4/19 2003掲載
らんらんの
京都であのひととデート
観光シーズンも一段落
ゴールデンウイークにはまだ間がある京都は
静かでゆっくりお目当てのところに行けるので
学生時代の東京の友人と京都で待ち合わせしました。
2泊3日の旅のレポートです。
15日午前11時過ぎ京都駅到着
友人とは夕方ホテルで合流するので
それまでは単独行動になります。
まずは駅ビルのてっぺんまで登ってみました。
うーん
なかなか良い眺め
ここで一息ついて
最初の目的
伊勢丹の美術館で開催されている
有元利夫展をのぞきます。
フレスコ画と仏画の両方を感じさせる彼の絵には
常に小さな花が描かれています。
たまたま古楽器のコンサートのポスターで見て
強く惹かれ
いつかゆっくり作品を鑑賞したいと思っていました。
先月上京した時は時間がとれず(東京駅のステーションギャラリーで開催中)
その展覧会がそのまま京都駅のステーションギャラリーに来ていることを知って
喜び勇んでまいりました。
38歳の若さでこの世を去った彼の作品
絵画 版画 素描 立体
沢山の作品に深い心の安らぎを感じました。
次の目的地はここ
御所 修学院離宮 仙洞御所とともに前もっての申し込みが必要です。
33系統のバスで20分くらいいけるそうですが
早めにいってやりたいことがあったので
タクシーを使いました。
目的地に30分以上前に到着
桂川のあたりはのんびりとした郊外
花も団子もをモットーに
まずはここで
中村軒
名物むぎて餅をいただきました。
大 小サイズがありますがもち大きい方をぱくり
柏餅の葉っぱがついてなくて黄な粉をまぶしたようなものと思っていただけばよろしいでしょう。
桂離宮は雨の時がいいよと誰かが昔教えてくれましたっけ
拝観時間が近づくとうまい具合に絹糸のような春雨がしとしとと・・・
やっほーついてるねっ
前庭の白い桜の花房も重たげにゆれています。
入り口で宮内庁の警察官?に申し込みのはがきをチェックしてもらいます。
ここからは写真撮影禁止ですって
では行って来ます。
待合室のようなところでビデオをみながら待つこと数分
係員があらわれて誘導してくれます。
熟年夫婦 美大系の男女 外人さん 和服姿の女性をつれたおじさま
仲良し中年女性カップル などなど
一人は私だけ?
要所要所で係員が説明をしてくれます。
苔を踏まないように、雨に濡れた踏み石で滑らないように
気をつけて
芽を出したばかりのもみじ
雨に濡れた苔
松の緑
それぞれに意匠をこらした茶室
壮大な御殿
1時間足らずの拝観でしたがまだまだゆっくりしたかったなー
写真でお見せできないのは残念ですが
最後のひとことやっぱり
「桂離宮は雨の日がいいですね。」
なんちゃって
帰りは運良くバスが来て
あっという間に街中へ
ホテルにチェックインののち
しばらく近辺でお買い物タイム
寺町を歩くと
いつものあの店に
こんなものが
錦水亭からはじまった近畿のかたがたとの楽しい宴会おもいだします。
小春ママご贔屓の宮脇売扇庵へ
綺麗なお店ですね
まず内部ををじっくり拝見します。
欄間も扇の模様
天井の絵もゆかしくて
ではお気に入りを探すことにしました。
舞扇
これは今の季節にぴったりの絵柄ですね。
シルクもの 金箔のもの 大きさも柄も豊富な品揃え
けばけばしさがなくてしっとりと品がいい。
秋の七草から萩の模様が両面に描かれた小ぶりの扇子と
桔梗の模様が涼しげな京団扇を求めました。
応対をしてくださったお店の方は
昔はニックに納品していましたと懐かしそうに話してくださいました。
「ニックの奥のティールームは高かったけど
静かで良かったですね」とおっしゃっていましたよ。
このあたりは文具の橋本すいせんどう
匂い袋の石黒香舗など女性の喜びそうなお店があちこちに
あっというまに友人との約束の時刻
東京からやってきた友人と再会を喜び合った後
今宵のお食事どころ粟田山荘に向かいました。
山荘と言うにふさわしくたっぷりとした緑に包まれた
なかなかに風流なたたずまいでした。
お料理?
美味しかったですよ。
器も素敵 仲居さんが気取っていなくて親切
芙蓉というお部屋からのお庭の眺めは抜群
ムードありすぎだよー
ではお料理です。
しっかり撮ってきました。
ほたる烏賊菜の花黄味酢
椀物しんじょ
お造り 器が繊細
八寸
いろいろ
もうお酒がまわってきてよく覚えていない。
でも絵みたいで綺麗でしょう。
このとりざら
どうぞってかいてあるんです。
写真24(画像未着)
揚げ物稚鮎
そば冷たくてさっぱり
炊き合わせ
真子 筍蕗など
お茶付け
これ初めて食べたお味
ごはんをおむすびにしてまわりに鯛の身を巻きつけてこんがりあぶったものに
熱々のおだしを張ってある。
香ばしくて生臭さがなくてグーでした。
水菓子グレープフルーツのゼリー寄せ
山芋餡のお菓子と抹茶
お腹いっぱいだけどまだまだ元気な二人ずれは夜の観光へと
繰り出したのでした。
高台寺のライトアップ
大当たりでした。
高台寺はもう何度も行っているのであまり期待していなかったのですが
昼間と夜ではこうも印象が違うのでしょうか。
計算しつくされた光の当て方で柔らかな芽吹きが、桜の大木が
ぼうっとうかびあがり
月の光の力をかりて、鏡のような池にそのまま映し出されていました。
石庭にあるオブジェ風のものも発光し不思議な陰影を作り出して
ポーンと別の宇宙にほうりだされたような感覚を味わいました。
残念ながらここではデジカメ手も足もだせずじまい
光の量がたりないのか何も映ってないのです。
幽玄の世界をさまよった余韻もさめやらぬまま
ふらりふらりと八坂神社まで
提灯がはなやかでしょう
左端井上八千代さんの名前が
一力茶屋まえまでくると
宴会が終わったのか
嬌声がして舞妓さんたちが仰山でてきはりました。
そこで無粋は承知で1枚おねがいしました。
後ろ姿もよろしゅおすなー
バーに行こうと張り切ってたけれど
今宵はこれで
おしまい
2日目の
原谷苑のべにしだれわんさか
上加茂神社枝垂れの大木
半木の道の紅枝垂れのアーチ編は
デジカメのカードがいっパイになったので
友人の写真が届いたところで掲載するつもりです。
相変わらずどじな私は予備のメモリーをホテルにおいてきて
不要な画像を消去することすら思いつかなかったのでした。
3日目は
手打ち庵さんに教えていただいた鹿ケ谷山荘でくつろぐの巻き
泉湧寺で美容の願掛け
白川甘味どころをけいさいするつもりです。
ぼちぼちですが よろしく
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