9/24 2003掲載
らんらんレポート
「無言館」
塩田平の丘の上に立つこの美術館に来たのは2度目です。
太平洋戦争で戦没した若き画学生たちの残した絵を集め保存展示しています。
絵とともに、家族に宛てた手紙や写真などもあります。
福岡出身の画家野見山暁治の志をうけついで
信濃デッサン館館長窪島誠一郎が全国の遺族を丹念に訪ね歩き
残された絵を集めたものです。
石作りの建物の中に入ると
ひんやりとした空気に圧倒されます。
若々しい力のみなぎった絵
残された手紙の文章の見事さ
字の美しさ
死を覚悟してなお家族を思いやる心の深さに
心を打たれます。
何度来ても
胸に熱いものがこみ上げてきます。
鎮魂の美術館です。
「信濃デッサン館」
蔦に覆われた小さな美術館
夭折の画家の素描を中心に展示村山魁多の作品は迫力
立て続けに重い内容の展示に少し疲れて
お日様がまばゆく感じます。
道端で桃を売ってるおじさんが
桃をくれました。
喉が渇いていたのでその場でぱくり
近くにある前山寺
未完成の完成の塔と呼ばれる三重塔
窓や欄干がない簡素なつくりで美しい。
「碌山美術館」
安曇野 蔦のからまる教会風レンガ作りの美術館
本館は近代彫刻の開拓者荻原碌山の躍動感溢れる作品が一杯
別館に行くとなにやら懐かしい彫刻が
そうつい最近十和田湖畔でみた
高村光太郎の乙女の像の習作でした。
建物も素敵
松本に向かう前にどうしても見たいものがあって
明科へ
山また山の山奥にありました。
真ん中の像に近づくと ほら
仲良く「チュウ」しています。
珍しい接吻道祖神です。
次は松本です。