11/21 2001掲載

レポーターは黒宮時代(改訂版です)

興平さんやリワキーノさんのお勧め、ご助言によりサイズを大きくし直し、
説明ももう少し愛想のあるものに直して、それにこれも加えたいというものを載せちゃったので、
改訂版を送ります。


 今日は都内で楽しめる紅葉をご紹介します。
駒込にある六義園です。駒込駅からだとすぐなんですが、
それだと表通りしか通らないので、あえて巣鴨駅で降りて一駅歩きました。
巣鴨は「おばあちゃんの原宿」と言われています。
降りるとやたらおばあさんが目に付きます。
みな巣鴨地蔵に出かけるのでしょう。このお地蔵さんの体は皆がたわしでこするのでぴーかぴか。
足が悪かったり、胃が悪かったりすると、お地蔵さんの体の足や胃のところをこすると直るという
言い伝えがあるからです。私も母を連れて一度行きました。
 
六義園の裏手には立派な屋敷が多い。
また借景を楽しんでいるであろう周りのマンションもレンガ色で、レンガ塀のこの庭園の
続きのような、景色と同化していた。
 
さて、六義園(りくぎえん)は、柳沢吉保が元禄15年に建てた和歌の趣味を基調とした
回遊式築山泉水庭園で、東京の中にありながら、池の前庭は芝生で、きれいに刈り込まれているが、
ちょっと奥の方はうっそうとした林のよう、鳥の鳴き声がうるさいくらい。
池にはマガモやおしどり、鯉がわんさかといる。
 
春の枝垂れ桜も有名だけれど、今回は紅葉を求めて庭を散策してみましたが、
広いの、なんのって、彼の権勢の程が知れることでありました。(広さは89,305u)
 
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この大門から内庭へ、そして下の門から池のある庭園へ入っていきます.
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ここから1時間の散策コースに入ります
 
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門から入って直ぐ眼前に見える池と中の島
 
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中の島には妹山、背山がある、編集長とちょっと似てない?
 
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吉保は千川から水を引き、邸内に滝を作り、そこからながれ出て池に注ぐように築庭した。
滝の手前にある石が滝からの水を二手に分けるように配置されている。
 
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庭をぐるッと回っていくと吹上茶屋が眼前の紅葉の下にある
後ろに見えるのは、周りのマンション群、
 
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池の反対側に回って吹上茶屋のところから、門から入ってきたすぐの前庭を見る
 
 
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つつじ茶屋、わらぶき、つつじの木で作られたあずまや
 
 
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吉保は地名を紀州と和歌集(万葉集、古今和歌集)から取っており、
それぞれの名前に88箇所の何番目と書かれている。
この橋も、紀ノ川に掛かった山陰橋(和歌からとったもので、説明が書いてあったが、忘れた)
 
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山陰橋から、「ささかにの道」(蜘蛛のことを昔はささかにと言い、この道が、
蜘蛛の糸のように細いので、そう名がついている、)を歩いていく途中の紀ノ川
川面に移った紅葉には、マネもモネも真っ青!!
 
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庭の奥から前方の藤浪橋を越えてその先に広がる表の池まで見通せる。
この付近では、鯉が池の前面に出て行くまで休息していたり、
マガモが誰にも邪魔されずに発着の練習をしていた。
 
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庭園の中にある藤代峠から池を眺めたところ
 
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池之端では、カモがおしどりが、大きな鯉と競争で、
時には上に乗っかるようにしてえさを貰いに集まる。
 
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峠から池の方へ降りてくると、池の前の紅葉が、遠くの紅葉よりも、一番みごと。
都会の秋も捨てたもんじゃないでしょう?