10/4 2004掲載

by 渡辺耕士

「グリーン車搭乗記」

「グリーン車」に乗ることができました、それも特別料金なしで。
いつもの「青春18きっぷ」でいつものように上野駅に到着したのが
午前7時過ぎ。今日は谷川岳(ロープウェーでのハイキング)
を目指します。ホームで高崎行普通列車を待っているとマイク
放送で「グリーン車が・・・ダイヤ改正まで・・・」途切れ途切れに
聞こえてきます。
我が家にとって「グリーン車」という言葉はまるっきり縁がありま
せんから聞き流していたところ、なにごとにも目ざとい家内が
「もしかしたら」と早速情報収集に駆け出しました。
しばらくすると遠くで大きく手を振る姿が目に入ってきます。
顔つきから察して何かいい情報を掴んだようです。
「グリーン車」のマークがある行列に加わって詳しく話を聞くと、
「10月のダイヤ改正まで、無料で利用できる」との事で、
二階のリクライニングシートにゆったりと座ることができました。
「生まれて初めてグリーン車に乗った」と喜色満面・得意満面の家内を
眺めて、いまさらながら小生の経済力に思いを馳せました。不憫なヨメです。
と言っても小生もそんなに威張れたものでありません。
今回で二度目の経験で、最初は25年も前の昔のことです。
 当時宮城県の製造工場で勤務していましたが、あるとき東京へ出張
した時の事です。ホテルに前泊し、出発前のバタバタした時間、
床に落とした財布を拾おうとした瞬間に例の「魔女の一撃」(ぎっくり腰)
にやられました。
小生、ウッと詰まって身動きできません。会社に断りの電話を入れ
仕方なしにそのまま仙台へUターンです。
 当時のことですから、新幹線はありません。大井町のホテルから上野駅
まで這うようにしてたどり着き、「ひばり」のグリーン車にようやく腰を下ろす
ことができました。ぎっくり腰をやったことのある方はわかると思いますが、
グリーン車の椅子といえども腰は伸ばせず、普通に座り続けることはかなり
苦しいものです。
中腰になったり、横向きになったり、椅子にうつ伏せになったりで落ち
着きません。(比較的空いていたので隣の座席に人はいませんでしたが、
近くの人が不思議そうに見ていました)
おまけにガタンゴトンの振動が直に伝わるものですから、あの4時間は
まさに「冷汗三斗」の苦痛の時間でした。
 当たり前ですが、グリーン車の特別料金は自腹です、この出費も痛かった。
「グリーン車とは痛いものだ」というこの苦い経験がありますので、今までは
敬遠していたのですが、今回やっと「元が取れた」感じがします。
 二階席から眺めると、なんだか見慣れた上野駅の景色も豪華に見えます。
二人で「よかったね、得したね」と話しているうちあっという間に眠りに落ち、
気がついたらもう高崎駅です。人生楽しい時間はまたたく間に過ぎ去るようです。
 今回の日帰り旅行、「グリーン車」で運を使い果たしてしまったのか、
バスに乗り遅れて谷川岳に行けなかったり(時間の関係でハイキングは断念し
温泉に切り替え)、帰りの列車では大声で話すおばちゃんグループにはさまれて
全然眠れなかったり(温泉に入って帰るときののうつらうつらが楽しみなのに・・
・)
で、その後はいつも通り散々でした。

 グリーン車 眠ってしまえば ただの椅子

では又・・・

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