11/15 2006掲載
松葉蟹恋しや Part3
おはようございます。
夜明け前の伯耆大山の姿、時間の経過と共にその様はゆっくり変わってゆきます。
朝食の後、先ずは美保神社へお参りに・・・
古事記にも
登場の美保神社、「えびす神社」総本宮でもある。
本殿は美保造りと呼ばれる建物で大社造りのお社が2つ横に並んだ、珍しい造り。
そして昨晩
なべや別館の女将から聞いた本館の場所、正にこの建物がそれ。
創業400年以上、この建物は明治時代のもの
老朽化が進み、隣の売店のみ名残を残しつつ営業中。
神社の対面は
美保漁港、かつて北前船の寄港地として賑わった処・・・
今は寂れて
寅さんの映画等のロケ地として登場するくらいかなあ・・・バックの美保館、なかなか立派な造りです。
此処を後に松江市内へと向かいます。
松江城の濠
すっかり秋めいて
チャーミングな事。
未だ時間が早いのか
観光客の姿もまばら、でも城下町の散策にはもってこいの静寂タイム。
やっぱ
ここを訪ねるでしょう、ここも一番乗りの組。
近くの武家屋敷も見てきました。
小雨交じりの中、時折みぞれがパラパラと、売店の人によれば今年初めてだとか。
ここも秋模様。
割引チケットに松江城の登城分も入っていたので
いざ!
重要文化財です。
そんなに可笑しい?
望楼より東方面
南方面は宍道湖です。
お昼は此処、皆美館の名物を所望。
らんらんさん
「絶対予約しといたほうがいいよ」
GoodAdviceでした!
名物膳の
正しい食し方を聞いているの図・・・
「鯛めし」の名づけ親は時の領主、不昧公、松平治郷。
さてお味の方は・・・・・
¥1575だす!
鯛のそぼろ
卵の黄身と白身それに大根・海苔・わさびなどをご飯にのせ、皆美家伝の特製タレを注いでいただく。
単純なお茶漬けを予想していた我々、味の奥深さに度肝を抜かれる事となる。
追加オーダーの「鰻のしゃくもどき」
しゃくという鳥の代わりに
鰻が使用されている鍋物、牛蒡に茄子、葱などが入っているが温まる事この上なし。
宍道湖の名産
シジミの佃煮です。上品な甘さのなかに伝統が感じられる逸品!
食後は実にサッパリとした爽快感に包まれる、これは超お奨めのランチであった。
お食事処 みな美 〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造温泉 Tel.0852-62-0331 |
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今回の蟹ツアーのもう一つの目的は「足立美術館」
横山大観や上村松園の作品を鑑賞しようと決めていた・・・・・
But、翼工房の芦辺氏の一言
「松江方面なら絶対ティファニー庭園美術館がいいですよ、感動モノです!」
到着
凝った造りのエントランス
ホールにはツリーが飾られていて雰囲気は最高!
パンの焼けるいい香りに連れられて
つい買ってしまった。
普通の美術館と違ってコンセプトは
「美・食・花・遊を満たす”夢”の里」
パン焼き工房があってもちっとも違和感がないのが不思議です。
私も疑問に思いました。
ここから美術館です。
Part1は”ガイダンス・ルーム”
アールヌーヴォーの源流となったジャポニズムに関する作品が展示されています。
Part2は”パリス・サロン”
アールヌーヴォーの巨匠の作品が展示されています。
そしてPart3
”ルイス.C.ティファニー”の世界へと入ってゆきます。
いずれも
1910年頃の作品です。
フラワーフォーム
作者は全てルイス.C.ティファニー
ジュエリーは
彼の十八番?
テーブルランプ
エジソンが発明した白熱電球が普及して
このようなランプの形に移行していったそうです。
ところで、写真撮ってよかったんかいな?
とに角、ルイス.C.ティファニー作品の展示数の多さには吃驚!
アメリカにもこれほのどコレクションは数少ないとか・・・・・
やっと出口に到達。
もっと吃驚する事があります。
此処は来春3/31をもって閉館するそうです。
なんでも、良き理解者、前松江市長が急逝し、美術品所有者たる堀内オーナーと現松江市長及び市側との
関係が悪化、閉館の憂き目となったそうで・・・・・へえ〜じゃすまない話ですよね。
一体全体これだけのコレクションどうすんの?って云いたいし、ここに誇りを持って働いているスタッフの無念
さを考えると「そうですか」で決着着けられないのは明白。
こちらサイドは市側の運営
宍道湖を
望む大きなテラス。
チャペル
イングリッシュ・ガーデン
呆れてモノが云えん!
温室
綺麗だけに
余計物悲しい!
「今後の予定は?」とスタッフに聞いてみた。
「全く目処が立っておりません」
豪華なティーラウンジ
ケーキも美味かったよ。
”松江の誇り”が”松江の恥”にだけはならない様祈りつつ、後ろ髪引かれる思いでここを後にしました。
GoodBye !!!
短いようで長かった1泊2日
嬉し楽し
そして何より”美味しんぼ”満載・・・・・
54号線に別れを告げ、三次I.C.から中国道経由
博多に向かいました。
終わり