2/2 2002掲載
by 内田利博
さすらいのサラリーマン 名古屋編第2弾 「なだ万」
昨日1月31日(木) 名古屋東急ホテルの2Fにある「なだ万」に
行ってきました。 TEL:052-241-3551
本日2月2日は、楽しい楽しい近畿よいよい会。
今晩名古屋から大阪に移動予定。
「なだ万」という店名は、創始者である灘屋萬助の名前に由来。
天保元年(1830年)の創業以来、約170年もの永きにわたり、
常に味覚を追求。今に続くなだ万の歴史は、料理に興味を持って
いた萬助が、長崎に入っていた中国の卓袱料理と漢方の心得を
生かして、明治維新直後に開業した長崎料理をベースにした
大阪料理の店「灘万楼」によって大きく開花した。
浪速の豪商や政界の方々に愛用され、「花外楼」、「堺卯」とともに
一流料亭としてその名を広く知られるようになった。
夏目漱石「行人」より
岡田はこんな事を言って、傍にいる母と遠くにいる父に感謝の
意を表した。彼は酔うと同じ言葉を何遍も繰り返す癖のある男だった
が、ことにこの感謝の意は少しずつ違った形式で幾度が彼の口から
洩れた。仕舞に彼は、灘万のまな鰹とか何とかいうものをぜひ父に
食わせたいと言い募った。
森鴎外「小倉日記」より
午に近づきて大阪道修町花房に投ず。桐田某来り訪ふ。夜菊池
常三郎、緒方収二郎と灘万に飲み、帰途中嶋朝日軒に遊ぶ。
灘万の割烹は好し。朝日軒は西洋骨喜店に似たり。東京の無き
ところなり。
写真1:酒菜
下仁田葱 とろ湯葉
鯛小寿司
黒豆金箔
梅花慈姑
萬苣塔
金柑イクラ
唐墨大根
鮟肝ステーキ
梅花豆腐
合鴨燻製
菜の花数の子辛子和え
諸子昆布巻
写真2:吸物
蛤
サンショ
結び人参
鈴菜 口柚子
写真3:造り 鯛 鮪
烏賊 あしらい
写真4:煮物 海老芋土佐煮
寒竹 鰊旨煮 ぜんまい
写真5:焼物 金目鯛
林檎 三色ピーマン クリームソース
写真6:酢物 蟹 紀州和え
若芽 胡瓜 独活
写真7:食事 炊き込み飯
赤出し 香物
写真8:デザート:季節物