6/12 2008掲載

おたんこなす 2008−3

 

 

(会社トイレの前期高齢者)

T支店長 「あれ〜?、さっき来たばかりかな〜。忘れちゃうんだよね」

シラチャカ「さっき、って何時ですか?」

T    「え〜っと、さっき1時5分だったかな?」

シラ   「今、1時10分ですよ」

T    「えっ! 前立腺の問題なのか、記憶力の問題か・・わからんなぁ」

 

   ひと仕事 始める前の またトイレ

 

 

 

 

(検診前の前期高齢者)

ウマさん 「前日のお酒は控えて・・・か、ん?、コダマ控え目にいこうぜ。控えて飲め

ばいいんだよな」

アリメロ 「明日は、メタボが危ない。腹を引っ込める練習します・・・ん・・苦しい、

      息ができない」

ウマさん 「もう、死んだら?」

わたし  「ウマさんは検診なんかいりませんね。長生きしますよ・・・後期高齢者まっ

しぐら(暗に、憎まれていることを示唆しているつもり)」

Tさん  「採尿は、朝起きてすぐの尿を・・・か、ん?2時、4時、6時に起きてトイ

      レ行ってまた寝てる・・・どれが朝一番かな?」

 

   息止めて メタボ対策 大成功(腹囲・・82.5cm)

 

 

 

 

(浅草観音温泉の後期高齢者)

「なぜ、夜六時で閉めるの?」

「夜やっても、酔っ払いかホームレスしか来んからね」

入ってみると、ほろ酔いの馬券買いと近所のおじいさんが大の字にのび切って寝ていた。

あんまり変わらん!

 

   じい様は 袋ばかりが たぬき張り

 

 

 

 

(谷中魚善の後期高齢者)

終戦前に結婚しているから、80は過ぎてるおばあちゃん。会席の席に出てきて差配

 するし適当にもてなしもするが、肌の色は白くなんとなく品もあって昔は美人だったろ

 うと想像できる。

なぜか戦後の大混乱時代、汽車は窓から乗るのが当たり前で・・・、という話になり、

大おかみ 「ワタシも駅員さんにお尻を押されてなんとか窓から乗り込みました」

ウマさん 「そりゃ、今ならセクハラだよな。尻に触って押すなんて」

大おかみ 「みんな夢中ですから、へんな気持ちはなかったですよ」

ウマさん 「そんなものかね・・・、おれも尻押したかったなぁ」

大おかみ 「え、まぁ、そうですか・・よかったらどうぞ」

 

   ばあ様が むかし話に 頬をそめ

 

 

 

 

(タバコ屋の最後期高齢者・・・みいちゃんより)

家の前の タバコ屋のばあさん97歳だが、カクシャクとして毎朝水筒を持って散歩に行く。
さて、 一昨日タバコ屋の前に 救急車が停まってた。
そして、昨日タバコ屋の前に 黒い車が停まってた。
さらに、今日は朝から黒い服を着た人が 出入りしていた。
こりゃ、てっきりと・・・、まぁ 確かめもせず通夜見舞いに行くのもなんなので、タバコ屋の玄関に立

ち チャイムを鳴らすと・・・・・、奥からばあさんが水筒を持って出てきて・・・、

「孫が盲腸で入院しただけやけど、あんた、なに期待しとったん?」

     哭く人が 誰もいなくて 大往生

 

 

 

 

(銀行窓口の最後期高齢者・・・みいちゃんより)

  「お金を下ろすときは身分証明証が必要です、何かお持ちですか?」
  「すぐ前の家だで、いつも会うじゃ」
  「自動車を運転しますか、運転免許証でも いいんですよ」
  「昔は運転したが、今は自転車じゃ」
  「保険証でも 大丈夫よ、家にあるでしょう」
  「う〜〜〜ん あったかなぁ・・・、顔知ってるから 大丈夫じゃろ」
  延々と押し問答しておじいさんは帰って行ったが、窓口のねえさんは順番待っていた私に

ペコリと頭を下げて、

  「すいません 毎日来るんですよ」

 

     じい様は 一期一会で 散歩する

 

 

 

 

 

(大衆劇場木馬館の前期高齢者たち)

小さな劇場の中に、おばさんがびっしり集まって、ため息ついたり土気色の悲鳴を上げ

たり。好きな役者が出てくると、おばさんは万札もって舞台の端にやってきて胸元に挟み

込む。

 

   木馬館 脱がぬ男の ストリップ


木馬館 あがる吐息は 土気色

 

指先は 銭の形で 見得を切る(決めポーズ)

 

流し目が お捻りなくて 怒り目に

 

血反吐はき なかなか死なぬ 主人公

美形だが 女といえぬ あごの先

ヒロインと 握手をすれば 男の手

 

めばりさえ 入れれば売れるさ この俺も

 

 

 

 

(ストリッ○と高齢者)

 昔、山奥の周りに何もない研修センターで新人研修を受けた。最後の夜に、窓から見え

るストリッ○小屋に数人で出かけたが、小屋の入り口の縁台におじちゃんとおばちゃんが

いて、切符を売ってくれた。

 赤い照明がつき音だけ大きな演歌が流れると・・・狸の厚化粧みたいな女が舞台に上が

ってきて、よ〜く見ると、入り口の切符切りのおばちゃんだった。思わず、入場料返せ!

と言った。(ロクサンのはなし)

 

   「あら、いたの」 風呂後の母の ヌードショー(後期高齢者)

 

 

 

 

 昔、課の旅行で久住の山奥の温泉町に泊まった。宿での宴会が終わり、町はずれのスト

リッ○小屋に行こうということになって沖さんと二人で抜け出した。

 小さい小屋で、客は我々いれて5人、舞台はすぐ目の前の二畳ほどの狭さで、最初に日

本髪のカツラを被った女が日舞を踊った。狸みたいな厚化粧の(かなりの)おばさんだっ

た。比較的長い休憩後、洋舞が始まったが、金髪カツラのきつい狐顔で(ひどく)老けた

感じがした。舞台に近いのでおばさんの荒い息が聞こえた。

またしばらくの休憩後、おいらんのような格好でイタチに似た(なかなかの)大年増が

出てきたが、よく見ると、三人とも太腿の同じところに小さな蝶の入れ墨があることに気

がついた。

 同じ女性(当時は高齢と感じたが、中年だったのかも知れない)が姿かたちと名前を変

えて出てきて、踊っているのであった。

「いくら待っても、若い娘がでてこないはずだ」と意気消沈して帰った。

(サトフミ君の話)

 

   七変化 踊る年増に シッポ生え

 

 

 


 昔、博多川端ハリウッド劇場の入場料は学割で800円だった。今、浅草のロック座で

は、若くて美人で可愛いいのが沢山出演してると言われているが、入場料は6000円と

べらぼうだ。どう考えたって割が合わないと・・・考えた。

「映画館だって、動物園だって、DVDだって高齢者割引があるのに、ロック座の入場料

は安くならんのはいかがなものか」と交渉してみたが駄目だった。

「もう、よく見えなくなってるんだぞ」と言っても駄目だった。

                           

   ロック座に 耽美耽美通う 荷風ども 

 

 

 

 

(遠藤元校長のための若い人の話)

 入社3年目のさみほちゃんが遅刻しそうな時間に家を出て近道の路地に入ると、若い男

が死んだように横たわっている。

「な〜に〜?」と思っていると、横から違う男が「すんません、映画の撮影で彼は死人で

すから、そのまま跨(また)いでください」という。周りを見るとカメラやスタッフもい

て撮影現場のような雰囲気。

 引き返して、回り道すると遅刻するので、はしたないと思ったが、「えいやっ!」と死体

を跨いだら・・・「なんで、死体が目あけて笑ってんのよう!」って踏みつけてやった!

 

   この私 死体を跨いで 担がれた

 

 

 

 

 ある人が、つたないスペイン語駆使してスペイン旅行に出かけた。レストランで「イベ

リコ豚らしきメニューがあるので注文すると」ウェーターは「本当にこれでいいのか」と

三度聞いた。しつこいなと思いながら、「いい」と三回言うと・・・、彼の目の前に丸焼き

の大黒豚が一匹置かれてしまった。(スペインクラブで小倉社長の話)

 

   イベリコ豚 イベリ子豚では ありません

 

 

 

 

(みいちゃんコナーナー)

 

   川柳は 根性悪いが 上手くなり

 

   かあさんと 呼ぶなあんたの 母じゃない

 

   かるがもの 引越しみんな 笑顔待ち

 

(ウマさんコーナー)

  

初孫と 一緒にのぞく 嫁のチチ
  
   嫁のメシ うまいうまいと 口ばかり

   父と子で 女房と嫁の 尻の下

   嫁という 言葉がなくなる 核家族

 

   尻の下 敷かれて嬉しい 愛妻家

 

 

 

(春の六義園風景)

 

   景色見る 暇なくしゃべる おばん達(前期高齢者)

               

   景色褒め 老夫婦の会話 かみ合わず(後期高齢者)

 

   来年も 花見に来よう、と 車椅子(最後期高齢者または末期高齢者)

 

 

      

         60から 人生、花よと 恩師いう

  (中学の津野先生)

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