12/21 2007掲載

 

 コンチクショウ 2007−6

 

 

凄くゴルフの下手な、飯田氏がホールインワンを達成したと、記念のクォ・カードとか

いうのを持ってきて、「狙ってないのに、入っちゃいました。保険には入ってませんでした」

と情けなさそうに言う。私は「隣のホールに間違って入ったんじゃないか!」と今でも認

めないことにした。

 だいたい、ホールインワンがあって、126で廻るっておかしいょ!

 

      あり得ない 自腹で穴埋め ホールインワン

 

 

 

 

 

凄い年寄りのキャディだった。客が多いとき臨時に狩り出されるという。

・受け取ったクラブをポトリと落とし「ありゃ、大事なクラブが落ちちゃった。縁起悪

いね」と笑いながら、手が細かく揺れている。

・クラブを他人のバックに入れ間違えてゴチャゴチャになっている。「また、間違っちゃ

った。似てるから仕方ないよね」って・・・クラブは似ててあたりまえ!

・目も遠い。ボールが落ちたところと違うところを探している。別のボールを二つ三つ

拾ってきて、「これで我慢して」と持ってくる。

・グリーンの傾斜を確認すると、「カップのぎりぎりのとこね」といつも同じ返事しか返

って来ない。絶対、芝を読んでない!

・前の組が遅く、待たされているとき、カートのなかで顔を伏せて寝ていた。スースー

寝息も聞こえる。(お疲れさん!)

 

ひどいキャデーだ。でも、

・ナイスショットすると「凄いね、凄いね」とうれしそうにはしゃいでくれる。

・崖の上に打ち込んだボールを拾い上げて、とことこ歩いてきて「あそこは危ないよ、

蛇もでるし・・・」といいながら打ちやすいところに置きなおしてくれる(内緒)。

で、やっぱりいいキャディさんだと思ってしまう。

 

      スコアが よければキャディ いいキャディ

 

 

 

 

 

小塙さんは、身長は160センチない小柄だが、体重は80キロ近くある大柄だ。

会社が「ダイエット大会」をやったとき、三ヶ月の食事療法と休日の長距離の歩きで△8.

3キロも瘠せて、みごと優勝した。優勝商品は減量と同量の米であった。そして、二ヶ月

後小塙さんの体重は完全に元に戻ってしまったが、賞品の選択は明らかに事務当局のミス

だと怒っていた。

 

      ダイエット 賞品もらえば リバウンド

 

 

 

 

 

 ゴルフの昼食時、食べ物を撒き散らしてしゃべるコハナワさんの会話

「中学のとき、バレーボール部で大活躍した。七色のサーブができる名選手だった・・ん

だよ。エッ、ホント、9人制だから小ちゃくてもいいの、ゲッ、へッヘッヘヘ・・ヘ」

「・・・・・・・」

「すぐ隣に女子のバレーコートがくっついてて、ブルマー穿いた女子が沢山いたから入っ

たんだ。ブルマーって知ってる?イヒッ、ヒャヒャヒャヒャ〜」

「・・・・・・・」

「ブルマーは提灯みたいな格好の下着みたいなもんだ。中には何も穿いてないはずだ、と

読んだ、グアッ、パップップ・ププツプ・・・プ」

「・・・・・・・」

「そうか、じゃ、穿いてたかもしれないが、剣道をやる女性は、ムレテ大変だから何も

穿かないんだね。そうか・・・、ムフッ、フッフッフ」

「・・・・・・・」

「いや、男性はインキンだが、女性の場合はインキンとは言わない、イン○○だ・・・

トッツ、トットット・ト・ト・バアッ」

あまりに、コハナワさんの口から、特に笑うとき食べ物が四方に飛び散るので、日鉄シ

ビルの野田さんと私は、彼に話しかけるの止めた。

 

      一段と 元気に出てくる 口内物

      コハナワさん 食事中には マスクして

 

 

 

 

Uさんは62歳でこのたび、目出度く嘱託も退職したが、既に「99歳までのマニフェ

スト」を作っているという。そのマニフェストでは奥さんはどうなっているんですか?

と聞くと「そこは極秘だ」って。そういうのマニフェストって言うのかな。奥さんにもマ

ニフェスト作らせたらどうだろう。

 

      老いの夢 美女に押させて 車椅子

 

女房の  夢は今すぐ   未亡人

 

 

 

 

 久しぶりに海釣りに出かけたウマさんは、収穫はまぁまぁだったが、途中で釣り針を指

先に引っ掛けてしまい痛くて、誰も取ってくれなくて、仕方なく船着場近くの医者に連れ

て行ってもらった。

 医者は一目みて、「大物釣りましたな、あはは」と笑ったので、「魚拓とっといたほうが

良いですかね、あはは」と一緒に笑ったら、針がピクピク痛かった、んだって。

 

      指釣って 魚のいたみ ちょっと知る

 

 

 

 

 

 92歳で倒れた父を毎日のように見舞ってくれている奥さんに、ウマさんがやさしく声

をかけた。でも、奥さんは30年以上連れ添いながら、夫の言い回しを充分理解していな

いので、真っ赤になって怒った。

 「何が、お前もチョロチョロ忙しいそうだな、なのよ!忙しいのよ!」

 

      ありがと、と 女房に言えぬ 男伊達

 

 

 

 

 

毎日夜中過ぎに帰宅していた浅川氏、あるとき台所に電気がついていたので行ってみる

と、お酒を飲めない奥さんが真夜中にひとりで飲んでいて・・・、振り返ったときの顔、

そして、「泣いて、嫁に欲しいと言ったのはダレ?」とうめくように言った。

で、淺川氏は、食後の皿洗いとアイロンかけを担当することになった。

 

     ごめんねと 女房に言えぬ 男伊達

 

 

 

     

 

三井記念病院の人間ドックの結果が送付されてきて、「前立腺の一部が化石化」とあって

ギョッとした。前立腺といえば女性の子宮に相当する大切なところだ。あれが化石化する

とどうなるんだ?ギャアー!あそこが硬くなるなら都合がいいのか?

 早速、問診医に相談すると、

「気にしなくてよい。年をとると誰でもなる。化石化でなく石灰化である。よく見なさい」

「治らない、歳相応だから治療法はない。特に問題はない」

「炎症かなんかのあとの死んだ細胞にカルシュムが付着したもので、炎症が治ったという

証拠みたいなものだ」という。

 だったら、そんなもの人間ドック検診結果に書くな!と言ってやった。

 

     前立腺 「近い」どころか 「すぐ」トイレ

          ゼン             リツ    セン

     前立腺  前がまったく  立しま腺

 

 

 

 

 浅草の尾張屋は蕎麦の老舗で、永井荷風も天ぷら蕎麦を大好きで毎週一度は食べに来た

という。数人で酒と肴、最後を蕎麦でしめてレジに行くと、大正時代のおばぁちゃんみた

いのが人差し指でぽつんぽつんとレジを打った。

 でいくら?と聞くと、ちょっと待ってと五つ玉の大そろばんを出してぱちぱちやって、

「あってるわ」って。これが伝統の味かね・・・。

 

      レジ入れて そろばん入れる 頑固ババア

 

 

 

 

浅草酉の市は、真夜中なのに大変な人の数で身動き取れない。少し離れて人を待ってい

ると、一年間のご利益の役目を果たした熊手飾りが、集められトラックで持ち運ばれてい

た。足元に、ころころと飾りの一部・・「打出の小槌」が転がってきたので、拾ってコート

のポケットに入れた。

会社のロッカーの上に飾ると、その後確実なご利益を授かった。タクシーに乗ると足元

に100円玉が落ちていた。うどんのチケットを買ってお釣りを取ると、明らかに前の人

のお釣りのとり忘れがあった。百数十円多かった。

凄いご利益だ、宝くじでも買ってみようか?と思ったが、拾った出がらしの「打出の小

槌」である、ここまでが精一杯に違いない。

 

            キン       カネ

      わが身には 金はあっても 金はなし

 

幽霊と だるまと俺に お足なし

給料も おれを素通り 振り込まれ

      買えないが いつでも売ります 票と愛

 

安い・ただ くれる・もらうが わが標語            

 

 

 

 

 

 

「みいちゃん コーナー」

 

     夜目遠目 マスクをすれば 皆美人 

 

     美人の湯 頑張りすぎて 目を廻し

 

流行り服 私が着ると マタニティー

 

     衣替え 痩せてた証拠が 捨てれない

     

     遺言に 入れ歯取るなと 書いて死のぅ

           

     

     子の帰省 一品増える お献立

 

     初体験  草履が痛い 七五三

 

 

 

 

 

 

         

 

 

               木枯らしに 枯葉を歌う 歳となり

 

TopPage