2004.03.23
昭憲皇太后
日露戦争と言えば、出雲井晶の昭憲皇太后を描いた小説「春の皇后」を読んだときに感銘を
受けたエピソードがあります。
それが事実に即したものかどうかをまだ確認できていないのですが、どなたかが確認してくだ
さることがあれば僥倖と思い、ここに記させてもらいます。
日露間が国交断絶と相成ったとき、駐日ロシア大使が開戦直前に日本を去って行くときのこと
です。
小説ではそのとき、明治天皇の皇后であらせられた後の昭憲皇太后はロシア大使夫妻に日露
間の親善に尽くしてくれた功績を謝し、餞別の品を下賜されたそうです。石つぶてをもって追わ
れかねない立場だったロシア大使夫妻は敵国となった国の皇后のこの厚情に感激にむせんだ
とか。