奥穂高岳、蝶ヶ岳登山 その2 今から26年前(1995.07.26〜28)の北アルプス紀行  by リワキーノ

涸沢槍が右手に見えるところまで登ってきました。


横から見る斜面の角度はこのように。


岩が折り重なる上を歩きますが難しいものではありません。


雪渓の手前に低い岩尾根のザイテングラートが。


奥穂小屋のある白出のコルまでこのザイテングラートを登っていきます。クサリ場やハシゴ場もありますが、初心者
でも簡単に行けます。


雪渓を横切ると白出のコルに到着。


奥穂高山荘で休憩して奥穂を目指します。
コルからの50メートルの崖坂を二つのハシゴ場を伝っていくのはこのコース、唯一の緊張するところ。


登り切ると後はどうってことありません。ガレ場の上を何の高度感にも脅かされず、奥穂高頂上まで行けます。


奥穂頂上からは上高地が眼下に見えます。左手の茶色い山は焼岳。

【ムトー和尚解説】
焼岳の噴火による土石流が梓川をせき止めて、大正池ができたのがよく判る。
焼岳のトイメン(対面)が霞沢岳、中央上部で残雪がちらほら見えるのが乗鞍岳、
更にその左むこうが木曽御岳、ずーっと左遠くにぽっかり浮いたようにみえるのは、
中央アルプスの空木岳辺りか?



望遠で撮るとかように。

中央二つの赤屋根の間にかかるのが、河童橋。右の林の中の赤屋根は帝国ホテル。
間に白くみえるのはバスセンター、右上端に大正池がチラッと見える。



頂上から左手の方向には前穂高岳とそれに連なる尾根が見えます。尖ったピークの左側が明神岳。

前穂から右の明神の方へは行ったことがないです。
頂上から左へ行くのが前穂北尾根。(※) 頂上をI峰として小さなギャップ2つを挟んで
小ピークが2つあるのがII峰III峰、さらにやや大きなギャップが34のコルでIV峰までが見えています。



前穂北尾根
※実際に踏み入れたことのある前穂北尾根はムー殿にとって思い入れのあるところのようですので、露出が暗く
て除外した前穂北尾根の画像を掲載しました。岩肌がよく分かるよう画像を明るくしています。

リワ殿、わざわざ新たに北尾根の写真を入れて下さって感謝!
山に興味のない方にはご迷惑でしょうがご辛抱の程。
さて、写真右端の一番高いピークが前穂のV峰、その左がVI峰、
間の鞍部を56(ごろく)のコルと呼んでいます。
涸沢から前穂の北尾根を登る場合、普通ここに登ってきて、
前穂頂上を目指します。途中1ヶ所程度ザイルが欲しくなる難場がありますが、
全体では岩登りの初級の上程度のコースです。
さらに、左へギザギザの山稜がつづいています。
VII峰、VIII峰くらいまでは数えるのですが、どれがVIIやらVIIIやら?
これには見えない左の一番端が屏風の頭(あたま)。
北尾根のむこうに見える尾根が、徳沢から蝶ヶ岳への登路となる長塀尾根?
さらにそのむこうは読本峠から大滝山への尾根でしょうか?



右手には有名な奥穂、西穂間の北アルプス最難関コースに屹立するジャンダルムが。
間違っても素人はおろか、完全な岩上り技術をマスターしていない登山者は近づいてはいけないピークです。

西穂への縦走ルートはジャンダルムの向こう側をまいて行きます。
ジャンダルムそのものの登攀は、行ってないのだけど、岩登り中級の下程度だそうな。



ジャンダルムの右手の方向には笠ヶ岳が見えます。

主要コースから離れているので、一度は行きたい山なのに中々行けず、とうとう行けずじまいの山でした。


そして真後ろを見ると槍ヶ岳が。
奥穂の頂上に立った人は例外無しにこの構図をバックにスナップを撮ると思います。見事で広大な風景です。

二人の背後にジグザクの路がみえるのが白出のコルから涸沢岳への登路、
右へいって斜め右上がりの雪渓が2本みえるのが北穂高。
北穂と涸沢岳を結ぶ稜線のむこう、丁度二人の頭の上辺りに見えるのが南岳の大キレット側の斜面。
左へ稜線が振れて雪がべったり残った中岳、大喰岳のむこうに槍ヶ岳。
槍の右へ急に降りる東鎌尾根、そのむこうに丁度槍の後で見えない烏帽子岳から
南沢岳、北葛岳、蓮華岳辺り、更にそのむこうに鹿島槍辺りが見える。
槍から左へ西鎌尾根が下りその上に2つピークがみえるが黒いピラミッド状のが水晶岳?
その左が鷲羽岳?さらに左の大きな山塊は薬師岳?、いや三俣蓮華岳?
もう少し左が見えるとはっきりするのだけど、この辺りあまり自信がないです。
槍の左肩遠くに見えるのは立山連山かな?



下山。


涸沢への斜面。

昔、雨の中この雪渓通しに涸沢へ下ろうとしてスリップ、
数十メートル流されましたが危うく止まって助かりました。



涸沢を抜けて横尾に着くと明日の蝶が岳登山を控えてここでテント泊。

横尾の橋を涸沢側へ渡った辺り。
不思議なものですね、私も横尾で4回泊まってますが、必ずこの辺りでした。