6/21 2005掲載

尾瀬は今日も雨だった 

先週尾瀬に行ってきました。駄文を添付しておりますのでお時間があればおつきあいください。

ご容赦!

「尾瀬は今日も雨だった」

夏が来れば思い出す遥かな尾瀬には一度行ってみたいと思っていましたが、やっと思いが
叶い先週日帰りのバスツアーを決め込みました。
ただいつものように行き当たりばったりの小生のことですから、出発を決めたのがその2日前
家内がタウン誌で「遥かな尾瀬、色とりどりの湿原の花・・」のタイトルを見つけ「どうせ暇なん
でしょう」のまくら言葉と一緒に教えてくれたのがきっかけです。

翌日電話すると幸い1名キャンセルがあったらしくなんとかもぐり込むことができました。
 あいにく当日は梅雨空、先回のゴルフといいどうもこのところ雨に祟られます。
日ごろの行いの良さには自信を持っているのですが、神様も少し目が遠くなったようです。
近くの駅が出発地でしたがマイクロバス(大型バスは不可とのこと)で登山口の鳩待峠まで
はたっぷり5時間の道のりでした。

 尾瀬に行ったことのある方はお分かりでしょうが、例の2本の木道のある湿原は登山口から
道を1時間ほど下った所にあります。
日頃「100円ショップ新製品探索ツアー」で鍛えている小生の健脚、1時間くらいの下り道
なんかなんともありません、すいすいと皆さん(小生も含め中高年の方がほとんど)を追い越して
いよいよ湿原の入り口「山の鼻」に到着です。
 小雨模様ですが、近くの至仏山、遠くに霞む燧ケ岳には残雪も残りまさに絶景です。木道を
ゆっくり歩きながらなぜか口ずさむのは鶴田浩二の「傷だらけの人生」、この歌はのんびり歩く
ときにはぴったりします。

空を見上げながらぼんやりしていると開いた口に飛び込んできたのが大粒の雨。
あわてて傘を広げましたがこの傘が例の100円ショップで買った折りたたみで、骨が2本ほど
折れておりおまけに色も少しけばけばしい感じでしっとりとした雰囲気がぶち壊しです。
傘にもTPOが必要だということを改めて勉強しました。
人間いくつになっても成長(?)するものです。

自由行動時間は3時間強でしたので、丁度1時間半たったところで同じ道を引き返すことにしま
したが、帰りが登り道だということをすっかり忘れていました。
登り道になった途端、先ほどの「すいすい」が「どっこいしょ」に変わり汗はどっと吹き出し、なか
なか前に進みません。

 馬手(めて)にペットボトル、弓手(ゆんで)に折りたたみ傘、馬上豊かな美少年ならぬ血相変えた
中年男・・・なんともさまになりません。

かろうじて集合時間には間に合いましたが「時間配分」、「自分の体力」大いに反省させられました。
 肝心の水芭蕉ですが、写真で見るあの可憐な少女のようなたたずまいから、少し盛りを過ぎた
感じで泥がついている花もあります。

 水芭蕉 盛りを過ぎて 泥まみれ
     俺も同じだ 心配するな

<水芭蕉の返歌>
 早春に 匂うがごとき 日もありし  
     あんたと同じ? だから心配

では又・・・

渡辺耕士

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