三室戸寺の紫陽花 by リワキーノ 2010.06.23
前から一度行きたいと思っていたアジサイ寺として有名な宇治の三室戸寺(みむろどじ)に6月21日
に家内と行ってきました。
京阪電車で香里園から中書島まで22分。中書島から宇治線に乗り換えて14分。乗り換えの待ち
時間も含めて宇治までは片道40分と意外と近いのです。
中書島から宇治までの宇治線各駅は宇治という古くからの文化の盛んな地域だけに「観月橋」「桃
山南口」「六地蔵」「木幡(こわた)」「黄檗(おうばく)」「三室戸」「宇治」等、由緒ありげな名前ばかり
です。
宇治川
京阪宇治駅からシーズン中は10分ごとに臨時運行するバス「アジサイ号」に載って三室戸寺に向か
います。約10分の乗車時間。
山門です。
家内が私を撮ろうとしたら通りかかった青年が声をかけてくれます。
「ご夫婦一緒のところを撮りましょうか?」
「有難うございます。家内は写真に撮られるのが嫌いなのです」
この会話中に家内がデジカメをパチリ。
山門をくぐると案内板が。
三室戸寺の案内図は下記をクリックしてください。
山門からは三室戸寺の寺院に向かう緩やかな参道となるのですが、その右側下方にいきなりこの
庭園の風景が出現。
「わ〜!」
参拝客は一様に嘆声をあげます。
参道の正面の寺院あるところは何段も階段を上がらなければならない高台なので、私たちは階段
手前から庭園への遊歩道へと降りていきました。
参道を見上げるとやはりみんな景色に目を見張るのでしょう、立ち止まっています。
それでは各紫陽花の群れにもう少し近づいてみましょう。
青は一番早くに咲くのでしょうか盛りをすぎたものが多かったのですが、これは元気な方の花です。
赤も比較的元気ですが、はなパパやCapt.Senohが写した紫陽花に比べたら鮮度が落ちます。
白は真っ盛りの最中でした。
これも盛りを過ぎてますが色は美しかったです。
満開のピンク色の紫陽花
ここからはガクアジサイです。
日本本来のアジサイはガクアジサイだそうで、みんなが一般的に認識している球状のアジサイはガクアジサイ
を改良したセイヨウアジサイとのこと。
水路を経てツツジ園があり、そこからの風景です。
ツツジ園を奥に行くと枝垂れ桜が。
(後ろ姿の女性は家内です。了解を得てませんが後ろ姿だったら掲載したことがばれてもかまわな
いでせう)
さらに奥に行くと赤い橋の手前に萩の花が咲いており、「今頃ハギが!」と家内がとても喜び、写真
に撮っておいて、と言います。萩と名を聞いたら秋の花と私でも判るのですが花を見ただけでは私に
は名前は言い当てられません。その点、家内は花には詳しいのです。
再び参道にもどり、正面の三室戸寺の寺院に向かいます。階段は結構急です。
三室戸寺の境内
蓮がたくさんあります。
ハスの葉っぱもなめらかで美しく感じますが、このつぼみの可憐さには心を打たれました。
境内の中の白い紫陽花が下の庭園の群生のものよりも活き活きとしていました。
このアジサイは庭園の群生からは離れた池泉のところにぽつんと咲いていたのです。
ピントもあまく、画像としての映りもイマイチパッとしないのですが、この花のシャガに似た微妙な色
合いの混ざり具合と盛り前の活き活きとした姿を見たときに感じた感動は群生の中にいるときには
感じられないものでした。庭園では有名なアジサイの大群生を見られたという満足感には浸れるの
ですが、花の美しさに強く惹かれたのはこの境内で見たハスの花、白の紫陽花、シャガの色合いの
アジサイでした。
宇治の三室戸寺。私も家内も大満足の思いで後にしました。
帰りは徒歩で宇治橋のところまで歩き、宇治川右岸をさかのぼって朱塗りの朝霧橋を中州である
塔の島に渡り、
さらに対岸に渡って
平等院そばの遊歩道を歩いて
平等院を樹木の合間からかいま見、
再び宇治橋まで戻ってきました。
宇治橋は大化2年(646年)に初めて架けられたという日本最古級の橋だそうで「瀬田の唐橋」と
「山崎橋」と共に、日本三古橋の一つに数えられるとのこと。
瀬田の唐橋は現在も残っており、関西の人間だったらたいていの人は知っていると思いますが、
山崎橋はほとんどの人が知らないのではないでしょうか。
山崎橋について興味ある方は下記をクリックしてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E6%A9%8B_(%E5%B1%B1%E5%9F%8E%E5%9B%BD)