り合いになって、御願いしたら・・加奈ちゃんのユニホームとか・・

 手に入らないですかね。是非友達になってください」

 と、涙ぐみながら言う。

  そんなの貰ってどうするのかね、ロクサン?

    

      小錦の  まわしで我慢  しておくれ

 

 

 

(すこし恐い話―その5)

 

 巣鴨の赤ひげ、と言われている医者を紹介されて行ってみた。

 受付の白衣の女性が腕を両方あげて思いっきり欠伸をしていた。

広い客室に客は私だけである。案内された診察室は新聞や雑誌が山積みで、

なだれ現象を起こして床に達している。テーブルの上も埃っぽい。

助手はさっきの受け付けの女性である。

 いまどき、東京にこんな病院あるのだろうか?

 やって来た医者はすごく年寄で無精ひげを生やしている。顔洗ってない雰囲気。

注射を一本打ってくれたが、

「少し痛いが死ぬことない。効かなかったらまたおいで」と言われた。

薬はくれなかった。すこし残っている髪は白いが、ひげはすこし赤身を帯びている。

これが赤ひげ先生の由来か、本当に名医なのか?わからん!

 

      

       すぐ治す   すごい名医で   患者いない

 

 

 

 

 (最近の若い人についての考察)

 

「妻夫木 聡」と「オダギリ・ジョー」が同じ人間かと思っていた。

明るい役の場合の芸名と暗い役の時の芸名なのかと・・そんなわけはないか・・

 

 妻夫木やキンキキッズの剛の髪は、雀の巣のようにぐちゃぐちゃでピンピン立って

いるがこれが流行らしい。最近採用面接にやってくる男性の大半はあの寝癖ルックである。

試験官の私ががどういう髪しているか、想像出来ないのかね・・、

こういう奴は落とさざるを得ないよね。

 

     モヒカンの   かみは爆発   かお白け

 

 

 同じ大学院、同じゼミ、同じ吹奏楽クラブの男女が別々に面接にやってきた。

大人しい男子のあと、クラブの部長をやっていたという活発な女子が面接に来たので、

「彼の悪いところといいところ、3ツづつ言ってごらん」というと、

「金遣いが荒い、計画性がない、時間にルーズ」「やさしい、とこぐらいでしょうか」

と、適切な評価をする。

「君達、結婚するの?」

「ええ。ええ? えっつ?

 あの〜、就職不利になるんなら、絶対結婚しませんから・・」

「結婚しないのに、同じところに住んでいるの」

「え〜ッ、駄目ですかぁ?・・・・一緒の会社受けて俺のじゃまするな、

 て言われてるんですけど・・」

 

 

     邪魔なのは   君ではなくて   あいつだよ       

 

 

 

(特定のファンの熱い要望に答えて・・アリメロ部長についての考察)

 

煙草と酒

 「どちらか一方やめるとしたら、煙草を止めます。」

 「じゃ、やめたら」

 「私は、止める気ないので煙草止めません」

 「じゃ、両方とも止めれないんじゃない」

 「だから、止めるとしたら、と言ってるでしょう」

 「だったら、やめたら」

 と、この会話はずっと続く・・彼は自分では論理的と思っている

 

酒と女

 「なんで、ここにいるのよう?」

 「よう、久しぶり」

 「ほんと、いつだったっけ」

 「ずっと昔だね・・、元気か?」

 「まぁまぁね」

 男連れで飲みに来ていた女性が、トイレの帰りにわれわれのテーブルきて、

そのままいついてしまったが、あとで聞くと全く知らない女性であった。

        ・・特定のタイプの女性にすごくモテル

       

 

 

おにぎりと鼻くそ

 アリメロ部長がいま座っている場所に私が座り、昼食会が始まる。

それまで、アリメロ部長は鼻をブヒ−ブヒ−言わせガムをクチャクチャ

かみながら鼻を時々ほじる。ずっとほじる。病み付きにほじる。

「ソコは、私が座っておにぎりを食べるところだから汚い真似は止めたまえ」

と、会議中なので言えない。

 止めたかと思うとまた始まる。しつこい・・

椅子の手すり、テーブルにいろいろパラパラなにか落ちる・・汚い。  

 

         ・・彼は、気に触る男である

           でも、これを除けば悪い男ではない!

 

 

 

 彼は、ヨン様と同じ白ブチメガネにしようか、と思ったが昔の「歌奴」

みたいになりそうなので止めた。と、言う。

松浦あや、が大好きでTVのCMを身ながらぞくぞくする、と自慢している。

彼は体重80キロ以上あるが、なかでも首から上で20キロ以上ある。

 

 彼は、良く奥様と映画に行く、ほとんどインターネットで応募して当ったもので、

「この日にあたったので仕方ないですよね」、と自分が平日に応募しておいて

会社を勝手に休む。もちろん業務上なんの支障もきたさない。

「映画は夫婦円満の秘訣であり、児玉さんも奥さんとご一緒したらどうですか?

 夫婦円満が一番ですよ」と、自分を正当化しようとする。

 

 

       ・・ 彼は思ったことをそのまま口にする、

          ただそれだけのすごくいい男である。

          多分、今から10年後も20年後(60になっても、

          70になって)も同じであろう。

          愛すべき奴だ!(-_-)

             と、思うことにしている。

 

 

      アリメロは   有留部長と   違います

 

 

 

34歳の財務部S君が老化現象を感じるとき)

 

・肉体年齢62歳と診断され、特にキン持久力が弱いと指摘があったとき

 

・奥さんから、カールルイス並の早さだ、と指摘があったとき

 

     キントレを   やってはいるが   キンとれず     

 

 

 

(私が老化現象を感じるとき)

 

・おでんのイトコンが噛み切れず、歯の隙間にはいって数本ダラリと垂れ

 下がってしまったとき

 

・ガムを噛んでいて、舌が絡まってしまい舌を噛んで血がでたとき

 (もしくはもう一度噛まないように恐る恐るガムを噛むとき)

 

・メガネをしているのに、メガネを探しているのに気がついたとき

 

・ゴルフ場について、柔軟体操を始めようとして背中の筋がつったとき

 

・朝、靴下をはいていてぎっくり腰になったとき

 

・枕もとの本を片付けようとしてぎっくり腰になったとき

 

・昔は3日もすれば治っていたぎっくり腰が、3ヶ月たっても治らないとき

 

 

      しみじみと   鏡の顔が   おれを見る

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