1/24 2003掲載

海洋民俗学の第一人者、秋道さんを囲んだ集まり「うふふの会」のレポです。
 
森脇久雄
 
「飛び降りろ!」とか、「カツラさん、蹴っ飛ばせ!」とか、「人面爬虫類!」とか、もう魔女りんに
散々罵られましたが身投げすることなく、無事、空中庭園から降りてまいりました。
 
そう、輝姫さまの推察どおり、アルバトロスクラブ有志だけの新年会だったのです。

場所は梅田スカイビル地下の海鮮料理の店「かつみ」
以前、近畿よいよい会の忘年会で利用したことがあります。
左端の秋道教授は国立民族博物館から総合地球環境学研究所に転勤してからますます多忙
となられたのですが、わずかな間隙をぬって我々の集まりに参加してくれます。秋道さんにとっ
てこのメンバーが一番、気持ちが落ち着くそうです。
カツラさんの右横は飴屋の豊下正良さん、その隣が弟のトワデザインの豊下康次さん。
私の左横は歌人にしてパステル画家にしてラジオ番組パーソナリティの小黒世茂さん

秋道さんから女性だけへのプレゼント。ベトナムの刺繍だそうです。

小黒さんから贈呈いただいた歌壇の雑誌。彼女の短歌が掲載されているのですが意味が解ら
ない歌が結構あったので解説してもらうために持参したところ、小黒さんはえらく感激してくださ
り、後日、歌集を送ってくださいました。

5.jpg
その歌集ですが、立派な装丁であり(表紙絵も挿絵も全部、世茂さんの手になるもの)、何と第
十回歌壇賞を取った作品だそうで、前衛歌人として有名な塚本邦雄さんの解題が巻末に載って
いるのです。仰天した私が早速世茂さんに電話して色々尋ねたところ、この歌壇賞を授与したこ
とにより、各種の賞にノミネートされ、大阪短歌文学賞も授与し、それが縁で民放ラジオのパー
ソナリティも引き受けることになったとか。
早速、グーグル検索で大阪短歌文学賞と彼女の名を入力して検索したところ、何と、何と、彼女
はパステル画の分野でも、1991年・2000年と、東京都知事賞受賞、1996年 オリンピック文
化事業国際パステル展入賞となっているではありませんか!ヒョエーッ!
楽しい女性だ、と勝手に妹分にして気楽にジョークを飛ばしあう世茂さんがそんな立派な実績を
あげている女性とは全然知らず、今夜は冷や汗をかきましたぞ。

豊下康次さんは文字絵展のことを一度紹介したことがありますが、彼の絵はロスチャイルド家の
親日家の令嬢、シャーロット・ド・ロスチャイルドさんにも進呈されました。もっと高貴な方にも文字
絵を進呈しているのですが、さすがにその方のお名前だけは明かすわけにはいきません。

7.jpg
私が康次さんから頂戴した鳳凰の文字絵

アンコウの頭です。こんなに大きい魚なのか、とビックリしました。
右側が「かつみ」のオーナーの田中勲さん。アルバトロスクラブのメンバーです。

「かつみ」の売りこみは五島列島からの空輸で取り寄せる新鮮な海鮮物です。
タイとかヒラマサはいらないから、僕にはヨコワを全部頂戴、と言ったところ、ダメダメ、偏食したら
あきまへん、均等に食べなければ、と世茂さんに叱られました。

アンコウの肝は私の大好物でして、河豚の白子よりも好きなんです。
今、こうして書いていても唾液が出てくる・・・

初めて食したクエ鍋。これはもう滅法美味かったですね!私はテッチリよりも好きです。
1人前¥6.000!(ただし、4人前しか注文しなかった!)

12(写真未着)
カツラさんと二人だけのとき彼女が言ったものでした。
「アニキ、今日はね。クエ鍋が食べられるというので私、もの凄く楽しみにしているんですよ!」

13.jpg
いつのまにかに臨席の客と一緒に盛り上がってました。某音楽大学の職員たちとのこと。

14.jpg
輝姫さまもご存知、滅茶苦茶冷え込む夜で、スカイビルの外に出ると震え上がりましたぞ。
明日からタイ出張を控えている秋道さんは新阪急ホテルへ。カツラさんは世茂さんのアトリエに。
世茂さんも今夜はカツラさんと一緒にそこへ泊まるとのことでスカイビルの前から二人はタクシー
に。いいなぁ、僕も行きたかったなぁ、とつぶやきながら私は豊下兄弟と地下鉄駅に向いました。