1/29小川忠さんからのメール
森脇さん
本当に阪神大震災のときと同じで刻々と死傷者数が増えています。広大な地域で道
路が寸断され、連絡不通になっているので。ちょうど共和国記念日という祝日で、こ
の記念日のパレードをやっていた子ども達と引率の先生の左右から建物が崩れ落ちて
きて400人が生き埋めになるなので、悲しい話が至るところであります。記念日の
パレードを楽しみにしていた人たちが多いゆえに、ますますやりきれない気持ちです。
今日NGO仲間に連絡をとってたしかな筋をあたってみます。
>なお、この小川さんのメールを私の高校学年同窓会HPに掲載すること、まず、
>問題ないはずとは思いますが、一応ご了解のお返事をいただけたら幸甚です。
>頂戴次第掲載させていただきます。
>よろしくお願いいたします。
とにかく多くの方に今のインドの窮状を訴えたいので、どんどん転載してください。
ご協力ありがとうございます。
友人でJICAインド事務所の島田さんからも以下のメールをいただきましたので、
転送します。 小川 忠
日本でも大きく報じられているようですが、先週金曜日の朝9時に西インドのグジャ
ラート州のパキスタン国境の近くで地震が発生しました。
デリーは震源地から約1000キロ離れており、特に被害はありませんでした。人に
よっては30分間にもわたる長いかすかな揺れを感じた人もいたようですが、私は全
く気がつきませんでした。
この地震で1万人以上の方が亡くなられているようですが、死者数は新聞等によって
バラバラで現場が大混乱し、正確な数が把握できないのでしょう。震源地のブジでは
ほとんどのビルが倒壊しているという報道もあります。幸い火災はおきていないよう
ですが、インド国内のテレビは瓦礫の山をなまなましく映し出しています。ブジでは
児童約400人が倒壊した学校の下敷きになっているという報道もあります。
被災地にはインド軍のレスキュー部隊がテントや毛布、食料、医療品を空輸している
ようですが、多くの市民がなお路上で救助を待っている状況にあるようです。
日本も総額1億350万円の緊急援助をすることを決めました(内訳は無償資金73
50万円と、医薬品やテントなどの物資3000万円相当)。JICAはこのうち緊急物
資の供与を担当し、シンガポールとコペンハーゲンの備蓄倉庫から現地に輸送する予
定です。
NGOでは日本赤十字、AMDA、大阪レスキュー協会の医者や看護婦などが今晩から
明日にかけてデリーあるいはムンバイから現地に向かう予定のようです。
救命活動は最初の72時間が勝負といわれています(明日の朝、インド時間の9時ご
ろまで)。これ以降は救命から医療活動が中心になっていくとおもわれます。現地で
は日中は気温が30度前後に上昇するため、遺体などの腐敗による伝染病発生の恐れ
があるといわれています。
私も自分のできることをしていきたいと思います。
島田 剛 (ニューデリー自宅より、1月28日夜8時)