2月8日 2008掲載

南紀の温泉宿、のんびりした雰囲気でいいですね。こちらは日曜日に続き、また雪が降り始めました。
こんな日は「ウォーキング」もお休みです。そこでまたまた駄文を作ってみました。
では又・・・渡辺耕士

 「ウォーキング」

「老化は足から来るよ」というアドバイスを引退した先輩達から
何度も聞かされましたので、目下の関心事はウォーキング。
幸い自宅は横浜の郊外にありますので、散歩コースには事欠
きません。
勝手にパー3からパー5まで大体のコースを決めて雨・雪の日以外
はせっせと歩いております。

パー3コース:これは夕方からの散歩に最適で、地下鉄1駅隣の駅
        まで往復でおよそ4キロ。最近大型ショッピング
        センターもでき結構賑やかになってきたのですが、
        悲しいことにそういう今はやりの店では欲しいもの
        がほとんどありません。
        若者向きのカジュアルシャツ・ジーンズの店などに入って
        いってもまったく無視されるだけが関の山です。
        結局は地下の食品売り場で待ってくれている葱と豆腐を
        買って帰るのがいつものパターン。
パー4コース:地下鉄で言えば2駅先までをぐるっと回って約6キロ。
        楽しみは喫茶店、スターバックスからフレンチレストラン
        までいろいろな香り のコーヒーをその日の気分で選びます。
        5年前の第1回目の浪人暮らしの時はマクドナルドの100円
        コーヒーも愛飲しましたが、流石に最近はその雰囲気には
        馴染めないものがでてきて安くてもドトール にしています。
        あとひとつの楽しみは途中の神社にある鐘楼で鐘を撞くこと
        です。
        昔の神仏混淆の名残なのだと思いますが、神社の社の隣に
        鐘楼があり 心をこめて撞かせてもらえるのです。遠いので
        まだ除夜の鐘を撞きに いったことはありませんが、今年の
        大晦日に挑戦だ。
パー5コース:これは出発前に「今日は歩くぞ!」という覚悟をきめないと
        苦しい道程 になります。歩数にして約16,000歩、時間は
        およそ2時間強で「早渕川」にそってひたすら歩き続けます。
        「若者達」の歌詞そのもので「君のゆく道は はてしなく遠い 
        だのになぜ何を求めて 君はゆくのか そんなにしてまで・・・」
        そんなにしてまでと言われても、別に意地を張っているわけでは
        なくてなんとなくなりゆきでそうなったの・・・独り言をぶつぶつ
        言って歩いていたら自転車に乗った高校生が薄気味悪そうに
        追い越して行きました。
         ただこのコース、公衆便所が一つもなくて、目的の駅にたどり
        ついたらいつもトイレに直行です。下ネタで申し訳ありませんが
        同年輩の男子諸君はこの辺の事情はよくわかってくれると思い
        ます。

そこで一句

      冬晴れや トイレに急ぐ ヒヤシンス

(選者の言葉)
そうですか、まだ若い若いと思っていた耕ちゃんもいつのまにか還暦を迎
えたのですね。
作風は昔と変わらず相変わらずのみずみずしさで、老いを感じながらも
「負けるものか」という気概があふれ、まさに団塊世代が俳句を作る上で
模範となるような作品ができあがりました。ただトイレに急ぐのが耕ちゃん
なのか、ヒヤシンスなのかよく分からないところもありますが全体のパワー
というかエネルギーがそんな小さな疑問を吹き飛ばしてくれ、俳句の深淵さ
を教えてくれています。名句です。

では又・・・