2/15 2007掲載

本年度の駄文1号です

昨日の嵐も去り今日はすっかり春めいてきました。
貴兄の足の怪我の回復も順調のようで安心です。
小生が通っている剣道同好会の会報に寄稿した駄文ですが、
掲載してもらえると心も春になります・・・・・渡辺耕士

「赤胴 鈴の介」

私が小学生の頃の話ですが「赤胴 鈴の介」というラジオドラマがありました。
今でいうハリーポッター以上の人気があり、毎日の放送を楽しみにしていたものです。
その主題歌の歌詞は次のようなものです。
「剣を取っては 日本一に 夢は大きな少年剣士 親はいないが元気な笑顔 弱い者には味方する・・・」
実に堂々とした歌詞・メロディーで今でもこの歌を口ずさむときには自然と胸が
張ってきます。特にこの中で小生が好きな一節は「弱い者には味方する」というところです。
 
 振返って我が人生、弱い者いじめはしたことがないと自信を持って言えますが
「弱い者の味方をしてきたか」と己に問えば忸怩たる思いになります。
ビジネスの世界においてはいざ知らず、学園生活、会社生活を通してどちらかと
言えば時に強い者に味方」して、弱い者に対して見て見ぬ振りをしてきたような気もします。
 場面場面において、弱い者に味方することは本当に勇気のいることですし、本当に
心やさしい人でなければ難しいことだとしみじみ思います。
 つくし野剣道育成会の少年・少女剣士の皆さん、50年後に「弱い者に味方してきた」
と胸を張って言えるためにも一緒に稽古に励みましょう。私ももうすぐ還暦ですが、稽古を
重ね今からでも「弱い者の味方」になれるように己を磨きたいと思います。
 
 最後に私が中学生の頃に読んだ詩を紹介します。その時は「いい詩だな」
程度の印象しか持てなかったのですが、最近改めて読み返して、この詩の
格調・気高さに心が震える思いです。
 
  若者よ 身体を鍛えておけ 
  美しい心が 逞しい身体に 
  からくも支えられる日が いつかはくる
  その日のために  
  身体を鍛えておけ 若者よ

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おまけに・・・

ガード下の靴みがき

昨日の日経新聞「私の履歴書」に宮城まり子の「ガード下の靴みがき」のエピソードが
載っていました。あの文を読みながら私達がそして日本中が貧しかったあの頃、茶の間
の真ん中にあったラジオを聴いていた当時のいろいろな事を思い浮かべたのは私だけ
ではなかったと思います。

紅い夕日がガードを染めて ビルの向こうに沈んだら
街にゃネオンの花が咲く おいら悲しいホームレス
ああ夜になっても 帰れない
 
酒とバクチで身を持ち崩し場末の繁華街をとぼとぼと
歩く10年後の己の姿と重なってきます。
ああ夢のない身が つらいのさ
                                        では又

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