ピアノ調律師の耳投稿者：リワキーノ 投稿日：2017年 1月 9日(月)10時09分10秒 |
| 昨日、初仕事に行ってきました。 正月明けの初仕事に行ったとき、私たち調律師の耳は一般の人と違うのを実感します。 エレベータで高層階に上がっていくとき、気圧の変化で耳がつーんとして外部の音が少 しこもったように感じることはどなたでも経験されると思いますが、私たち調律師が正 月明けにピアノの前に立って音を鳴らしたとき、ちょうどそのようにピアノの音がこ もったように聞こえるのです。 昨年12月29日に最後の調律を終えてから昨日まで10日間のあいだに調律から遠ざかった 私の耳は一般の人の耳の聞こえ方にもどっているのです。 ただし、調律に必要なうなりを聞き取る感覚は元のままであり、こもった響きも調律を 始めると数分でいつものようにシャープなピアノの音として聞こえてきます。 普段ピアノの演奏を聞いたりするとき、私たち調律師と一般の人では音色の響きに違い があるのを正月明けにはいつも実感する次第です。 （画像はネットから借用）  |