12/17 2007掲載

スパリゾートハワイアンズ見聞録

行ってきましたスパリゾートハワイアンズ、我々の世代
では「常磐ハワイアンセンター」、映画フラガールで一躍
全国区になったあの温泉施設です。
定年後のスケジュール消化活動の一環として勇躍乗り込
みましたが、初老の男の一人旅、傍目にどう映っていたの
かは判断の分かれるところです。

 カエサルのガリア戦記の真似をして記述すればこうなり
ます。「施設は大きく三つのエリアから構成される。若者向
きのウォーターパーク、家族向きのスプリングパーク、そし
て青年(我が世代)向きの大露天風呂」。さっそくタオル片手
にその大きさでギネスに申請中という触れ込みの露天風呂
に向かいます。確かに広い、みなさんゆったりと足を広げて
寛いでいらっしゃいます。小生もあまり長くない足を精一杯伸
ばして首まで浸かりぼんやり空を眺めます。遠くで一人悠々と
本を広げてもの思いにふけっている男が気になります。白髪頭
は小生と一緒ですが、そのアベベに似た風貌、大した貫禄です。
きっと哲学書を読んでいるのでしょう。(これでエロ本だとボクは
許さないぞ!)

 ギネスブックと言えば最近はなんでもギネス、海苔巻きだの
お好み焼きだの大きければ何でも申請、という風潮はあまり
感心しません。その内「直径2メートルの世界一のたこ焼き」が
きっとでてくると思います。そんなたこ焼き「一緒に食べて」と頼
まれてもお断りです、中はきっと生煮えに決まっています。
 我が家の山ノ神もそうした流行にタダ乗りして「女房の足もみ
連続5時間、きっとギネスに載るわよ」・・・載らなくて結構です。
 続いてウォーターパーク、10年振りに海水パンツをはいて
プールに入りましたが、「昔はオレもクロールでは誰にも負け
なかった、こんな狭いプールではまともに泳げないよ」という
雰囲気だけつくって5分で退散です。かなり息が上がりました。
 最後はスプリングパーク、水着エリアと温泉エリアがありどち
らもたくさんの人です。一番よかったのは「古代檜風呂」、標高
2,000メートル付近に茂った大きな檜の板でつくったということ
でいい香りがします。ただ気になったのが「このお風呂で日頃の
疲れを癒してください」という口上、日頃疲れていないオレは入って
駄目なのだろうか。年を取るとどうも僻みっぽくなります。
 関東では晩秋でもここ福島では冬の寒さが身に沁みます。帰り
のバスをまつ間に庭を散歩しましたが、椰子の木が5〜6本寒そう
に寄り添っていました。なんでも温泉の地熱で育てているそうです。

  ・・ 椰子の木兄妹の会話・・
「マウナロア、寒そうにしているけど大丈夫か、オレにもう少し甲斐性
があればお前に長襦袢の一枚も買ってやれたのに、すまない・・・」
「マウナケア兄さん、あたしは大丈夫よもともと寒さに強いから、それ
よりお兄さんこそ博打ばっかり打っててもう少しお金を貯めなさいよ。
この前も菊花賞でかなりすったって聞いたわよ。また来週有馬記念
があるらしいけどもうおしまいにしてね。ホラ鼻水がでてるわよ、この
ティッシュでふきなさい・・・」

こんな駄文を考えていたら鼻がグスングスンしてきました。いけない
風邪を引いてしまった。
では又・・・

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