ピアノ調律師協会 マナー研修講座  阿倍野市民学習センター 2017.05.21

調律師は技術者であると同時に顧客と接する接客業でもあります。
若い頃から顧客への対応は十分に気をつけてきたつもりですが、プロの目から見た私の接客態度
はどんなものだろうか、と思ってこの研修会に参加しました。

講師は村上えり子さん。
笑顔のとても素敵な女性です。

●村上えり子さんのプロフィールは下記をクリックして見てください。
プロフィール

研修会を終えて感じたことは私が信じて実行してきた顧客へのマナーはほぼ、村上講師の勧める
ことに沿っていたということと、まだまだ私は未熟であるなと思ったことでした。
私の娘のような世代の女性なのに実に人間洞察に優れており、含蓄溢れた話が続く優れた研修
会で一時も聴衆の心をそらせないところは、さすがプロは違うなと思いました。

午後1時半から5時までという異例の長さの講習会だったのですが、長時間はワークショップをかね
た研修会ゆえのことでした。
それらをすべて紹介することはできないので、一つだけ非常に印象深かったことを記します。
それは習慣というものがどんなに強く人の意識の内部に根付いているかということを判らせるテス
トです。

聴衆に二人ずつペアを組ませ、交代で後出しジャンケンをさせるのです。
条件は勝つのでは無く、負けること。
後出しですから相手がグーと出せば、チョッキと返せばいいのですが、これがどっこい、どうしてもパ
ーを出してしまうのですね。
交代で3回ずつ、やったのですが、3回とも成功した人はほんのわずかで、大多数の人が1勝2敗、
2勝1敗、ひどいのになると3勝(私の相手だった関西支部でも有名なバイタリティー溢れる調律師が
そうでした)という成績なのです。
幼いころから大人になるまでジャンケンをする機会はよくありますが、それらはすべて勝つためにや
ってきた永年の習慣がどうしても勝ちにいってしまうのです。

そして村上講師は下記の言葉を紹介するのです。

思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから


(マザー・テレサの言葉とも作者不詳とも言われている)

「初めて会った人に好印象を与えるのに要する時間はどのくらいと思いますか?」の質問に「3分」
「1分」と聴衆の返事が返ってくるのですが、村上講師の答えは「0.5秒」
話を始める前にすでに自分の表情の雰囲気で相手の心をつかむかそうでないかが決まるようです。

村上講師が勧める初対面の顧客の心をつかむポイントを紹介します。
細字は私のコメントです。

★目の前のこの人は世界一良い人だと信じ、思い込みましょう!
初対面の人が良い人かどうかは判りませんが、そうに違いないと思い込むことが大切なのでしょうね。
それは表情に表れ、相手に伝わります
★相手にとってのメリットを考えよう!
相手に利益を与えるといったこと以前の、相手中心の話題を重視し、相手の心を満たすという意味
に私は解釈しています。
★自分の感情は優先させません
自分のことを話したりして会話の楽しみを自分優先にしないことでしょうね。
★優先順位の1番は相手です
これについては相手が複数のとき、目の前の人を優先すると言うことを村上講師は強調していました。
複数の人数で一人の人に会ったとき、相手が目の前にいる自分を差し置いて隣の人に声をかけられ
たら無視されたような気になることを思えば、これは絶対に重視すべきことだと思います。

最後に紹介する村上講師の言葉は、これは顧客相手だけでなく、友人、知人に対しても気をつけるこ
とと思います。

人を惹きつける人の会話に「私」はあまり登場しません。あなたがこの一人称を多用していると
するならば、今一度自分を振り返る機会にしてみては如何でしょうか。


村上えり子さんの研修会は大変素晴らしいものです。
社員研修などに彼女を講師として招いたらきっと素晴らしい成果を期待できるのではないかと私は思っております。
詳しくは彼女の下記のホームページを参照ください。

また会いたい人Lab ホスピタリティ「村上えり子」


全員集合・・・ではなく、フェイスブックやホームページに載せても良い人のみの撮影です。

二次会の懇親会で。