5/30 2003掲載
浄水茶寮の《初夏スペシャル》
「面白い食材が揃ったので如何ですか?」と聞けばもう心ウキウキ。
お腹ペコペコにして行って来ました。
ありました、あの飯盛山で採れた野草
お献立
1、 銀青海盆に氷を敷いて
出たー! |
膳菜 大蛤を使って
蓋空けると・・・ |
ハマグリの身 アスパラ エスカルゴ風
ハマグリのヒモ パプリカ 南瓜 トマト
加賀太胡瓜 八朔(ばんかん)
ジュレ
これはここでは初体験の味、左のヒモが中華風なら右の身はイタリアン・・・・・
というより遥かにそれを凌駕する、高いレベルでのアレンジ。。。
なんだか今宵はすごいことになりそうだ。
1、 茄子形蓋物
姿・形がチャーミング |
凌ぎ 茄子そうめん 旨出汁 生姜
食感もメリハリあって初夏向き |
唐津猪口に玄海産 生うに もろこし揚げ
これもあっという間に空に |
ところで・・・ウニが盛られた
この器
江戸初期の唐津椀、安土桃山なら軽く一千万は越えると聞いてすぐに下げてもらいました。
1、 源氏車螺鈿蒔絵椀にて
お椀 長芋 あわび葛叩き インゲン 柚子
この椀ものには素直に脱帽、穐吉主人の構想に見事な林料理長の技
食す側も襟正していただきました。
冴えてる!
1、 光琳八橋図仁清皿にて
お造り 平目 烏賊 マグロ 平目葱巻
この皿に注目 |
今宵のお造りは盛り沢山、刺身キチの編集長も大満足!
1、古伊万里芙蓉手平皿
すし 車えびてまり寿司 ハスにぎり
この一品、これが出せる店はまず無い、といっても過言ではない。
料理人の優しさあふれる逸品!客の心を和ませてくれて・・・次の作品への夢膨らみます。
1、宝楽皿に青竹敷いて
鮎塩焼き 蓼酢
夏やなあ |
ヤングコーンを焼いて
これはグッドアイデア!若鮎のほのかな苦味を残しつつ、口中さっぱりとさせてくれます。
これでご飯が出てきて・・・と思ったら、そうか気合が入ってんのやった、その前にもう一品!
1、葡萄絵鉢にて
炊き合わせ
鰻八幡巻 小芋 焼き青唐辛子
かつお糸賀喜
1、土鍋の釜にて
これは何だ? |
生姜ごはん
主人自ら取り分けてくれて・・・
美味さも百倍!!
香の物 泉州の水茄子 浅利の味噌汁
1、ベルサイユ風なまこカット皿にて
フルーツ 枇杷 マスカット グミ
懐かしのグミ、渋みに舌が驚いたけどいい体験だった。
ともに供されたゼリー |
この器には我等眼が点、丸は知ってるけど角丸はめったな事では見かけない。
ここの主人、いったいどれだけの在庫!?してはるの?
1、織部の蓮華にて
お菓子 葛きり 薄茶
いやはや、大いに楽しみ考えさせられた今宵の初夏スペシャル
穐吉主人にメールしていた小春ママのメッセージが全てを語っているようだった。
「その時々の食材との出会いを大切に活かし、私たちを喜ばせる
ことに心くだいて下さって有難くてなりません、至福の時でした。
私も、やろう!!という元気を分けてもらいました」