花の窟に関する日本書紀の記述
(原文)
第五段一書第五
一書曰。
伊弉冉尊 生火神 時 被灼 而神退去矣。故 葬 於紀伊國熊野之有馬村焉。
土俗 祭此神之魂者 (花→時) 亦以花 祭。又 用(鼓・吹・幡旗)、歌・舞 而祭矣。
(現代語訳)
第五段の一書第五にはつぎのように伝えている。
伊弉冉尊は火の神を生まれた際やけどをして神さりたもうた。そこで紀伊国の熊野の有馬村に葬り申
し上げた。
この国の土俗に、この神の魂を祭るには、花の季節に花を供えかざって祭る。また鼓やふえを鳴らし、
幟や旗をかざって歌い舞って祭っている。