6/23 2004掲載

渡辺耕士

台風の名残の風がまだ吹いていますが、ようやく雨も峠を越したようです。
 武藤さん。今回の訪問紀をまとめてみました。
もし写真などがありましたら、一緒につけて、妹尾さんに送信していただけ
ないでしょうか。よろしくお願いいたします。

「憧れの研修所体験記」

三波春夫だったかディックミネだったか良く覚えていませんが、
昔の歌謡曲に「憧れのハワイ航路」という唄があります。
先週末(土・日)はこの「憧れのふさふさ研修所」で楽しい一泊二日の
研修を体験することができました。

 今回長崎に出張の機会があり、それを利用した研修につきあって 
くれたのは、芹田さんと、武藤和尚さんでした。あいにく進藤オーナーは
名古屋で学会がありオーナー抜きの研修となりました。
芹田さんの車で3人が研修所に到着したのは午後2時過ぎ。
早速雨戸を開け涼しい風を入れ、まずは乾杯です。

研修所と言ってもどうせバンガローを少し大きくしたくらいの
こじんまりとした山荘だろうと想像していたのですが、これが
見ると聞くとは大違いの典型で、見事な木組の本格的な山荘
でした(大津さんの設計だということです)。
 20人は座れるだろうという掘り炬燵式の立派なテーブルのある
広間(リビング)から天井を見上げると、二階が吹き抜けになっており
梁から長いコードが伸びて、おりからの涼風を受けてゆっくりと電灯が
揺れています。高校時代に地学で学んだ「フーコーの振り子」さながら
です。ちなみに「フーコーの振り子原理」と「風子の原理」(文末に解説
あり)とは別物なのでお間違えのないようお願いします。
 ビールを一杯飲んだ後は、いよいよ収穫のための労働時間です。
芹田さんにクワの使い方を教えてもらい、小生の担当は玉葱と
ジャガイモの取り入れと決まりました。
 玉葱の場合は、芽が出ている所の少し下を掘り起こせば玉葱が
姿を現しますが、やっかいなのはジャガイモです。
 無農薬栽培ですから畑にはいろいろな草が生えており、どれが
ジャガイモのツルなのか判然としません。ままよと力一杯振り下ろすと
せっかく食べ頃の大きな芋をつぶしてしまいました。そこで今度は狙い
をわざと少し外し、大きく回りから掘り進む作戦をとったところ、
無事芋を傷つけることなく30個ほど収穫することができました。
人間何事も経験です。
 収穫タイムの後は、お風呂タイムです。そしてこの風呂が総ケヤキ
造りの実に広々とした浴室なのです。マンションの狭い風呂にばかり
入っている小生は、とりわけ大きな浴室が好きなのですが、ここのお風呂
はグッドでした。ケヤキの木の香につつまれて浴槽にじっと浸かって
いるとおもわず瞼が重くなってくるほどでした。
 そしてもちろんお風呂の後はお昼寝タイム。

ビールを軽く一杯飲んで谷川のせせらぎを聞きながら涼風に吹かれる
時間はまさに至福の時です。これは小生の持論ですが、休日の昼下がりの
お昼寝ほど心を豊かにする時はありません。
このときばかりは、仕事を忘れ、イラク戦争を忘れ、ゴルフのドライバーの
不調を忘れることができるのです。

 小生が口を開けて昼寝をしている間、武藤和尚さんは台所でせっせと
晩ご飯の支度をしてくれていました。
野菜料理、魚料理、お肉料理と夜7時半ころから始まった晩ご飯のおかずは
どれも美味です。とりわけ自分で掘ったジャガイモはおいしく感じられました。
 「鯵のなめろう」

 「烏賊と鰯の刺し身」

「豚肉の冷シャブサラダ。畑の牛蒡と花を散らしました。」

 地下のワインセラーからワインを頂戴し、いよいよ話は佳境です。
ところがここがだらしない小生、途中で猛烈な睡魔の襲われ、肝心な
ところは覚えていないありさまです。
せっかくの「3人清談」の一角が欠けてしまい申し訳ありませんでした。

 翌朝は台風を予想していたのですが、思いの外台風の速度が遅く、
目覚めると夏空が広がっていました。朝食はバルコニー(テラス)
で純日本風の朝ご飯をおいしくいただきました(勿論つくってくれたのは武藤さん)
 
「朝食の献立は、豆腐のみそ汁、鯵のひらき、焼き茄子、芹田隊長夫人手製のおきうと、研修所産じゃがいもの炊いたん。」
 枕草子か徒然草に、「持つべき友は」という一文があったような記憶
があります。「持つべき友は、医者と気前の良い男・・・」とかなんとか
書いてあったような気がしますが、これに追加が必要であることを
今回悟りました。「持つべき友は、料理うまき人」です。
この辺清少納言さんも兼好法師さんも人生経験がまだまだ足りなかった
ようです。

 楽しかった研修もあっという間に終わり、いよいよ撤収準備です。
芹田隊長の号令のもと、風呂掃除、戸締まり、火の始末を終えて
山荘を後にしました。
 武藤和尚さん、芹田さん、そして進藤さん大変お世話になりました。
またいつの日かお邪魔させてください。 ありがとうございました。


追加版  「風子の原理」
(スナック「風子」のママがしみじみ小生の顔を眺めながら呟いていました)
:「最初派手に遊ぶお客ほど、2〜3回で終わってしまうのよね。
 下手に「つけ」をOKしてしまうとまず泣きを見るのがおちヨ。その点
 ビール1〜2本で2時間くらいねばるお客は儲からないけど安心よ。
 ねーワタナベさん。」
  と小生、久しぶりに人にほめられました。
 
では又・・・

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