7/16 2004掲載

ちょっとばかりの「祇園祭」

今日は宵山、室町界隈は100万の人出で賑わっている事でしょう。

古来くじ取らずで、32台の山鉾巡行の先頭
を行く重さ12トン高さ25メートルの長刀鉾。

生稚児の乗るのも現在はこの鉾だけ。
矛先には長刀をつけていますが、刃先は
決して八坂神社と御所を向かないように
工夫されています。

町衆の情熱と叡智により継承される事壱千
数百年、正に世界に冠たる伝統行事です。

山・鉾の出ている近くの商店も祇園祭一色。

こんな処いつまでもブラブラしていたら、財布は軽〜くなりそうです。
それよりそろそろお昼時

予約していた百万遍の
”梁山泊”でランチタイム


鱧と鰻は嫁さん苦手ですから・・・・・と注文していたのだが
お椀の魚は太刀魚でした

お造りは剣先イカ・ぐじ・サヨリにスズキ、葛仕立てで出てきたのはハタ

カマスの焼き物に揚げ物・・・・・これに御飯とデザートがついて
結構お腹のほう満たされました。

今回の上洛、この期間市内の主要ホテルは全て満杯だし、何よりも3人の子達の相手してもらう
両親にも負担かかるだろうと諦めていたところ

先斗町の部屋数5室の旅館から
「キャンセル出ましたけど・・・・・」
両親からも「小春たちは泊まりで面倒見るよ」と嬉しい申し出
バタバタと駆けつけたというわけです。

旅館で一風呂浴びて、山鉾見物に出かけます。
ここ室町通り・新町通りに山鉾の大半が集中していて、両脇の町屋の中には

いわゆる
重文級お宝を、この期間のみ開帳しているお宅も多く





大いに目の保養となります。

子供のお囃子の旋律に惹かれ

鯉山の奥へ進むと

ムービー600K

いいねえ!
老若男女を問わず、それぞれの出来る範囲で街の祭りを守り立てようとする姿勢
特に子供たちの参加は見るものの気持ちを和らげてくれます。

宵々々山で
この賑わい、明日明後日はいったいどうなることやら・・・・・

ナヌ!?

コレ見て

納得

鯉山さん御開帳ムービー

鯉山のタペストリーは
ホメロスの叙事詩「イーリアス」から描いた16世紀のもの。これは世界
でも最も古いタペストリーの中の一枚と 言っても過言ではない重文クラス毛氈。

通りを一つ西、新町通りへ

一段と
賑わっている山が

北観音山、他の山より
多くの人に支えられているのがよく分かる・・・・・存在感

優雅な
祇園囃子の音が一層街をチャーミングなものに

コンチキチン♪♪♪
ムービー1.85MB

ここでもお宝ご開帳
奥では
身内だけの直らい?

ムーさんSが
仰山大手を振って歩く姿が似合う季節でんなあ・・・

哲子さんゆかりの南観音山

放下鉾経由
四条通に出てみると


歩行者天国になっていました

月鉾から八坂方面

反対の西方面

またまた聞こえる

コンチキチン(ムービー1MB)・・・・・基本形は同じでも、各山鉾で微妙に違う音色

長刀鉾へと戻ってきました

「祇園祭」は疫病や怨霊を祀り慰めることにはじまった夏祭り。。。

祇園精舎の守護神は牛頭天王、いわゆる仏様です。平安の頃京都では公家たちが
牛車を使っていたため、八坂の地に牛頭天王を祀る祠が作られたのではないかとも
言い伝えられているそうです。同じ地に祇園寺と八坂神社もあったため、平安時代の
御霊会・祇園会などを通じて次第に習合していったのでしょうか・・・・・牛頭天王は全
国の八坂神社・祇園神社で祭られています。

従って博多祇園山笠も正しくは、櫛田神社の中の祇園社の祭礼と云うべきでしょう。

全国の祇園祭りが終わると即座に「山」を崩すのを
気風がいいとか、潔いとか云うのを耳にしますがそんな問題ではないようです。
古来、庶民が身内の疫病や怨霊を山や鉾の先端を通して鎮めてもらうお祭り・・・・・
その賑わいが終わったのに、いつまでも山鉾を放置したら鎮めるどころか
溜まり溜まって怨霊の貯金箱になりかねません。
即座に解体しなければ、とんでもない事になってしまうという訳なのです。

それにしても今日はよく歩いた・・・歩くとお腹のほうもいい頃合
目指す祇園の洋食やさん、何だか様子がおかしいぞ
「本日は定休日」
祇園祭の時くらい開けろ!

候補ナンバー2

先斗町の
洋食やさんにやってきました

「床にされますか?」って云われたが

こちらサイドに陣取って

理由?

これだった!

メニューは懐かしの


ポタージュ・コンソメにホワイトアスパラ

プレーンオムレツにフライの盛り合わせ
私はパンとガーリックチキン、ベーコン添え

夕食後、そよ風求めて外へ出ても

鴨川の涼風は期待できず
暑いのなんのって・・・・・コレ雅の夏!?

そう云えば何かが足りない今回のレポート!?
そう、鳴滝ファミリーはどうなってんだい?

高菜太陽の進級、隆爾の入学、かてて加えて「リターナ」開業
週末ならまだしも、ウィークデイにお邪魔して迷惑かけたら大変と思い
内緒の上洛だったのでした。

そんなこんなでこっそりと閉店後の「リターナ」訪問

いたいた
ワンちゃんS・・・・・術後の小豆が気になるところ


椎間板ヘルニア手術はワンちゃんにとって大手術
あと1〜2ヶ月は立てない状態が続くんだって、何たる悲劇!
でも、散歩にも同行し食欲旺盛だと聞いて一安心、一日も早い回復を祈らずにはいられません。

目を見張る
太陽のマジック上達

「リターナ」を一人で
仕切っている頑張り屋の高菜

元気な様子を確認できてよかったよかった!!

10時過ぎた頃

オッカサン帰宅
隆爾は友人宅で宴会だとか

相変わらずの”全員参加型労働家族”に接し、反省させられる事大でした。

ありがとう!

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