3/18 2002掲載

One Spring  Day

手打ち庵のルーツ、熊本は菊池市の雪野へ行ってきました。

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なんでこうなったかといえば、興平の土着嗜好!?
<なべ吉>を閉じた後の動向は、皆さん既にご存知の通り。
家族を巻き込んで、糸島方面・星野村はたまた背振山系へと土地探しに
明け暮れる今日この頃。
先日もえびのの熊五郎宅へ土壌の研究とやらで出かけてました。

手打ち庵の従兄弟が菊池で農業を営んでいるのを知った興平
「次の帰省の時案内しちゃらん?」が実現の運びとなった次第です。

kikuchi01.jpg 着きました

福岡市中央区の編集長宅より車で約一時間半、便利になりましたね。

kikuchi02.jpg 納屋の空き部分に車4台がスッポリ入る空間
kikuchi03.jpg 従兄弟の佐藤さん自慢の盆栽椿
kikuchi03_1.jpg 籠で鳴いているのは朝鮮ウグイス
地元で捕まえたが
「何て鳴きよるか分からん」とのこと

お宅の直ぐ下が名水の源泉

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あなたも一杯

いかが?

他県ナンバーの車が水汲みに来ていました。
佐藤さん宅は此処から水をポンプアップしていますので皆さん90以上の
長寿とか・・・羨ましいかぎりです。

日頃の運動不足解消とばかり

kikuchi08.jpg 野歩きを開始

一番はしゃいでいたのは、やっぱりこのオッサン

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よほどお気に召したのでしょう、笑顔が最高!

一方、手打ち庵はといえば、先程より何やらと睨めっこ。

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実は土地台帳のコピー、相続物件の現認!?ってのをやってる最中です。
あちこちに土地が在るもんで本日の野歩きツアーは物件を訪ねるコースに
沿って歩んでゆきます。

紹介が遅れましたが、元<なべ吉>厨房長の浩二。
この新春に式を挙げた熱々の新婚さん、一目散に駆けるきらいのある親父に
今後とも”愛のブレーキの段”宜しく、と頼んでおきました。

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4月中旬並みの気候とかでポッカポカ・・・

kikuchi12.jpg 栗林の中で暫しの休息
kikuchi15.jpg 眼を下にやれば
ラッキョウにわけぎに土筆
今宵の食材に頂いてまいりました
kikuchi17.jpg リフレッシュには最高の環境です

野歩きすれば空いてくるのはお腹具合。
佐藤さんのおよばれに全員ホイホイと上がりこんで

kikuchi18.jpg お昼を頂くことになりました

嬉しそうな皆の顔。

食材は全て地元の無農薬、当たり前ですね。

kikuchi20.jpg 奈良漬に高菜漬け
kikuchi21.jpg 葉わさびの和え物
kikuchi22.jpg こんにゃくに自家製味噌
kikuchi23.jpg その煮込んだもの
kikuchi24.jpg 採れたてヨモギのもち

これらを地元産米で頂くもんだからいけるイケル。
昨今の報道じゃないけれど
「店のは食われん」との従兄弟の言葉、考えさせられますね。

厚かましく押しかけといてその上、お昼までご馳走様になり
本当に有難うございました。

kikuchi19.jpg 佐藤さんご夫妻の人柄にも魅了されました

ポリタンクに天然水満タンで博多に戻ります。

kikuchi25.jpg 魚泥棒!?

ではありません。

帰路、同行の松本一喜が「一昨日壱岐で釣った魚が船の生簀何匹かある」って
云うので、彼のボートが係留されている姪浜漁港へ行ったわけです。

kikuchi26.jpg 「結構釣れとうやないや」
kikuchi27.jpg 早速”活き絞め”にして
kikuchi28.jpg 意気揚々と引き上げる

自宅に戻って・・・・・

海の幸は

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捌きの方は流石、あれよあれよという間に出来上がりました。

日頃鯵には眼もくれない小春

美味しいねー!

これで鮮度抜群なのが判明。

出来上がりは

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鯵にイサキ、壱岐沖で釣ったというが「関アジ」以上のものでした。

一方山の幸、これが

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手際よく、こんな風に

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シコシコわけぎの出来上がり。

kikuchi35.jpg 酢味噌で頂きます

これまたあっという間に空になった秀作でした。

あれは丁度三月前、手打ち庵に指南受けた初回”蕎麦打ち”
この機会にもう一度奥義を盗もうと

kikuchi39.jpg 水廻し(汲んだ菊池天然水)
kikuchi40.jpg 捏ね
kikuchi41.jpg 巻きつけて
kikuchi42.jpg 伸ばし
kikuchi43.jpg 切り

「手際がいいね、師匠は」が皆の一致した感想。
今日は師匠をいじめてやろうと
”風味抜群なれど繋がり困難”の粗引き粉を取り寄せ、地粉と2対1でやって
貰いましたがこれが成功!

kikuchi44.jpg ハイ、出来上がり

あれ以来、私に興平、松本に三角に柴戸と、門下生は広がりの様相。
最近やけにTVでも蕎麦打ち眼にするようになったのは単なるブーム
だけではないようだ。

さて弟子のほうは

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これは多少黒目の蕎麦粉を打ってみましたが

kikuchi48.jpg 合格?

先ずは”せいろう”

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お次は

kikuchi53.jpg 花巻風かけ

「タレとおつゆ、よく出来てるよ」と師匠のお言葉、精進の甲斐あり。

魚も野菜も全て胃袋の中

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食材がいいとこうも箸がすすむもんだと再認識。

この後、恒例のデザートタイム

kikuchi55.jpg 手打ち庵の甘辛両党には驚き

それにしても、<蕎麦打ち>で一段と加速のついた我が家の集い、小春のみ
ならず仏壇のご先祖様も大喜び!?ではなかろうかと決め付けております。

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野歩きで新鮮な空気に触れ、天然海・山の幸食材での食事 and
気を遣うことのない仲間との談笑・・・・・これ以上の贅沢はありませんよね。

なんだか皆さんの笑顔、いつも以上のような気がしてならなかったのは私一人?

サンキュウ、One Spring Day !