2/20 2006掲載

「剣道」

 この歳(58才)になって一念発起で剣道を習い始めました。
高校時代の武道選択では、柔道を選びましたので、竹刀を
握るのもまったく初めての経験で若い仲間(幼稚園生・小学生)
と一緒にエイ!エイ!と声を出しています。しかし初心者の悲し
さ、肩にばかり力が入り、先生達からは「もっと脇を締めないと
大根も切れませんよ 」と酷評されているのが実状です。
 しかし剣道を習い始めて、まだ肩に余分な力が入っている割には、
不思議と肩こりが治りました。それと左足の太ももの付け根に身体
を前に跳躍させる筋肉があることを初めて知りました。こんな小さな
発見でもなんとなく嬉しいものです。
 剣道ではご存知の通り「気合」をいれることが非常に大事です。
先日の寒中稽古納会では初心者が素振りの演技をしたのですが、
先生からは「渡辺さんの取柄は気合だけなんだから、もっと体育館
の屋根を震わせるような声を出しなさい、まだまだ声が出せる」と半分
褒められ、半分注意を受けました。それにしても小生、昔から人に褒め
られることと言ったら、声の大きさしかないのが淋しい限りです。
 昔の話ですが結婚式でも出席をお願いした上司の皆さんが異口同音
に褒めてくれたのは声の大きさだけで、仕事振りには一言も触れてくれ
ませんでした。今でもそのことを家内からからかわれます。
 それとあと一つ嬉しいのは、家の中では「腹減った」と大声を出せば
「うるさい」と叱られるのがオチですが、稽古場ではどんなに大きな声を出
しても褒めてもらえることです。日頃ストレスをあまり感じない方ですが、
稽古が終わった後の爽快さはまさに「気分スッキリ」の言葉がぴったり
です。
 ただ体育館の床の冷たさはこの歳になると格別身に沁みます。少し暖
かくなりましたので、今日の稽古(週2回、日曜日朝と水曜日夜)ではあか
ぎれはできませんでしたが、先月は両足とも踵に大きなひび割れが入り
血が滲んでいました。しかし若い仲間が元気で頑張っているのに弱音は
吐けません。
 目標は5年後の初段、10年後の二段と夢は大きな中年剣士です。
さあ来週も張り切って稽古に行くぞ。  エイ!エイ!
では又・・・

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